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2003年12月のてくてく

03/12/31/wed

■大晦日

 というわけで、大晦日。マイ3億円ちゃんは今年もシャイなままだった。そろそろはじけてくれてかまわないのに。
 21世紀最初の素数だった2003年は終わり。この1年間、いろいろありがとうございました。みなさん、良いお年を。


■年越しの宿題

 そういえば、宿題をひとつやっていない。26日に出撃したトルコ・ペルシャレストラン「ざくろ」で疑問が発生した。私はわりと松ヤニ系の匂いがする癖の強い酒が好きなので、トルコ料理であれば当然、ラキ(正確にはラクとラキの間の発音らしい)なる透明な酒を頼んだ。ギリシャ料理になると、ウゾと呼ばれるタイプだっけ。あれ? 逆かもしれない。ま、それはどっちでもいいや。ラキやウゾがわからなければ、だいたいアブサンみたいな感じだとご理解ください。とはいっても、アブサン自体、禁止されちゃっているからな。アブサンもどきはいろいろあるけれど。

 このラキ、水や氷を入れると白濁するのである。ラキだけだと透明。けっこう強い酒なので氷水で割って飲むことが多い。で、水を入れた途端に、あら不思議。透明な酒が一瞬にして、真っ白くなるのである。雰囲気としては、カルピスみたいな感じの白さ。

 当然のことながら、「なんで〜?」と質問が飛んできた。化学担当ではないけれど、約2名の理系担当編集者のうちの一人なわけで、「はっ。宿題にさせてください。調べておきます」と返事をせざる得ない。

 にしても、何がどうなって白濁するんだろう? 「アルコール 水 白濁」てなキーワードだと、せいぜいアブサンが上位にくるくらい。日本酒の濁り酒が多くヒットしちゃって、うまくいかない。ところで、そもそもアブサンはなんで禁止になったんだろうとか別のことに気が行ってしまったり。
 そこで、いきなり「アブサン」で検索してみたら、【こんな「魅惑の酒アブサン」なるページ】がヒットした。やっぱりいろいろ作用する酒なのね。ニガヨモギを使って香りが付けられて、成分にはそのニガヨモギのツヨシっていうのが入り込んで、向精神作用をもたらすらしい。たしかに、あの系列の香りとほんのりと緑がかった色をもつ酒には、強烈な魅力があるだろうなぁ。

 とか思っていたら、こんな記述も…。「アブサンは暗緑色ないし緑がかった黄色をしており、水を加えることで白くにごる。これは溶剤であるアルコールの濃度が水によって低下し、 不安定になった精油成分がその周囲に膜を形成し、微粒子状になって、入射光を乱反射するためである」(上記ページの「1.アブサンの誕生とその姿」より)。
 ふーん。そうなのかぁ。他にも白濁理由はあるのかな。ラキやウゾの白濁理由も一緒かなぁ。いずれにせよ、これを同居人や編集部の人たちが納得するように説明するのはどうしたらいいんだろう。


■年越しのお供

 2004年へのカウントダウンを挟んで、私がやっていたこと。同居人がゆでてくれた蕎麦をすすっていた。これぞほんとの年越しそば。38年生きてきて、初めてです。

 それと、2003年から2004年に連れていくものがまだあった。昨日からポコポコッと発生した、口内炎。2つ並んで唇の裏側で歯のあたるところにできているのと、それを気にしていたら少し離れたところにできたもう1つの計3つ。悲しい。口内炎とともに、素数の年は暮れゆくのであった。



03/12/30/tue

■うぞうぞ

 引き続き、発熱。といっても37度から37.5度の間をいったり来たりしている程度なので、さしてしんどくはない。が、何かをやろうという気力も出てこない。中途半端なレベルである。

 2003年も明日1日で終わり。さすがにこの1年は早く感じた。2002年9月から2003年9月の1年間はさして早く感じなかったのに、2003年元旦からの1年は妙に早く感じる。こういう時間感覚は不思議だ。なんの客観性もない、100%主観のみの話だけれど、エンカルタの仕事を始めた2002年9月からの1年間で区切ると長く感じ、2003年という1年間で区切ると早く感じるわけで、脳味噌が判断する対象によって変わってくるのかもしれない。

 ふと思い出したのでメモ。なんとなく思うに、日本人ジャーナリストはハルバースタムを好きな人が多いんだなぁ。世界的にもそうかも知れないけど。

 なんか気持ちがうぞうぞしている。しかし、うぞうぞってなんだ!?



03/12/29/mon

■いまさらスーファミ

 秋に枝雀さんの本を読んで、この前、東京都写真美術館でテレビゲームの展覧会でちょっと触ってから、マリオがやりたくて仕方なくなっていた同居人。「クニエさんへのクリスマスプレゼントでこれからスーファミを買って帰ろうと思うんだけど」と25日には電話がかかってきた。お願いですから、私をダシにしないでください。

 クリスマスはクリアしたのだが、やっぱり欲しいということになり、年末の秋葉原へ。久々。パソコン関係ではどこでどうチェックすればいいかもわかるけれど、ゲームやアニメ系はさっぱりな我々。うろうろして、まずは中古ゲームの店でスーファミを物色してみる。すると、「スーパーマリオブラザーズ・コレクション」なる、ファミコンのマリオを集めたスーファミのソフトがあった。同居人は即ゲット。ソフマップのゲーム館では、ジャンクのワゴンから「いただきストリート2」と「トルネコの大冒険」を探し出し、これもゲット。大阪から戻ってくるときに「いたスト」と「トルネコ」は処分してしまっていたのだ。バグってばかりいるようになったので、持っていても仕方ないと。
 そのとき、ほとんどがプレステになっていたので、スーファミももういいかと手放した。が、これがないとお話にならない。というわけで、その後はスーファミの本体探し。プレステもXになってすごいことになっているこんなときに、フーファミを探すのは酔狂だった。ソフマップの新品は売り切れで、中古もないという。あちこち見て回ったが、ついパソコン系の店を覗いてしまって、「ここは違った」と引き返す。ふだん見ないところにきっとあるはずだと、うろうろしていたら、旧Tゾーンミナミとおぼしきビルがゲームの一大集積地になっていた。どうやらLAOXのゲーム館だとわかり、面倒なので、入り口付近の販売員に聞いてみる。その女性は「ハードですか。ハードはこの階ですよ。えっ、スーファミ?! あるかなぁ。聞いてきます」とレジに行って、戻ってきて叫ぶように「ありました!」。レジ奥の棚にぽつねんとあったスーファミjr。元のスーファミよりも一回り小さくて、アダプターもAVケーブルもない。コントローラーは1つだけ。でもスーファミ。というわけで、ラス1かラス前のスーファミを入手できた。中古でもいいんだけど、消耗が激しいとつらいので、新品で探したかいがあった。

 帰ってきて、同居人はまずスタートレックの年末特別版を見る。「カーンの逆襲」。それが終わったら、早速マリオ。十数年ぶりのマリオは、ひゅーひゅーと着地に失敗して落ちていく。端で見ていても面白いほどに、飛び降りている感じ。私はマリオが苦手なので見ているだけだけど、それでもドキドキしてしまう。はまる人ははまるんだろうなぁ。
 ちなみに高所恐怖症が十年前よりも悪化した同居人は、マリオが高いところに上がると、それだけで怖いらしい。なるほど。徹底しているのぉ。

 秋葉原で人混みに紛れたのがよくなかったのか、私は発熱。年末年始モードになって発熱とは…。律儀というかなんというか。まぁ、インフルエンザというわけではなさそうなので、暖かくじっとしてましょ。
 ついでに私もトルネコをやってみた。これは身体が覚えていた。前に使っていた人はあまりトルネコが得意ではなかったらしく、かなり成績が悪い。不思議なダンジョン止まりで、もっと不思議なダンジョンにも行っていないし、不思議なダンジョンで拾える証明の巻物もなかった。通り一遍のエンディングで後は放置してある感じだった。
 というわけで、新しくゲームをスタートしてみると、一発で27階まで行って「しあわせの箱」を拾ってクリア。こんなにやるはずではなかったんだけど……。もっと不思議なダンジョンでなんにももたずに99階まで行っていたくらいだから、それより簡単なダンジョンだと、いきなりでも発熱中でもすいすい出来てしまう。ちょっと拍子抜け。ま、記念ということで。
 ちなみに去年、【トルネコの大冒険3】まで出てしまって……。【トルネコの大冒険2】は出て早々にプレステでやったけど、ぬるくてぬるくて悲しかった。トルネコの情け容赦ないゲームオーバーはどこに?!てな感じなのだった。一通りはやっていろいろ拾ってきたけど、その後手を出したことはなかった。やっぱり1のハードさが好きみたい。3ははなから買おうとすらしなかったもんなぁ。

 今回、いろいろ見てみると、昔の懐かしゲームが「ゲームボーイアドバンス」で復活している様子がわかった。糸井重里の「MOTHER」なんて「1&2」として一緒に入っている。で、ゲームボーイアドバンスは、ゲームキューブとアドバンス用のプレーヤーがあればテレビでもできるんだと(いまごろ)知った。これからは昔人気があったソフトは、こういう形でリバイバルされそうだなぁ。「トルネコの大冒険2」もプレステ用からアドバンス用に移植したみたいだし。
 過去の財産をいろいろ持っている任天堂は、こういう踏ん張りもできるのかと納得。



03/12/28/sun

■散歩と歩幅

 朝からずっと引きこもっていたので、深夜勤務に出る同居人と一緒に散歩がてら夕飯を食べに出ることにした。ここのところ肉食や穀物多量摂取が続いていたので、野菜をバリバリ食いたくなっていた。そこで目的地はサラダバーのあるフォルクス。大阪にいたときは近所にあったのだけど、東京に戻ってからは近くにないのでほとんど行かなくなっていた。でも、内幸町にあるのは知っている。ちょうど同居人が歩数計を買ってきたし。というわけで、go。

