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4.吉野へ (1)
 
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05.726
 

2005年4月11日、来年の2月に上演予定の能「紅天女」の取材で、
桜満開の吉野へ行って来ました。

 
天女の像を彫る男が梅の精と出会う梅の谷。自然の神秘と厳粛さを今一度味わってきました。
参加者は能役者・梅若六郎師と国立能楽堂の担当者お2人、能楽コ ーディネィターN村氏、ライターのH川氏、 白泉社書籍担当のM浦氏、 他2名に美内すずえの総勢9名。
前夜より橿原神宮近くのホテルに全員が集合。
翌朝午前9時過ぎ、ワゴン車1台と普通車1台の計2台に分乗して、 いざ出発。
 
 
1. 吉野山「如意輪寺」

如意輪寺は、南北朝の頃後醍醐天皇が吉野に行宮を定めたとき、勅願所となったお寺です。裏山には後醍醐天皇の塔尾御陵があります。
折からの桜の時期、梅ならぬ中千本の桜花はまさに絶景。糸を引くようなしっとりした雨が山頂を覆っていました。

小雨降る中、全員静かにお参りさせていただきました。

 
2.「吉野水分神社」

この山から流れ出している水が音無川、秋野川、丹生川、象川といった川になっています。

水分と書いて「みくまり」と読みます。「みくまり」とは「水配り」のことで水の分配をつかさどる神様、天之水分大神が祀られています。 また、「みくまり」が「みこもり」となって、子宝の神としても信仰されています。
比較的高い所にあるので静かで眺めもよい立地です。

     
 
霧雨の中、境内のしだれ桜がひときわ美しく目を惹きました。
そこはかとなく神気漂う神社。吉野で美内お気に入りの場所のひとつです。
 
境内では誰も口をきく気になれず、しばし押し黙ったまま…。 梅若六郎さんが建物の縁側に座ったまま、雨の向こうの神寂びた古い社殿を長い間眺めていたのが印象的でした。
 

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