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2005年3月のてくてく
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05/03/31/thu
■年度末の日常
あ〜あ、3月最後の日だった。今日はおもに仕事の日。ちゃくちゃく。でも終わらない(涙)。まぁ、きっちり終わらせようというのは無理な時期なのだけど。あとはぼちぼちやっていこう。
という仕事の合間に、事務に追加の入学手続き書類を出しに行く。なんとなく新鮮な感じ。1年生〜。「1年生か……。いいなぁ」というリアクション1件。ふふん。ふてぶてしいけど、1年生なのです。
帰りに『モーニング』を買う。今週はそれほどでもないかな。先々週だったろうか。えーと、まだ捨てていないはず。3/24号(No.15)だ。この号に載っていた「宇宙人かよ!」がサイコーだった。作者は、少し前にボクシングものを描いていた林明輝さん。扉に書いてある「偶然目撃した森の中のあの光景が俺の人生を決めちまった!!」という説明以上は、もったいなくて書けない。マンガ読みの同僚と発売日直後の編集会議の前に盛り上がってしまった。ここ1年くらいではイチオシの読み切りだった。おもわずマンガ読みではない同居人にも「これ、読んでみて」と押しつけた。「なるほど。一編の小説ですね」という感想。けっこうよかったということだ。キーワードは「モタモタしてらんねぇ」。なにかの単行本に入るかな。入るといいな。当面、この号は捨てないでおこう。直前に「とりぱん」の最終回もあったし。
あと、この前、『カソウケンへようこそ おうちの中の非実用?サイエンス』(内田麻理香著、講談社→[bk1|amazon])のことをちらっと書いたら、著者の内田さんからメールをいただいた。うれしー。【KASOKEN satellite】にて、うちも紹介してくださり感謝です。
【カソウケン】をみつけたのはいつ頃だったかなぁ。2年くらい前だったかな? 【美味学事始】を地道に続けようかなぁとずっと思いつつ、媒体がないなぁとか思っていたので、ウェブでがしがしやっているカソウケンを見て「うわぁ、こりゃ、私の出る幕ないわ」と感じましたよー。センスいいし、知識も多いし、かないまへん、と。でも、「これはいい」と思っていたウェブの内容が本になって、私もうれしいのでした。と、思わず「公開お返事」しちゃいました。
それにしても、本の『カソウケン』も凝っている。担当編集者が一緒に遊んでいるのが伝わってくる。あれはまじに手がかかっている本だわ。細かいところについ目がいっちゃう、いちおう編集者な私でした。
05/03/30/wed
■じたばた
あと1日で3月も終わってしまうので、あわてて芦部など読み通してみたりした。もちろん芦部信喜著の『憲法第三版』(岩波書店→[bk1|amazon])。いちおう憲法のクラスで使われる教科書らしいし。ほんとにさあぁぁぁっと読んだので、頭に定着はしていない。じっくり読んでも定着しないかもしれないかもしれないけど。それでもワクワクするのは憲法だからか、芦部だからか、なれないことだからか、どれだろうか。あと1冊くらい、入学式までに読みたいものだ。予定では『実定法学入門』(田中英夫著・東京大学出版会→[bk1|amazon])
しかし、さあぁぁぁっと読むにしては時間がかかりすぎ。スピードアップが大きな課題だなぁ。時計とにらめっこしながら本を読むのは悲しいよぉ。
■数学ゲリラ
ところで、先週、「数学ゲリラ」と書いたら、【植木不等式さん】から、ほんまもんの数学ゲリラ情報を教えてもらった。『100人の数学者』(日本評論社)の中で「数学への言葉」と題された囲みコラムで紹介されているもので、こんな話。
「なに?貴様は数学の教授だと? それなら答えてみろ。マクローリン級数を第n項で切ったときの剰余項は何だ。できたら許してやる。できなかったら銃殺だ。
(旧ソ連の物理学者タム(1958年ノーベル賞受賞)がロシア革命直後、食糧買い出しに行ってゲリラ隊につかまったときのこと。彼はこの「一生でもっともおそろしい試験」に危うく合格して、無事に帰れた。相手の数学者の隊長の名は知られていない。)」(p.116)