 1時間ちょっと歩いて、フォルクスに到着。私は約8200歩。それに対し、同居人は約8400歩。同じ道を同じように歩いてきたのに、この差はいったい……。同居人は「クロック周波数が高いんだよ。ペンティアム4」とか行っていたけれど、あまり深く突っ込むのはやめておこう。
 にしても1時間歩いて約8000歩かぁ。よく「1日1万歩」というけれど、それは1時間20分くらい歩かないといけないということか。ウォーキングをしない人だったら、家から最寄りの駅までと、駅から会社までとか、あと少し買い物とかくらいしか歩かないはず。1日の歩く時間を全部足しても、最寄り駅までの時間を10分くらいとしてもせいぜい40分くらいか。1万歩は外回りで車を使わないとかいう人じゃないと、たしかにけっこうなハードルなのかも。
 これだけ一気に歩くと、フォルクスで座ってから足がジーンジーンと気持ちよかった。ほどよい疲れということかな。血行が良くなっているみたい。

 途中、皇居の回りで一部、動物園のようなにおいがするエリアがあった。あれはなんだったんだろう。ドブとか水系の生臭さとかではなく、獣系の臭い。猫の死骸でもあるんじゃないかなぁと思ったのだけど、1匹の死骸だったらそれほど広範囲ではないような気もする。けっこう広い範囲で臭っていたから、猫の死骸とかではないのかな。皇居の中に動物園はなかったはずだし…。うーん。

 ひたすらバリバリと野菜をお腹に入れた後は、夜勤に向かう同居人と別れて自宅へ戻る。帰りは電車。



03/12/27/sat

■2ちゃんと夜中の確率論

 アヤシーおじさんは、早朝勤務で雪から雨にかわった寒い中を出て行ったらしい。私はゴソゴソと10時頃に起き出して、メールチェック、ニュースチェック、ウェブ巡回。人間は悲しい。あんなに苦しくなるほど食べたのに、お昼前にお腹が減ってくる。というわけで、お持ち帰りしたピラウとカバブのお弁当を温めて食べる。うまうま。

 ここのところ、仕事していない時間の大半を取られているのは2ちゃん。2ちゃんも広うござんすで、とあるところの様子がこれまでと違ってけっこう面白い。機能もいろいろ増えているのね。あの2ちゃんがちゃんと機能しているわけで、「プロジェクトX」ばりに危機を救ったプログラマー板も面白かったんだろうなと想像する。もちろんどこであろうとノイズは多いので、それらを切り捨てなければならないけれど、ザザーッと大量に見ていると段々わかってくる。住人の傾向もあって、それほど酷くないし。追いつめられた状況では、みんな協力的に振る舞うものなのね。連帯感も発生するし。なるほど、という感じだ。
 ただし、問題がひとつ。2ちゃん用語に毒されちゃいますた。

 ほんとはやらないといけない作業が一つあるのに、どうにもこうにも惚けている。ごめんなさいー。もうちょい待っててね。

 夕方帰ってきた同居人も、寝不足でうだうだしている。トイレットペーパーがなくなっていたので、年賀状を出すついでに買おうと思って外に出ると、ほんとうに寒い。今年初めて手が刺すように冷たくなった。
 年賀状は去年から仕事関係だけ出している。著者筋だけなので、枚数はきわめて少ない。今年は念のため30枚もらってきたけれど、欠礼ハガキをすでにもらっている方も数人いらっしゃって、実際は20枚も書いていない。

 自分から年賀状を出さなくなって何年経つかなぁ。最初の会社員時代は創刊何十年にもなる雑誌の著者に出すから、編集部員が手分けして宛名書きをしなければならなかった。でも、それも十数年前の3年間だけ。自分では、退職や転居などの必要時は大量に出すものの、年賀状は高校生くらいからほとんど書いてない気がする。来たものへの返事だけ。それもここ4〜5年はほとんどeメールで返事だしているし。メールアドレスがなくて、かつ知らない人だけ、お葉書でのお返事になっている。

 夜は散歩がてら、少しだけ歩くところにある店まで食べに行く。同居人が歩数計を買ってきたので、つけて出て行ってみたら往復で7388歩だった。意外と少ない。いや、そんなもんか。この前、自力で近所のコンビニから数えて帰ってきたらちょうど1000歩くらいだったもんな。

 夜中、CSでやっていた「ショーシャンクの空に」を同居人が見ていた。私は前にテレビでやっていたのを見ていたから、横で買ってきたマンガ雑誌などを読む。けっこう長い「ショーシャンクの空に」が終わると2時過ぎ。寝ようと思って地上波にちょっと変えたら、ちょうどフジテレビで「数とともに去りぬ」なる番組をやっていた。お題は「確率論」。パスカルだの、マルコフだの、ベイズだの、数学な人たちの名前が登場する。アリとキリギリスの石井と小日向文世が出ていて、いかにもフジの夜中っぽい作りだ。監修者は中央大学経済学部の小林道正教授だった。クレジットをみたら小山薫堂だったので、雰囲気はいわずもがなだろう。というか、クレジットで確認する前から予想はついていた。
 でも、なんでこんな番組やっているんだろう。不思議。誰か好きな人がいるのかな。小山薫堂が好きなのかな。見る方はどんな感じなのかなぁ。
 こういう小ネタ的な番組はヒットドラマと違ってビデオにもならないし(だよね?)、後々参照しにくいのが残念。かといって全部録画するほどチェックもしてないし。

 終わったら午前3時で、バタンと寝る。



03/12/26/fri

■アヤシー

 世の中は仕事納めらしい。在宅勤務だとそういう気分になかなかなれないナー。平常が続く。同居人がローテーション勤務で年末年始もさして変わらないというのも、その気分に拍車をかけているかも。

 でも忘年会で聞いた感じでは、年内はさして仕事は進まない様子だった。そいでもって「この仕事はもうない」モードに身体がなっていた。ら、トトトンと細かいところで別の人のところにまわっていた仕事が進んだのが今日。いきなり作業が発生してしまった。メールの返事を書いたり、読んだり、ウェブをチェックしたりする合間に、その作業をこまめにする。こういうときに限って、編集ツールの不具合に悩まされて、さらに慌てたり。みー。
 まー、どうせ明日からは世の中が止まるんだから、別に今日やらなくてもよいのだけど、気分的にね。
 さらに原稿も届いたりして、そのコメントやら何やらも。こっちはほんとに急ぎだし。

 納会とかがなくてよかった。とはいえ、今日は夜、怪しいトルコ料理屋さんへ出陣。元バイトの子から誘われて、適当なメンツで日暮里の「ざくろ」というディープなレストランにいく予定があった。当初はバイトの子とその子の友達、私と同居人だったのが、バイトの子の友達がキャンセルになり、結局、編集部の人たちが「行ってみたい」となって、忘年会のメンツの一部+同居人という変な構成になった。
 で、店は正確にはトルコ料理じゃなくてトルコ・イラン料理だった。ただし実際はほとんどがイランみたい。店の看板にあった英語表記だと「ペルシャ・レストラン」のみ。
 店内は、絨毯敷きの床の上に、化粧板がへろっと1枚置いてある。それがテーブル。そして、甲高い声で「はいはーい」と怪しい店長がどっさり持ってきた民族衣装。客は有無をいわせず民族衣装を着させられる。同居人は、「このヒゲー! このヒゲはアヤシーかアーティストかのどっちかねー。どっちー?」と突っ込まれていた。もちろん「アヤシー」である。キンキラのベストを着させられたら、さらにアヤシーとなった。編集長は緑の浴衣みたいなもんを羽織って、スルタンである。

 料理は2000円の食べきれないコース。どんどんと運ばれる料理。すぐ板に乗り切らなくなる。というわけで、ガンガン食わねばならぬ。豆やらイモやら穀物やら、腹にどーんとたまるものが必ず入っていて、そこへ肉がプラス。ガンガン食ってもなくならないし、腹にはガンガン溜まる。しかも、ほうれん草のナン(実際はチャパティみたいなもん)もあったり、インディカ米のピラウやご飯があったり、エスニック好きの我々には嬉しい限り。やっぱりインディカ米の香りはよいなぁ。
 さらに水煙草。イチゴとナツメヤシのフレーバーのが出てきた。イチゴはかなり甘い香り。ナツメヤシはイチゴに比べて大人な印象の香り。禁煙していた同居人もこのときは、喫煙者に舞い戻る。メンツの中で唯一の常習喫煙者だっただけあって、吸う姿も手慣れたもん。ちょっと気を許すと、すぐに阿片窟のような雰囲気になっちゃうのは、「アヤシー」おじさんならではか。
 ただ、ふつうの紙巻きタバコのような脳味噌にくる感じはしない。パイプとか葉巻に近い感じかな。けっこう大きな器具が必要で、中に入っている水をボコボコ言わせながら吸い込むもんで、ふかすことは無理。しっかり吸い込んじゃう。結局は、水がフィルターの役目を果たしているってことか。

 たしかに食べきれなかったので、お持ち帰り。散歩がてら歩いて帰る我々にお持ち帰り役が回ってきた。混雑した電車の中に持ち込むと、この香辛料がけっこうまわりの迷惑になることは請け合いだからね。
 年末のご挨拶をして、一同と別れ、反対側に歩き出した。少し冷えたからか、二人してトイレに行きたくなったので、途中の喫茶店でお茶とトイレ休憩。ヨシと再出発したら、外はパラパラと雨が降ってきていた。あちゃぁ。諦めて、さっさとタクシーを拾う。歩いているときは気にならなかったニオイが、タクシーでは充満。運転手さん、ごめんなさい。次に乗るお客さん、ごめんなさい。ペルシャの香りをお裾分けってことでどうかひとつ。



03/12/25/thu

■大間違い

 昨日、「24日はキリストさんが大昔に生まれた日」と書いた。大間違いである。言わずもがなだが、「24日はキリストさんが大昔に生まれた日の前日」であり、「25日がキリストさんが大昔に生まれた日」である。

 頭、腐っとるな。これでもカトリック教徒(ただし似非。不敬虔ともいう)なのに。洗礼名だってあるよーん。

 ラクーアに行ったら、クリスマルなんちゃらでガラガラポンの福引きをできる日だった。レシートを見せたらなんと13回。同居人と手分けして回したが、13回、じゃなくて勢いあまって同居人が余計に回したから14回。ぜーんぶが大ハズレだったとさ。キリストさんの誕生日を間違えるクリスチャンに運はやってきません。と言いつつ、「ここで運を使ってなるものか。大晦日までとっとくもんね」という黒い下心もちょっぴり参加中。今度こそハッピー・バースデー・キリストさん、どうぞドリームジャンボはワタクシめに。



03/12/24/wed

■イブは忘年会

 24日はキリストさんが大昔に生まれた日。でも当然祝日ではない。
 というわけで、週に1度の会議で調布。今日は忘年会も挟まっている。イブの夜なのに、ふつうに会社の忘年会をやっている我々。カモ鍋が美味しかった。

 ウキウキした気分のクリスマスはもう来ないのかなぁ。年を取ったなぁと思ってしまう日でした。悲しい。



03/12/23/tue

■恵比寿〜代官山〜六本木

 天皇さんが生まれた日だとかで祝日。
 今日は、代官山で同居人の同僚S夫妻と会食がある。というわけで、早めに出て、ブラブラしてみることにする。

 ただ、渋谷を通るのは気が進まないので、日比谷線で恵比寿に出た。恵比寿にきたので、ついでに【東京都写真美術館】に足をのばす。今は、【ファミコンの歴史】の展示をやっているのだ。そのせいで、ふだんの写真美術館とは雰囲気ががらりと違う。集まってくる人たちは、秋葉から移植されたみたいな感じ。懐かしいゲームを見たり、実際にやったりできるので、人が展示物に貼り付いてしまっていた。ちなみに、同居人も「スーパーマリオブラザース」の最初のを1面クリアして、ご満悦だった。私はその間、マリオに必死になる40代男性からは距離をおいていました。

 このファミコンの展示は、【連絡先不明のファミコンゲーム著作権保有者の情報提供を呼びかけ(GAME Watch)】たり、【ファミコンゲームの26社を探し(任天堂)】たり、いろいろ大変で話題になっていた。【こんな感じの記事】もあったなぁ。
 前に大阪でメディアアート系の講座に通っていたら、任天堂の関係者と誰だかが一緒になってゲーム博物館を作るとかなんとか言っていたはずだったんだけど、それは頓挫しちゃったのかなぁ。博物館じゃなくて、データベースだったかしらん。
 戦後の「カストリ雑誌」と言われたものとかも、なかなか集めるのが大変だったはず。サブカル的なものの黎明期は後々、ほんとに発掘が大変だ。

 懐かしい空気を楽しんだが、私がゲームに手を出す前のものがほとんどなので、いまいち楽しみきれなかった。残念。

 そこからてくてくと代官山に向かって、歩く。道を忘れているのもあるけれど、店が変わりすぎていて何もわからん。しかも、道行く人間は、みーんな若い。いつからこんなに子供ばっかりの街になってしまったのよ、代官山は。私がウロウロしていた頃は、大学生くらいだと、「すみません、場違いでしたね」とこっそり歩いていたくらいだったのに。
 ふにゃぁとしながら東横線の線路に近づくと、メキシコ料理の「ラ・カシータ」があった。ここは途中近所に一度移転していて、また戻ってきたんだっけかな。懐かしい。何度か来たなぁ。私のメキシコ料理デビューはココだったと思う。ごちゃごちゃとした裏道は、ほとんどが古着だのセレクトショップだのになっていて、昔の雰囲気とはかなり違う。人をかき分け、八幡通に出るとやっと昔の風景の一部を思い出せた。ソーセージ屋さんはなくなっていたけど、小川軒はまだあるし、何より、雑貨ブームのはしりのひとつ「シャビージェンティール」がまだあった。ここはもう絶対にないだろうと思っていたので、妙に嬉しい。私は、F.O.B.coop派ではなく、こっち派なのだった。その近所にあったはずのRyudeRyuは見つからなかった。下着屋さんなんだけど。なくなったのかな。

 そのあたりから八幡通を山手通り方向に歩いていく。「あれが代官山アドレスかなぁ」とか、「わー、まだKIYAギャラリーがある」とか、キャーキャー。ちゃんとゴルチェのショップもあった。旧山手通りに出ると、ハリウッドランチマーケットがまだあったりして、和む。結局、西郷山公園までぷらぷら行って、Uターンしてきた。
 途中に【ショコラ ベルアメール】なるショコラティエがオープンしていたので、寄ってみる。あと数日経つと、冬季限定の唐辛子クリーム入りチョコが出てきたのだが、今日はまだ販売していない。残念。いくつか面白そうなものを、S夫妻へのプレゼントと自宅用に買ってみた。

 で、あわてて予約した西安刀削麺へ。今日のメニューはもちろん火鍋。ほんとうは六本木の店にしようと思っていたのだが、珍しく六本木が休みだというので、代官山店になった。火鍋は久々。前菜で出てきた小籠包もしっかり麻(中華山椒)が効いていて、なかなかおいしい。こういう香りの小籠包は初めて。他にも定番のジャガイモとニンジンの細切りなど。S夫妻も喜んでくれて嬉しい。本番の火鍋にはけっこう驚いていたようだった。見慣れないと、唐辛子が浮きまくるあの真っ赤な鍋はたしかにびびるかも。
 私と同居人は赤い方しか使わないのだが、S夫妻はちゃんと白い方(ふつうのダシ)も浸かってバランスよく食べていた。やっぱり美味しい。が、当然、食べ過ぎる。腹13分くらいかな。最後の刀削麺がヘビーだったほど。
 ここのタレは、六本木店や小川町店とちがって、ネギの辛いタレがあった。この店で麻辣麺の味付けに使われているっぽい感じのタレ。これもなかなかインパクトがあってよかった。とはいえ、私はやっぱりにんにくダレがメイン。

 あまりに満腹なので、そろそろと恵比寿まで散歩。S夫妻も都内をよく歩いて回るというので、一緒にそのまま六本木まで出ることにした。目処は30分くらいかな。地図を片手にぷらぷらと駒沢通りを上がり、六本木通りにぶつかる。そのまま西麻布、六本木方面に歩いていると、当然の事ながら六本木ヒルズが出てきた。ついに来てしまいました。六ヒル。といっても中に入るわけでもなく、自分の目で見てきたといったくらい。ふもとをかすめてみました。

 六本木の先でお茶をして……、っていっても私とS妻はモルトだのバーボンだのをクイッと。同居人とS夫はカプチーノとレモネードなど。飲めない男性陣と飲む女性陣でした。かなり久々にボウモアなぞ舐めることができて、小さな幸せ。

 で、お開きして帰ってきたらもう12時前だった。お疲れさま。



03/12/22/mon

■祭り

 朝から、いろいろおかしいことがあって、調べて回っているうちに夕方になってしまった。2ちゃんねらーな日。すっかり2ちゃん用語が染みこんでしまって、まずい。
 それにしても、大学のウェブ担当者のレベルがうかがい知れたなぁ。


■DVDメモ

 コーエン兄弟×ビリーボブ・ソーントンの『バーバー』を見る。カラーバージョン。途中途中はいいんだけど、全体としてはいまいちかなぁ。一瞬先は読めるんだけど、長いレンジだと先が読めない作りで、そういうところはちょっと楽しかった。映像も凝ってるし。ただ、コーエン兄弟の殺人事件系なら『ファーゴ』の方がいいと思う。

 ビリーボブ・ソーントンは、おいしい役だよなぁ。ほとんど当て書きじゃないのかな。



03/12/21/sun

■温泉

 18・19と平日に同居人の連休があったので、久方ぶりに温泉に行ってきた。なかなか私の休みと同居人の休みが合わないのは、泊まりがけででかけるときに辛い。あんまり関係なくなっているけど、基本的に月〜金がメインの私と、完璧ローテーションの同居人だと、どうしてもすれ違う。今回は、10日ほど前に同居人の連休と私の手元の調整がつくことが判明したので、ダメ元で探してみたら空いている時期だったらしく、一発で予約が取れた。

 行き先は、箱根の仙石原。お宿は、【俵石閣】。新宿から小田急ロマンスかーで箱根湯本まで1時間半。そこからバスで約30分。2時間で着くなら、まぁまぁ近いかな。仲居さんに部屋へ案内される途中、当然、非常口についての説明があるのだが、「非常口はどこでもそうです。何かあったら好きなところから外へ出てください」と言われるほどに、そこら中、窓。いちおう数寄屋造りらしいからなぁ。かつ、窓がサッシじゃないのよ。すきま風の嵐。エアコンやコタツ、ホットカーペットのある部屋とお風呂の中以外は、まじめに寒かった。

 部屋でほっとして、「今日は自衛隊の音がすごくて…」という仲居さんの言葉になんのことだろうと思った瞬間、ドドーンという重低音が響いてきた。御殿場での演習で大砲でもふかしているらしい。仙石原でもこんなに音が響くのかと驚いた。その後も間歇的にドドーン、ドドーン。もっともっと身近で、日常的に爆音にさらされるエリアに暮らさなければいけない人たちは、どんな気持ちなんだろうと思ってしまった。