おとろしい……。私が「なに?数学専修だと?」とこの試験に出会ったら、確実に瞬殺。級数は全般的にダメ。剰余項のたぐいは卒業してからなんとなくわかったけれど、いまやすっかり忘れた(ことだけはわかっている)。
なんだったら生きて帰れるだろう? 大学の内容はほぼ確実にパキューン。高校もけっこうパキューン。二項定理とか言われたら確実にパキューン。「サインの微分は?」くらいならいけるかも。でもびびって、「ざんせきびせき」とかわけわからないことを言いそうだ。これって部分積分だったっけ? フレーズだけがいま出てきました。あ、これは確実。ピタゴラスの定理なら生きて帰れる。証明もたぶんできる。って、これなら「数学専修」じゃなくてもゲリラ対象になるじゃん。
ちなみに遠山啓先生が書いた「ボリアイ親子」のページの余白に入っているコラムなのだけど、このコラムの執筆者は誰だろうなんて思ってしまう私は、在社時から持っているこのムックにこんなエピソードが掲載されていることをまったく知りませんでした(吐露)。
05/03/25/fri
■ゲリラ
昨日、「大道芸サイエンスがいいなぁ」ということを書いたら、Nさんがメールで「それっぽいのがあるよ」と教えてくれた。
アマチュア向けの天体望遠鏡に「ドブソニアン」(Dobsonian telescope)という形式があるんだそうだ。で、この顕微鏡の名前の由来は、ジョン・ドブソンという人。この人、1960年代から70年代にサンフランシスコの街頭でこの望遠鏡を持って歩いては、道行く人に覗かせて、天文学の解説をしていたんだそうだ。Nさん曰く「Sidewalk Astronomer (歩道の天文学者、街頭天文学者といったところでしょうか?)」。
たしかに大道芸サイエンスっぽい。へー、と思っていたらWさんからは「天文ゲリラ」というのを天文台の学生さんがやっている情報も。なぬなぬと思って調べたら、ウェブサイトを発見。
【ゲリラ天体観測 「天の川急便」】
いいねぇ、このネーミングセンスと活動センス。「隊員紹介」もそれっぽくて好き。もうだいぶ長いことやっているようだけど、全然知らなかった。
ゲリラはなかなか巡り会えないけれど、それもなんだかゲリラっぽくていいかも。問題は私が「星空怖い」なやつだってことだ。ゲリラに拉致されると多少は改善されるでしょうか。どこかで出会えるといいなぁ。お膝元の調布は、これからあんまりいかなくなっちゃうのが残念。
天文はこういう活動がうまくはまるなー。昨日、大道芸サイエンス、ストリートサイエンスと書きながら、「物理はまだしも、数学はなんか地味っぽくなりそうだなー」とか思っていた。もちろんやり方次第だろうけど。……大きなビルを丸ごとラッピングしちゃうパフォーマンスをする人がいたはずだ。ことほど左様にやり方次第。サイズがでかけりゃ、それだけでもおもしろいわけだし。
ただ、「天文ゲリラ」やがんばって「数学ゲリラ」はいいけど、ロー版で考えて「法律ゲリラ」とするとなんか実効力がでてきちゃいそう(爆)。
■入手本
佐藤幹夫著『自閉症裁判』洋泉社
→[bk1|amazon] 米光さんの【こどものもうそうblog(3/17分)】で知って、早速購入。最近、本の情報に疎くなっている。よかった、米光さんが力を入れて紹介してくれていて。届いたのはおとといで、断続的に読んでいる。残りわずか。まだ読み終わっていない段階だけれど、私もたくさんの人に読んでほしい本だと思う。著者の佐藤さんは、前に聞きにいった浜田寿美男さんの連続講義(【人間学アカデミー】)で、運営をなさっていた方の一人だ。福祉関係の仕事をしていたことはそのときの話でなんとなくわかったが、そうした背景がこの本にもよく現れている。否応なく、引き裂かれる立場に直面せざるをえない。そこから目をそらさずに被害者側と加害者側を取材するのは、どれほどしんどいことだろう。その役目を引き受けてくれた人がいた。