 俵石閣のお湯は大涌谷から引いているそうで、もちろん硫黄泉。すっかり硫黄臭漂わせるイオウちゃんが2匹出来上がった。でも、それほど温度が高くなかったので、浅めにゆっくり浸かり、熱くなったら湯殿の横でイスに座って身体をさまし、を何回か繰り返せた。外気温が低かったのもよかったのかもしれない。ゆっくり本など読みながら、ほこほこ。1時間ほどで上がって、ご飯。それにしても温泉宿の食事は多い。多すぎる。ここで食い過ぎになるわけで、体によくないよなぁ。一休みしたらまたお風呂。お風呂から部屋に帰ってくるわずかな時間でかなり冷えるほどに廊下は寒かった。
 朝、トイレで目が覚めたら、もうダメ。お布団にもどってもまだ寒い。結局、かなり早起きして朝風呂であったまった。そしたらもう朝ご飯。やっぱり食い過ぎ。

 10時にチェックアウトして、強羅公園の近くにあるところまで歩いてみようとトライ。途中にあるポーラ美術館まで行ってその様子で決めることにした。ところが、そのポーラ美術館までの距離がいい加減。宿の女性陣は「歩ける距離じゃない」というし、男性は「15分でいっちゃうよ」。20分くらいかなぁと思っていたら、けっこう上り坂もあって、結局30分くらいだった。みんな嘘つき。美術館で一休みしようかとも思ったけれど、ルノアールとかモネとかいかにも日本のバブルな感じの品揃えなもので食指が動かない。結局、そこから強羅までまた歩くことにした。50分くらいじゃないかと踏んだら、下りだったのでゆーっくり歩いても40分だった。

 ひたすらハイキングである。日常の運動不足を解消したいだけかな。

 強羅で、【お宿向山】に寄って、ランチ&日帰り利用。寒気団が到来してきたので、露天風呂は寒いくらい。最初のうちは肩まで浸かって、温まってから、腰湯にした。そしたら後は中谷宇吉郎片手に、ゆっくりふやける。ここも大涌谷からの引き湯だったので引き続き、イオウちゃん。フレンチ系のお昼を食べて、あとは帰るだけ。
 箱根で連泊して、ゆっくりしようと思ったら、やっぱり強羅はよさそうだな。上にのぼるケーブルカーと、湯本への登山鉄道のつなぎ目。強羅に泊まって、昼間どこかへ遊びに行くと落ち着けそうな気がする。向山もこじんまりしていていいんだけど、もっと定宿にしたくなるような、いい宿ないかなぁ。

 湯本に出るとロマンスカーが20分後に出るので、あっという間に新宿。湯あたりして寝不足気味だったので、車中は爆睡だった。

 昨日の土曜日20日は、2年ぶりくらいにお目にかかるご同業のSさんとランチで目白へ。ちょっと一人では厳しい仕事を手分けしてもらうお願いと、近況報告など。正確には、近況報告にお願いがちょっとというくらいの割合だった。いつもいつもドタバタにお願いしてしまって申し訳ない〜。食後、目白駅近くに「辣チャーハン」(ラーチャーハンと読む)を出す店があると聞いていたので、場所を確認がてら案内してもらった。いちばん駅に近いのは揚子江なので×。反対側にも中華があったが、ちょっと位置がちがうはず。もう少し先にラーメン屋さんならあるというので、試しに行ってみるかと足を伸ばしたら、ピンポーン。店の外にあるメニューに「辣チャーハン」があった。お店は「万豚記」。今度試してみよう。

 その後、目白から歩ける距離にお家があると駅前の地図で確認ができた知人宅へお届け物。10分くらい歩く。ほんとは郵便で出すつもりだったのだが、土曜日は郵便業務を一切やっていなくて、そのまま持って出たら実は出かけた先が近所だと気づき、面倒なので自ら郵便配達人になってしまった。
 問題は、そこからの帰り。どう出ようかかなり悩む。が、結局、裏道をたどればそれなりに近いかもということで、歩いて帰る。約50分。金曜日に引き続き、よく歩いた1日だった。

 そして今日、日曜日は、昨晩から引き続き、メールを書いたりメールを読んだり。同居人も勤務に出てしまったので、一人でおうち。


■入手本

 年末の駆け込みドドーンという時期のようだ。

ジョアオ・マゲイジョ著『光速より速い光 アインシュタインに挑む若き科学者の物語』日本放送出版協会
→[bk1amazon] ご存じ青木薫訳。ほんとに引っ張りだこだなぁ。日本語がうまい翻訳者の数は限られるので、集中しちゃうのも仕方ないか。科学系は特にね。ところで、この本。最初は何かと思ったが、それは訳者も一緒だったらしい。あとがきを読むと、「電話口で編集者からこの原題を聞かされたときには、それこそ『気まずい沈黙』が流れたほどである」とある。読み終わって気まずい沈黙にならないといいなと思いつつ、青木さんのお眼鏡にかなっていれば大丈夫じゃないかと想像したり。いただきました。どうもありがとうございます。

ロジャー・ハイフィールド著『ハリー・ポッターの科学 空飛ぶほうきは作れるか?』早川書房
→[bk1amazon] 出て当然の本だねぇ。ただ、大きな問題はハリポタ原典を私が読んでないことか。本家を知らずしてこっちだけ読むというのは、『マトリックス』を見ないで『少林サッカー』だけ見るというか、『オデッセイア』を知らずに『オー・ブラザー!』を見るようなものという気がしなくもない。でも、空飛ぶほうきというのはなかなか魅力的な切り口。いただきました。ありがとうございます。

平田森三著『キリンのまだら 自然界の統計現象をめぐるエッセイ』ハヤカワ文庫
→[bk1amazon] 『数学をつくった人びと』全3巻に引き続き、〈数理を愉しむ〉シリーズの最新刊。著者は寺田系譜の人の一人なのね。目次をめくると「病院へ見えた寺田先生」とか「中谷宇吉郎の研究」なんてものが並んでいる。ちょうど中谷を読んでいる私にはラッキー。しかもこの本のカバーイラストは【いずもり・よう】さん。早川の方が、この日記から彼のサイトを見に行き、気に入って発注したものらしい。知らず知らずのうちに、そういうところで「つなぎ目」になれたのが、なんだかとても嬉しい本でした。いただきました。ありがとうございます。

スティーヴン・ジェイ・グールド著『フルハウス―生命の全容―』ハヤカワ文庫
→[bk1amazon] 2002年5月末に鬼籍に入ってしまったグールドの、98年に邦訳がでたエッセイ集文庫化。訳者の渡辺政隆さんによる文庫版あとがきは、グールドへの追悼文でもある。いただきました。ありがとうございます。

グレゴリー・ストック著『それでもヒトは人体を改変する 遺伝子工学の最前線から』早川書房
→[bk1amazon] これはどうしたって立場によって対立せざるをえない内容だろうな。訳者あとがきに、この本の原著出版後の話がある。同時期には、フランシス・フクヤマの『人間の終わり』(→[bk1amazon])が出ていたというのだから、当然か。で、やっぱり周囲が考えたことも同じだった。この二人を対決させたくなるわな。平行線だとわかってはいても。ちょうど、【受精卵作成容認 「再生医療の恩恵」優先 (毎日新聞東京版12月13日朝刊)】という話が出てきたところで、タイムリーかもしれない。いただきました。ありがとうございます。



03/12/17/wed

■初談志

 珍しく立て込んでいる、そして、とっても嬉しい1日だった。

 朝、9時頃起きて、ニュースチェックにウェブ巡回、メールチェックなどを済ませて、ちゃっちゃと準備をし、11時半に四谷方面へ。1件概要説明を受けて、1時半には調布へ。さっさと終わるだろうと思っていた会議が、細かいルールの話があり徹夜しても終わらないノリになってきた。といっても、会議室の予約時間があるので打ち切り。用字用語のルールは例外だらけになるしかない。やっぱり大まかなガイドラインを決めて、後は発生するたびに決める以外にどうしようもないんだろうな。

 会議後には、今度の特別企画について上司たちからのコメント拝受。だいたいOKだった。ほっ。だが、一部は図版をどうするかによって厳しくなるということもあり、細かい詰めが大事だなと心する。一緒にお仕事したい人たちにお願いした原稿だから、集まりだしたら大変だけど楽しい。いや、楽しいけど大変、か。こういう分け方は好きではないけれど、まるっきり文系でやってきた上司たちに「へぇ、そういうことだったのか」と言わせられるかどうかだよな。むふふ。楽しいじゃないの。ふだんは「なんとなくいいかなぁ」程度でもOKだけど、今度はそうはいかないもんでね。負担もたくさん、やりがいもたくさん。あとは気持ちの余裕さえあればねぇ。

 で、バタバタと有楽町へ。ちょっとだけ時間があったので、手近にあった宝くじ売り場でバラと連番を一つずつ買う。用意はよろしくてよ、マイ3億円ちゃん。

 6時にビックカメラの1階で、【荒舩良孝さん】と待ち合わせ。突然降ってわいた、【立川談志】の独演会(しかしいろいろ使いまくりのサイトだなぁ。ぶつぶつ。JAVAとか切ってるとつながんないぞ)。チケットが1枚宙に浮いたというので、声をかけてもらったのだ。ありがたや〜。なんまいだぶ〜。
 落語は、桂枝雀さんを通してしか知らない。でも、枝雀さんも志ん朝も死んでしまった今、見ておきたいのは米朝とこの談志くらいだと思っていた。でも芝居に限らず私にはもうチケット取りの気力がない。12〜13年前に使い果たしてしまった。とてつもなくうれしい。しかも独演会だもん。

 ちょっと不安はあった。編集部を出るときに夏に見たという人が、「ひどかった。ボロボロ」と言っていたし、荒舩さんが前に見た一門会のときも出来は悪かったらしい。談志は初めてだし、そもそもお寺さんや寄り合い所みたいなところじゃない落語は初めて。大阪で少し聞き始めたもんで、寄席も行ったことないからなぁ(大阪には東京のような寄席はない)。ふだん身の回りにある落語は、枝雀さんのCDだけだもんな。

 で、その実際。よかったです。かなり感動しました。
 もちろん談志の中でベストというわけじゃないだろうことは容易に想像がつく。中入り前(第一部でいいのか?)は、枕がぐちゃぐちゃだし、枕と本題のつながりがわかんないし、といったところはあるが、そこはほれ、いわゆるカリスマ系のオーラでもっていくから。
 1部の演目は、私の知識でいうと「いらちの愛宕参り」だった。噺が始まった途端、「え?これって、もしかしてあの?!」と静かに狂喜乱舞。私が初めてちゃんと聞いた落語なのだ。ただし、出てくるのは「いらち」じゃなくて、「そそっかしい」。ここは江戸だからね。お参りするのも、「愛宕さん」じゃなくて、「堀之内のおそしさん」(「おそし」に聞こえたけど、違うかも。堀之内も堀川っていっていたような気もする)。演目名は「堀之内」だった。これは、結局わからなくて、終演後に「談志の私物売ってまーす」と売り子をしていたお弟子さんらしき人に確認した。
 話の構成もだいぶ違って、特にサゲは全然違った。枝雀さんのサゲの後に、談志はもっと話が続いて、別のサゲで終わっていた。
 それこそ子守歌のように聞いていた枝雀さんの「愛宕参り」は、その後増えた枝雀CDと比べてもお気に入りで、今日の談志よりもやっぱり好きだと思う。談志が好んで使っていた「イリュージョン」に引っ張り込む力は、この話では枝雀さんのほうが強い感じかな。素人の感想ですけど。

 中入り後の第2部は、年末ということで、「芝浜」というものだった。リクエストも多いのかな。最近の談志がやる噺の中ではかなり独自性と完成度が高いものらしい。私は話の内容もなんにも知らず、聞き始めた。いやぁ、聞き入ってしまいましたよ。途中、目眩がしたらしく突っ伏していたので、終わってから「あれはなんだったの?」と聞いてしまったけれど、演出でも何でもなくほんとに目眩というか頭が白くなったんじゃないのかというのが荒舩さんの見解だった。そうなんでしょうね。
 芝浜は、けっこう泣かせるいい話で、実際、外に出ると泣いている人もいたくらい。話の中身を紹介していいものかどうかわからないので、それは辞めておくとして、談志がやる女房がけっこういいんだよね。これが意外だった。わりと頼りない感じの女房に仕立て上げていて、髪をなでつける仕草とかに不安な感じがよく出ていたんじゃないかなと思う。彼がやる女性のパートって想像したこともなかったから、新鮮というか、なるほどというか、驚いたというか。始めて割とすぐの頃に、素に戻って講釈をたれるところもあったけれど、これって小朝的な手法なのかな。おぼろげな記憶では、ぱっと現代に戻って説明するんだよね、彼。談志の場合はあんまり計算した手法で素に戻った部分を差し込んだわけではなさそうだったけど。やり手としての悩みをちらっとこぼしたわけなので。

 ガラガラ声で、しかも傲慢ではあるが、やっぱり魅力のある人なんだなぁと、実感。だって、ホールの舞台に一人で座っても、十分に間がもつんだもん。談志の空間になっちゃうというのが、やっぱりすごい。



03/12/16/tue

■人間リモコン

 へなちょこトレッキーの同居人が、「お願いしていい?」と言いながら3時からの勤務に出て行った。今日の5時からCSのスーパーチャンネルでやっている「新スタートレック(TNG)」が見たいらしい。録画を頼まれた。
 秋口に、DVDだのビデオだのが合体したテレビに変えて以降、考えたら録画をしていなかった。でもって、CSの予約録画はけっこうやっかい。諦めて、人的リモコンによる予約録画となった。

 なんで、珍しく録画などをすることになったかというと、今日は【超時空惑星カターン】という、同居人がいちばん好きなエピソードらしいのだ。大昔に見ただけでなかなか巡り会えなかったが故に、今回は録画したかったんだね。真性トレッキーのK君からは「ツウですね」と言われていた。でも、トレッキーの間でもけっこう評価が高い回。シリーズ最後のリキが入った回とかではないのに、密かに支持されているってところなのかな。

 というわけで、録画しながら見てみた。トレックはしょっちゅう家のテレビに映し出されているが、あまりちゃんと見てはいない。たまに見ると、なんか脱力することが多かったからねー。今回の「カターンの笛」はたしかによい。「夢オチ」なんて同居人は言っていたけど、これを夢オチと言ってはカターンに失礼だ。

 4〜5日前からこの回のことを言われていたので、ミスってはいけないと念のために目覚まし時計をセットしておいた。夕方5時10分前。一通り話が終わって、エンディングが流れているとき、電話がなった。同居人から。
 心配で電話を掛けてきたらしいけど、それはふつー、オープニングの5時にかけてくるもんじゃないでしょか。


■重なるものである

 マーフィーの法則発生。
 仕事の依頼はたて続く。今度のはどうにかできそうかな、できるといいなと思う。にしても、ヒーヒー。別件の作業も先週から今週が山場でヒーヒーヒー。罫線付きの用紙にプリントアウトするのはやっかいだぁ。こっちはこれで年明けまで一段落かな。日常の原稿読みに戻らねば。フーッ。

 あ、宝くじ買ってないや。買わねば。私の3億円ちゃん、待っててね。



03/12/15/mon

■レセプト

 そういえば、先週の土曜日は、【患者のための医療ネット(PMネット)】【連続セミナー】に行ったんだった。

 第6回のお題は、「カルテ・レセプト開示から考える」。講師は、当然、勝村久司さんである。【医療情報の公開・開示を求める市民の会】などでおなじみ。情報公開、特にレセプトのことに関しては、誰もが日本でいちばん詳しい人と評価する。前にも彼のシンポジウムは行ったことがあるが、明瞭で伝わりやすい表現の見事さには脱帽だった。

 彼の行動の筋立ては、ほんとうにクリアカットで、かつ効果的だと思う。インフォームド・コンセントはたしかに大事だ。だが、それを支える環境を変えるために、現実的な医療内容の明細書であるレセプトをちゃんと開示するようにすることから始める。理念も大事だが、それを現実に落とし込むのは具体的なシステムである。そのシステムが出来ていなければ、理念が定着するわけがない。レセプトの次はカルテ。法制化は日本医師会の反対により、見送られた。大多数の医師はまじめにやっている。だが、少数者が引き起こすカルテの改ざんや事故の隠蔽があるから、法制化が欠かせないというのはもっとも。

 ぜひ、上記サイトで情報を入手して、かしこい医療消費者になってくださいませ。


■ちょっと慌てた

 今日は、ちょっとバタバタしていた。Aさんから電話があり、急遽会うことに。すわキャンセル?と心配したが、なんのことはない、彼の事情からとてもていねいに対処してくださったゆえのことだった。というわけで、私には半分朗報でもある。少し寂しいけどね。てなわけで、一緒に遅いお昼を食べて、半分くらいは雑談。そっかぁ。何事も、勢いが大事だもんねぇ。よい経験となるといいですね。詳細はまた後日。

 その後は、何していたんだっけ。編集ツールの不具合も直っていたので、一部滞っていた作業を進める。細々。著者とのやりとり以外に発生する細かい事柄に追いまくられる日々だなぁ。あ、書評原稿を出したりしていたんだ。
 あと、仕事1件断るかっこうになってしまった。心苦しい。

 夜は、4本お得レンタルのDVDの残り『ボウリング・フォー・コロンバイン』を見る。マイケル・ムーアってやっぱりアイルランド系だったのね。うちにクリスティ・ムーアのCDがあったので、そっかなぁと想像していた。クリスティ・ムーアはたしか「ビコズ・ドラム」(南アフリカで闘ってたスティーブン・ビーコのこと)とか歌っていたいかにもなミュージシャン。
 監督が特典映像のインタビューでも言っていたけれど、銃による殺人事件が少ないカナダで、アメリカにまけず劣らず銃保有率がきわめて高いのに驚いた。不思議だ。日本で銃犯罪が増えているとはいえ少ないのは、銃がやっぱりないからだと思う。でも、カナダでは銃があるのに銃犯罪はない。カナダの銃以外の殺人事件はどれくらいなんだろう。殺人事件自体がすごく少ないのか? 殺人事件はみんな撲殺、絞殺、毒殺なのかなぁ。どっかの国の刑事ドラマでは、スポンサーに遠慮して殺害方法が撲殺ばっかりっていうのがホイチョイであった。そんな感じ? ふだんからスポンサーに配慮したら変だけど。

 ただ、やっぱりマイケル・ムーアは、アメリカが好きなんだなぁと思った。いやアメリカが掲げる理念が好きなのかな。



03/12/14/sun

■1970年ころらしい

 ちんたらした日曜日で、郵便を出しがてら、お昼を食べることにする。なにやら甘味喫茶の店だが、平日はランチもやっているようで、日曜日も開店していて食事ができるのは嬉しい。そこのBGMが何やら気になる。でも誰だかわからない。穏やかな泉谷しげるっぽいというか、なんというか。気になってお店の人に聞いたら、高田渡だと教えてくれた。ものは「ごあいさつ」。もちろんリアルタイムでは全然知らない人だが、その名前は知っている。
 CDのライナーノーツも見せてくれたので、読んでみた。「はっぴいえんど」とか、細野晴臣とか、「はちみつぱい」とか加川良とか、いかにもな名前が並んでいた。でも加藤和彦のカの字も出てこないのがちょっと不思議。その辺の経緯はわかってないんだよなぁ、私。この辺には、大学時代になぜか偶然加藤和彦のレコードが目にとまり、そこから入っていったからなぁ。

 そういえば、この前オフィスで出会った同居人の【スレイヴ】をエキスパンドブック化してくれたりしたのは【浜野智さん】なので、この辺のことにものすごく強いはずだ。チャンスがあったら、今度、聞いてみよう。さらにそういえば。彼が好きだという【豊田雄造】に同居人が興味を示し、ライブに行ったなぁ。大阪にいた頃。何年前だろう。99年くらいかな。懐かしい。

 お店のおねえちゃんによると、「はっぴいえんど」のボックスも出るらしい。そっちも気になるなぁ。
 よい天気で気持ちのいい散歩になった。


■ザッピング

 ちんたらしたまま『ボウリング・フォー・コロンバイン』でも見て終わる日曜日だと思っていたら、「フセイン拘束」というニュース速報が流れた。

 民放のたしか「からくりTV」を見ていたころ。ぱぱっとチャンネルを変えてみるが、どこも速報だけらしく、特別番組に切り替わったりはしていない。
 というわけで、まずはCS。BBCはすでに「Breaking News」として、このニュースを延々やっている。CNNもしかり。CNNはティクリートに記者がいたらしく、昨晩の米軍の妙に浮かれた雰囲気の様子を報告していた。夜中の米軍の様子の映像付き。米軍の中で写真を撮るフラッシュが何回か映っていた。
 ただし、JNNやそのほか日本のCSのニュースチャンネルは全然やっていなかった。なんのためのニュースチャンネルだ。

 で、8時も近くなったことだしと地上波のNHKにしてみるが、やっぱりそのまま。今度の倉本・野沢・三谷3氏によるドラマの特別番組が延々。日テレはトヨタカップ。何があろうが、これは中断しないというか、できない番組だろう。そのほかどこもかしこも通常番組だよ。8時45分になるとやっとNHKがニュースに切り替え、そのままNスペを飛ばして、バグダッドの記者会見の様子をやっていた。同時にフジも会見の様子を流す。同時通訳の出来はフジのがいいんじゃないの? アラブ語の通訳はいなかったらしく両局ともお手上げだったけど。
 「フセインの映像流すのかなぁ」「なんかしゃべらせるのかなぁ」とかいいながら、会見の様子を見ていたら、もじゃもじゃのおじさんのビデオが流れた。わー、流すんだ、そりゃそうでしょう、でもこれがいちばん効果的なの?などなど、適当な反応をする日本の我が家。

 しかしまぁ、よりによって新聞休刊日に。皆さん、おかわいそうに。新聞社のウェブを見ても、対応が悪いわなぁ。最初に拘束されたフセインの写真を入れたのは、朝日だった。産経はずっと例のスペードのまま。読売は記者会見場の写真だけだった。

 これから、フセインはどう扱われるのだろう? ミロシェビッチはどこかで法廷にかけられていたはず。手続き的にどうするのか、ちゃんと見ておかないとな。



03/12/11/thu

■ニンニクよりも強烈

 我が家の空気清浄機は、人の出入りをちゃんと感知するモノであることは、【買った早々に気づいていた(10/9のてくてく)】

 最近、この空気清浄機の新たなる性格がわかった。このコは、「クローブ(丁字ともいう)がキライ」。
 かかとが硬くなってピキッと割れて痛い思いをする同居人が、防止策として変なネーミングで知られる量り売り石けん屋さんの足用クリームを1カ月くらい前から使い始めた。その足クリームにブレンドされているのがまさにクローブの香りなのだ。
 毎晩、お風呂上がりにセコセコと足にクリームを塗る同居人。その直後、それまでアレルゲン・センサーしかつけていなかった空気清浄機は、ものすごい勢いで「ニオイ」のセンサーランプを点ける。3段階でもちろん最高レベルの3。自動にしてあるパワー制御も、いきなりギュインとアップする。

 ニンニクたっぷりのパスタや料理を並べても、こんなことはない。どうやら、この空気清浄機にとって、クローブの香りはニンニクよりも強烈な悪臭らしい。
 でもって、機械の鼻はニオイに慣れるということもないらしく、足クリームが登場するたびにフルパワー化してくれる。単純というか、かわいいというか。

 我が家の機械は、こうやって遊ばれている。



03/12/10/wed

■アクティブな気分の日

 週に1度のおつとめの日。朝(といっても昨晩寝たのが3時過ぎで起きたら10時過ぎだったが)、メールチェックしたら元バイトの子がこのサイトを発見してくれたらしく、こっちのアカウントにメールが届いた。その子は「はてなー」になっていた。それにしても、はてな大増殖だな。

 メールの返事を書いたり、ニュースチェックしたり、モロモロとこなしていたら、もう12時5分前。あわてて着替え、準備をして家を飛び出る。どうにかふだんの電車に乗れた。電車のお供は中谷宇吉郎。やっぱり文庫本は軽くて、小さくていいな。中身は紀行文なので(当然のことながら寒そうなエリアへ彼は行く)、わりとするする読んでいる。
 コンビニでサンドイッチなど買って、編集部に上がり、もそもそ食べる。ニューヨークに出張組は、吹雪で2日間も足止めを食らったらしい。お疲れである。彼らのお土産のひとつは、天然石のピアスorペンダント。もちろん女性用お土産。ペンダントがくっついている土台の紙をよくよく見ると、アメリカ自然史博物館のミュージアムショップで売られていたものだった。いーなー。行ってみたいなー。
 「あそこの恐竜の骨格、みた?」とか話を振られるが、私は未だ大陸に上がったことのない人間です。経験したのは、日本、スリランカ、ハワイ、台湾のみ。ニューヨークなんて行ったことないのよ。さすが、S・J・グールドが子供の頃はまっただけのことはある内容で、圧巻だったという。仕事のついでにいけるなんて、やっぱりいーなー。

 ちなみに、「アメリカ自然史博物館」というと、私は、「BANANA FISH」のアッシュが繰り広げたバトルばかりが思い起こされます。外道かも。ところで、「アメリカ自然誌博物館」? 「史」か「誌」か、なんですけど、わかんないや。

 今日は、会議の途中で、来年出る版の特別企画を手伝っていただく方から、作業のポイントになるところのレクチャー。でもって、この方が【同居人の作品】をエキスパンドブック版やT-Time版にしてくれた方だった。なんとまぁ。そこここにあることではあるが、「世間は狭いよパラドックス」。「アメリカの国内線飛行機で隣に乗り合わせた人が、知り合いの知り合いだった」という奴である。飛行機に相当するのが出版界みたいなもんだな。……それなりに、顔が広い方ではあるらしいが、所詮は、出版界という飛行機が飛んでいる場所が狭いのである。
 ということで、レクチャーの後、ちょっとだけご挨拶。「その節はお世話になりました」「今は?」「東京に異動になって、相変わらずです」…、というくらいのやりとりしかできなかったが、同居人ともどもお世話になることになった。

 レクチャーの後に、再び、会議。出張での内容報告やら、今後の方針やら。まぁ、初めてのことなんだから、心配は心配だけど、心配ばっかりしていても仕方がない。というわけでできるところまで行ってみよう。

 久々に暗くなるまで編集部にいた。帰りがけに休みの同居人に電話をすると、日曜日に買ったエディバウアーのコートの肩口に穴が空いていたという。レシートもあることだし、交換してもらおうということになる。店の前で待ち合わせて、コートを見せると、謝ってすぐに交換してくれた。いちおう値下がりしていたものだったので、なんか言われたら「アウトレットならそういうのも覚悟しているが、ここはそうじゃないはずだ」とか言わないといけないのかなぁと腹をくくっていたのだが、対応がものすごくよくて満足。商品管理とて100%ということはあり得ないので、ちゃんと対応さえしてくれればなんの問題もない。
 というわけで、さっさとその近くで夕ご飯を食べて帰る。

 ただし、ここのところ時間がわりとある同居人がビデオを借りようというので、付き合ってみる。ずっと見たいと思っているコーエン兄弟×ビリー・ボブソーントンの『バーバー』は、どこでもいつでも貸し出し中のまんまだ。というわけで、マイケル・ムーアの『アホでマヌケなアメリカ白人』『ボウリング・フォー・コロンバイン』『マジェスティックス』を選んだら、「4つ借りると、3つよりも安く長く借りられます」と言われ、ついでに『少林サッカー』も連れて帰る。まだ見てなかったもんでね。

 ちょこちょこと作業した後、結局、『少林サッカー』から見てみる。
 く、くだらん。最高にくだらん。こんなくだらんことに、あんなにCG使いまくるなんて、10年前のシリコングラフィックス社の社員がみたら目を剥くだろう。いやぁ〜、脱力させてもらいました。こういうもんが出来ちゃうということでは、『マトリックス』は偉大なのだなぁとかも改めて。

 ふと、全然別のことを思い出した。この前、コーエン兄弟の『オー・ブラザー!』を見て、「ああ、教養がないのはつらくて悲しい」と心底思った。DVDで借りたので、メイキングやらインタビューやらも最後に見てみたのだが、「オデッセイア」も「ユリシーズ」も名前しかしらない。こういうのって、ほんっとに悲しい。映画は映画として楽しかったけれど、その背景にあることを何も理解していないのは、やっぱり残念だ。
 日本で同じようなものはなんだろうとか話していて、たとえば近松を知らずに見るともったいない作品とかかなぁという話になる。もちろん近松なんて近いところじゃなくて、もっと昔の古事記でもなんでもいいんですけど。でも、あんまりそういう作品自体が多くないんじゃないか、という話にもなった。我々の過去についてだけじゃない教養不足もあるけれど、当たり前にオデッセイアを下敷きにしたり、シェイクスピアをもってきたりするっていようなことはあんまりないんじゃないかなぁ。

 私がぱっと思いついたのは、舞台作品の方が多かった。最初は三谷幸喜の『優しい12人の日本人』(あれ?タイトルの順序がめちゃくちゃかも)だったけれど、あれは下敷きが近すぎるし、日本モノじゃなかったから、ちょっと違うケースだろう。次に、鴻上のなんかで「天の磐戸」(漢字がわからん)の話を盛り込んだ場面とかを思い出す。でも、これも、全編がそういうわけじゃないしなぁ、とか考え直したり。

 こういう何かを下敷きにして作品を作るってことが日本で盛んに行われているのは、レッシグたんが好きな同人誌ワールドってことなんでしょうかね。気分的には、ちょっと違うんだけど。



03/12/09/tue

■2回出社

 本来なら、夜8時からの勤務だというのに、昼間の会議にもでないといけなくなった同居人はお昼を食べた後、1時頃出社していった。かわいそうに。私は郵便局へ行って発送作業をし、家で仕事を続行。なんてことをしていたら、会議を終えた同居人が4時すぎにいったん帰ってきた。1日に2回も出社しないといけないなんて、ほんとかわいそうに。



03/12/08/mon

■予防接種

 VDT検診だかで予定の勤務時間よりも少し早めに家を出る同居人を送り出してから、私も近所のクリニックへ。ちょいと検診。
 この時期のクリニックはインフルエンザの予防接種が多いのねー。知識としては「ワクチン不足」とか「病院によって偏りが」とかニュースを通して知っていたんだけど、インフルエンザ予防接種で町中のお医者さんがにぎわっているのを実感することができた。中には会社単位で接種を受けるところもあるみたいで若い女性もいたけれど、やっぱり、高齢者が中心だったな。

 私自身は、インフルエンザの予防接種が学校で行われていたころから、あんまり受けてこなかった。熱があるとダメだとか、アレルギーがどうとかいろいろ制限があって、いいタイミングで接種できないことが多かったんだよな。
 みんなは注射を嫌がっていたけれど、私は注射は「ヘ」とも思わないので(むしろ注射好き♡。←うまく出るといいな)、接種しないとうらやましがられるのが全然わからなかった。
 今日も一瞬たりとも口を閉じないおしゃべりなおばあさんが、見ず知らずの若い子に「いやよねぇ」とか話しかけて、「私、あんまり怖いと思わないんですよ」とかわされていた。

 インフルエンザに限らず、予防接種をどう位置づけるかは、かなり難しい。いろいろなデータもたくさんあるし、統計的な視点をあわせて判断や対応を導き出す、かっこうのリスク問題だと思う。
 医師の中でもいろいろな予防接種が批判されることもあるし、運動系ではなおさら。でも、鎖国をしていればいざしらず、人口移動がワールドワイドに激しい現代において、結核やはしかの予防接種が行われていないと、自国だけの問題ではなくなる。じゃあ、一定の比率で避けられない、副作用などの被害をどうするか。またワクチンがタダでできあがるわけでもなく、社会へかかるコストも少なくない。

 単に情緒的な賛成論反対論ではすまないのが、疫学的なこういうところだ。個々人の問題だけではなく、集団としてどうするかを考えなければいけないから、いきおい統計的な判断が必要になる。
 となると…、統計に欠かせない数学が大事ってことだよね。と無理矢理こっちに話をもってきて、みなさん算数もちょっとはかわいがってあげてねといってみる。



03/12/07/sun

■持久力不足

 一昨日、キャベツが安かったので丸ごと1個買ってきていた。60円。
 でも、まるごと1個のキャベツはかなり難儀する。そこで、昨日、前からやってみたいと思っていたことをやってみた。キャベツ丸ごと料理作戦。

 最初は大きめの鍋で丸ごとゆでようと思っていたのだが、ゆでるとヘチャッとなりすぎるような気がして、蒸すことにした。芯のところだけくりぬき、我が家でソーメンを大量にゆでるためだけにしか使われなかったデカいだけが取り柄の鍋に入れた。が、大きな蒸籠というか蒸かし器みたいなもんが我が家にあるわけはない。どうしようかなぁと思って、思案した結果、裏ごし器をひっくり返して使えばよさそうだと思いつく。で、戸棚をあさると、裏ごし器の中に、なんの鍋についてきたかわからないが穴がポツポツとあいている高さ5センチくらいの縁がある丸いものが出てきた。穴は空いているが、底もステンレス製でしっかりしているので、裏ごし器の網部分にキャベツをのせるよりはいいかと、そっちにしてみた。
 大鍋の中に、水を少し張り、土台を置いて沸騰させたら、キャベツを丸のまんまドーン。

 蒸す時間がよくわからなくて、長めにやったらちょっと長すぎたようではあった。ついでに鶏肉とマイタケとトマトを刻んで、家にあったトマトソースで和えてみる。蒸し上がったキャベツをザクッとくし切りにして、鳥のトマトソースを添えてみたり。瓶詰めトマトソースの色があまりきれいじゃなかったのが不満だが、けっこう楽しい1品になった。2人分でキャベツ半分が一気になくなる。
 ついでに作った野菜スープと、残り物ご飯をガーリックバターで炒めて、小一時間で食卓に並べたら、同居人がこういった。

 「クニエさん、料理上手だったんだね。感心した」

 そっかー、私は料理が上手じゃないと思われていたのか、とちょっと心外。ま、ふだん作ってないから、ほんとの料理上手じゃないけどね。料理がうまいというのは、毎日コンスタントに作り続ける能力も込みじゃないと、ダメだと私は思う。

 今日の昼は、昨日の残りのキャベツをちょいと刻んで、ソーセージの小口切りをタイムの香りいっぱいにして一緒に炒め、卵を流して、具だくさんのオムレツが一丁上がり。残りのトマトソースをかけたら、華やかな食卓になった。
 でも、そこまでしか続かない。夜は外へ食べに行ってしまった。料理上手になる持久力はないことを確信。



03/12/06/sat

■イチョウトリビア

 このところ、外に出ると私は足下を見るか、上を見るかしながら歩くことが多い。前を見ていないので、危険である。

 何を見ているかというと、イチョウの葉っぱである。先週、ガセかどうかわからないけど、という話として、「イチョウの葉っぱからオスとメスを見分ける方法」を聞いた。葉っぱに切れ込みがはいっているのはオス、入っていないのはメスだというのだ。
 イチョウの木にはオスとメスがあって、メスにしか実、つまり銀杏はならないということはOKだよね。「木に実があるかどうかでわかるじゃん」というのは、時期を選ぶから却下された。で、この「葉っぱの切れ込み」という見分け方が正しいのかどうか。

 調べる前に、身の回りのイチョウを観察していたのだ。その結果わかったことは、「切れ込みのある葉っぱと切れ込みのない葉っぱは、同じ1本の木に同居している」ということだ。だが、「切れ込みのある葉っぱの方が多い木がある」ということもわかった。「切れ込みがない葉っぱの方が多い木」もあるような木がするが、いまいち確信がもてない。
 あとわかったことは、落ちている葉っぱに「切れ込み葉っぱ」が多いエリアと、「切れ込みナシ葉っぱ」が多いエリアがあるということだ。東大の近辺は、圧倒的に「切れ込み葉っぱ」中心だった。うちの回りはけっこう「切れ込みナシ葉っぱ」が多い気がする。どういう葉っぱが多いかは、木によってわかれる個性なのかな。

 なーんてことを思いながらウェブで検索して回ると、「切れ込みの有無でオスとメス」とトリビアっぽく説明しているところがある一方、【これは間違いです】と、俗説としてきっぱり否定しているところもある。【「雌雄異株の樹木について」(大分県林業試験場のサイト)】をみると、確定的なオスメスの見分け方としては使えなそうな感じだな。
 それにしても、けっこうオスかメスか見分けにくいのね、イチョウって。へー。←「へぇ」と書かないあたりに妙な意地……、でもなんでもないけど。

 途中、こんなものもみつけた。【イチョウの学名は、なんとも発音しにくい】んだって。ちなみに「Ginkgo biloba」というもの。このサイトによると、「「銀杏(ぎんきょう)」をラテン語表記し、Ginkyo とすべきであったのだが、どこかでyをgと間違ったらしい」とある。へぇ〜、へぇ〜。←いきなり日和る。
 ほんとなんだろうか。『世界大百科事典』にも「また属の学名 Ginkgo は銀杏の音読みを間違って記してしまったもの」とあるから、ほんとみたいだ。1カシコげっと。


■反省

 なんか自分の力のなさに嫌気が差す今日この頃。なんとなくイチョウが気になって、外を同居人と歩いているとき、耳は同居人との会話に傾けているが、目と脳味噌はイチョウに行ってる。生返事の嵐になる。家にいると、とある2つのことが私の心の中の大半を占めてしまい、やっぱり同居人の話をぼんやりとしか聞いていない。ひどい奴だよなぁ、これって、と自分でも思う。
 さらに仕事のことやらもあいまって……。単なるウツともいうかもしれないけど、本人は反省ちう。ちゃんと学習してから復活せんとな。まわりに迷惑ばかりかけてしまう。



03/12/05/fri

■暗証番号きらい

 いきなり、寒うござんす。
 私は、寒い日に発見した。テンピュールは寒いと硬くなる。イスにおいてあるテンピュールのシートクッションが、朝、座った瞬間、硬いのだ。11月上旬頃までと全然ちがう。あの、ぶにゅっという独特の感触がない。硬いせんべい布団に座ったようなのだ。もちろんお尻に温められると、だんだんとぶにゅっが戻ってくるけれど。

 でも、今日は銀行だの郵便局だのに行かないといけない。こまごま。というわけで、一仕事終えてから、お腹も減ったしと、ご近所所用こなしツアーに出る。外にでたら雨がぱらついていて、雪にでもなるんじゃないかと思ったくらい寒いので、たったか歩く。そするとすぐにほこほこしてきた。

 銀行行って、郵便局行って、ついでに思い出したので郵貯カードの暗証番号押し間違いクリアもお願いする。長らく使っていなかったから、だいぶ前に規定回数を超えて、間違えてしまったのだ。で、クリアしてもらってから、「番号、おわかりになります?」と言われ、「え、ここでわかるんですか?」と聞いたら、「あってるかあってないかだけですけどね」と言われた。それでも試せるのならうれしい。たしかこれに変更したはずというのを押してみる。NG。えっ。じゃ、こっち? NG。ウゾ。じゃ、たしか元のコイツ。ブッブー。マジっすか? えーと、えーと、あと考えられるのは…。これで最後じゃ!! 判定は、見事にNG。うえーん。また暗証番号がわからなくなった。とほほ。ちゃんと通帳だの、印鑑だのもって、また問い合わせの手続きをしにいかないといけない。郵便局の暗証番号(とOSのパスワード)は鬼門だ。
 帰りにコンビニで、コピーをすませ、お昼ご飯を買いがっくりしながら家につく。

 そういえば、【レッシグたんのおでこを見に行った時(12/02のてくてく)】に、dマークの提唱者である林先生がさらっと「…、真紀奈さん、…」と一言で紹介していて妙に感動する。もちろん【バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳】である。だいぶ前からココは覗いていたけど、よくできているよなぁ。代表的な「ちゆ12歳」そのほかモロモロって、やっぱり新たな「先生−生徒モデル」なのだねー、と思う(なにをいまさら間抜けなタイミングで)。「お兄ちゃん−妹モデル」ではあるけれど。しかも「先生−生徒」と同じ順に書くと、「妹−お兄ちゃん」になるのがいいね。
 まじめに探したことはなかったけど、これってサイエンス系はないんだっけ?

 夕方もお仕事。どどどっと入稿(みたいなもの)をしたり。思い出して、昨日買った箱根のガイドブックから選んだ温泉宿に電話を入れてみる。年内なんていっぱいだろー、と思ったけれど、クリスマス前の時期はわりと空いているのかもしれない。お安くなっていた上に、空いていた。というわけで、ひっさびさの温泉行きが確定した。あなうれしや。1泊だけなのが不満だけど、仕方がない。結局、夏休みもちゃんとは取っていないので、これくらいは許されよう。再来週が楽しみ。ふんふん。



03/12/04/thu

■やっと入れた

 朝から引きこもって仕事。何をしていたか思い出せないほどに、細々していたようだ。仕事には慣性の法則が働いていると思う。

 で、夕方、このままでは今日も1歩も出ない日になってしまうので、同居人のカエルコールにあわせて、夕飯を食べに出た。この前、場所を確認しただけで入っていない、美土代町のあたりにあるトルコ料理屋さんへ向かうことにする。「トルコ屋」というか「ターッキシュカフェ」というのか、そんな名前の小さなお店だった。小さなテーブルが2つだけ。でも野菜とクルミのスパイシーなディップや米ナスのペースト、子羊のケバブをいただいて満腹になる。トルコのパンの香りがほんとによくて、美味しかった。トルコ料理レストランというより、ほんとにカフェって感じかな。スタンドに毛が生えたくらいの店。ゆっくりはできないのが残念かも。

 当然、帰りはお散歩しながらお家まで。残したピタパンを持って。



03/12/03/wed

■おうちご飯

 週に1度と月に1度のおつとめで、調布へ。今日は2人ほどアメリカへ出張中なので、定例の会議はなし。毎月のアップデート用の会議だけが定例の時間に移行された。というわけで、実質は会議1回分で終了。いくつか経費精算したり、発送作業をしたりして、自宅に戻る。おうちでご飯。
 エリンギが安かったので、家にある豚肉と一緒にガーリックバターで炒めて、同じく投げ売り状態の縮れたレタスの上にドーンと。ほんとはバルサミコ風味にしようと思ったのだけど、バルサミコはもうなかった。たぶんあまりに古くなっていたので捨てたんだと思う。諦めて匂いをかいで、スパイスのビンたちを眺め、ディル投入。バルサミコの代わりに未練がましく、ワインビネガーをちょっと入れてみたりする。仕上がりは上々。ついでに買ったまま忘れていた小松菜をゆで、豚肉&エリンギの後のフライパンで炒める。こっちは味を変えるために、万能粒マスタードを投入。
 あとは買ってきたタコのマリネとか、ホット・トマトとか。ホット・トマトはヘタを取って、お尻を上に小鉢に入れ、十字に切り込みを入れたら、軽く塩こしょうして、にんにくとバジリコをのっけて、オリーブオイルをかけまわしたもんを電子レンジで2分くらいチンするだけの実働1分の1品。でもおいしい。

 食べ終わったら、まっすぐ仕事に戻らないといけない日々なのだ。



03/12/02/tue

■レッシグたん

 同居人に誘われ、朝から【情報社会時代の知的財産権】に行ってみた。初・生レッシグたん。たしかにおでこが広くて、こっそり「ちょうず、かも」とか言ってみたり。でもあの広いおでこの中に、たっくさん良い脳みそがつまっているわけで、うらやましいことこの上ない。ちなみに基調講演速報は、こちら【無意味な規制を廃し文化の自由を守れ】
 【広報部部室】によると、【このあたりにレポートがまとまっている】というので、それはそちらにまかせて、私の第一声。参加費無料のシンポジウムなのに、お昼にサンドイッチが参加者全員に配られて大びっくり。しかもハムサンドのハムはけっこういいハムだった。グロコム、金もってんなぁ。
 あと、今日、いちばんウケたのはレッシグたんが「6カ月に1度は日本に来たい」と言ったこと。今回は時期がずれちゃっていたからかわいそうだけど、要は、「(夏コミ・冬コミの)コミケ毎に来たい」ってことでしょー。

 ちなみに同居人が大笑いしていたのは、レッシグが紹介したこのクリップ。【B&Bのエンドレス・ラブ】。たしかによく仕上げてある。


■mandara

 レッシグたんの後は、神保町までてくてく歩いて【マンダラ】へ。【植木不等式さん】と同居人、さらにSさんを呼び出して、インド料理の夕べなのだ。
 私は2週間ほど前にも来ていたが、同居人はほんと久々。「フィッシュティッカフィッシュティッカ」と主張していた。さすが4人だと、いろいろ頼めていい。ここはコッテリ系のカレーなので、2人だとたいして食べられないのだ。これまで頼めずにいたマナガツオ丸ごと1匹のタンドールフィッシュも堪能できた。カレーは、アルゴビ、サグパニール、マトン、ダールの定番4種。
 いま、東京で北インド系のインド料理だったらここはかなり上位に入ると思う。あとはどこかな。ぱっと思いつかない。六本木の老舗モティは未体験なので、そこに行ってみてから改めて考えよう。赤坂のザ・タージもいいんだけど、きわめてオーソドックスというかそういう感じで、お店の傾向を考えるとモティも似ているのかな。
 北インド系だと残念なのは、ラサムのようなスープがあまりないことかなぁ。これはやっぱり南に強い店じゃないと、ない。

 てな感じで、大メシをくらいながら、楽しい&危険な雑談に花を咲かす。



03/12/01/mon

■私は走らない

 師じゃないので、走りません。って、これじゃ意味がちがう。「師も走る」時期なんだから、師でもない者は全力疾走しているはずである。ああ、疲れる。やっぱりとぼとぼ歩こう。

 29日の土曜日は、今頃やってきた台風のせいで雨ばっかりの中、文京学院大学に「進化論と創造論」の話を聞きに行ってきた。講師は、このテーマと言えばこの人しかいない、ユージニー・スコットさん。全米科学教育センターの所長さんだ。【市民科学研究室】と文京学院大学の鵜浦裕先生たちがコーディネートしていたもの。鵜浦さんは、『進化論を拒む人々』(→[bk1amazon])の著者。この本は出た早々に興味があって買ったのだけど、パラパラ拾い読みした程度ですっかり抜けきっている。
 うーん、英語の講演はやっぱりつらいなー。ふだん、英語を全然聞いてないからなー。慣れてきた頃に終わってしまう。というわけで感想はパス。特殊事例の寄せ集めが一般論なんだと思うけど、このテーマに関してアメリカの一部地域の動きがやっぱりピンとこない。政治や宗教の背景が大きすぎるからなぁ。亡くなったグールドも関わっていたけれど、スコットさん、ほんとお疲れさまです、というのが本音だ。

 30日の日曜日は、終日引きこもって原稿整理していた。

 で、12月の初日。それは雨の中、まず早稲田に向かう。ちらっと拾い物をしに寄っただけだけど、やっぱりけっこうデッカイのね、早稲田大学って。久々に来ると、「わー、大学ぅ!」と喜べる。あ、そうか。ここのところ大久保キャンパスしか行ってなかったからか。大隈講堂のあるあたりはほんとに久しぶりだった。
 さらに雨の中を、東京地裁へ。だいぶ山場を迎えている裁判の傍聴。しょうもない訴えを引き受ける弁護士はやっぱりしょうもないとわかる。「不思議な質問するよねー」と被告側弁護士からも、傍聴人からも呆れられていた。途中、裁判官にも止められていたから、やっぱり全員が呆れていたんだろう。次は、ラウンドテーブル法廷なるところで開廷されることになった。初めてなので、ちょっと楽しみ。

 午後いっぱいかかった裁判をおえても、引き続き雨。台風が来ると、ぜぇ〜、ひゅ〜と鳴るのでやだなぁ。変な音だったから、出がけに同居人に聞かせたら、心配そうな顔してた。




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