知的障害、自閉症。どちらも「(最大公約数的な)論理」で動く裁判という場で、どれだけの対応ができるのだろうか。しかもグラデーションでしかないところに、明確な線を引かないとならない。「責任能力」という線だ。ほんとうは裁判だけではない。日々の生活でもグラデーションにむりくり線引きをしている。【障害者プロレス ドッグレッグス】でレスラーをやっていた「菓子パンマン」を思い出した。IQが81と、1だけ多かったがためにさまざまな福祉の対象からもれてしまったはずだ(大昔に読んだ本についての記憶だけに基づいているので間違っていたらごめんなさい)。
線引きだけではなく、いろいろなところで行ったり来たりする思いと読み手の私もつきあっていかなければならない。
ただ、私には本の内容とは別の面で違和感がある。この本の紹介などでは、事件がたんなる「異常者による凶悪犯罪」と受け止められていたというのだが、ほんとうにそうなんだろうか。その当時、取り立てて調べたわけでもなくとも、加害者の背景について一部はテレビと新聞の報道を通して知っていた。ふつう(よりちょっと濃いめかも)に触れる情報で、少なくとも学校のことくらいはわかったはずだ。受け手の大半は、そうでもなかったんだろうか。そのあたりがわからない。この件に限らないが、誰か(多くの場合は評論家)が切り取った構図だけが、実際にあった細かいさまざまな内容とは別に流通しているのかなとも少し思う。
05/03/24/thu
■不安
ふぅ。水ぶくれ期間ということを差し引いても、ちょいと肥えてもうた。3月はベタ凪でつまらないくらいに変化がなかったのに。まずい傾向なので気を引き締めることにする。が、物入り時期なので、去年の夏ほどにダイエットメニューにしにくい。低カロリーで量をしっかり摂ろうと思うと、コストがかかるのだよな。
さて、肥えた以外にこの間何をやっていたかというと、銀行との決別、前倒ししてのお仕事、お家のあれこれ決め、入学手続きなどなどである。ひたすら気ぜわしい。
でもその気ぜわしさの合間から、不安がにゅっと顔を出す。たいていは前触れがなく、「あ、私、こんなに不安を感じているんだ」と、出てきた不安感に改めて驚いたり。一方で、なにか懐かしさを覚えたり。なんだろうと振り返ってみると、大学を出るときに感じた不安感と同じだと気づいた。
それまでずっと「学生」という身分に守られていたんだと、卒業式も終わり、就職する直前に実感し、じわっと不安感が押し寄せてきた。友人にふと「怖い」と漏らしたら、「僕も怖いよ」と返事が返ってきたのが意外だった記憶がある。不安を感じるようなタイプの人だと思っていなかったから。そして、意外だったと同時に、なにか安堵も伝わってきた。お互い「やっていけるんだろうか」「どうなるんだろうか」という気持ちを抱えているんだということが、ほんの少しの言葉でわかったのがうれしかったのかもしれない。
小学校から高校までずっと同じ場所に通い、同級生が一人も進学しない大学に入ることになったけれど、不安感はさして感じなかった。就職した会社を辞め、フリーでやっていくことにしたときも、こういう不安感は感じなかった。「どうにかなる」、いや「どうにかしてやる」と思えたからだろう。感じ方の違いが不思議だ。
今また大学に入ろうとしている。そして、大学を出るときと相通ずる不安感につつまれている。怖くて怖くてしかたがない。でも、あのころと相通ずる不安感だということに気づいて、少しだけ元気が出た。
昨日で、週1回の会議は今期最後。私だけ夏休みまで当分お休みになる。といっても、会議自体も隔週になることになったのだけど。こぼれた仕事が五月雨式にやってくるのは仕方がない。できるかぎりのことをどこでもやっていこう。
■ストリートローとストリートサイエンス
先日知り合った法科大学院生(というかもうすぐ先輩!)が、高校に法律を教えに行く出張教室を企画していた。というわけで、少しだけ広報のお手伝い。その結果が今週の『週刊朝日』で短い記事になってます(4/1増大号)。146ページをぜひご覧くださいませ。
少し前に理系大学院生が「出前実験」をする取り組みがあった。理科教育方面の人にすればその法律版といったところになるが、ロースクールの学生が中学校や高校へ出かけていって授業を行うというのは、アメリカでこれまでに実績があるそうだ。ワシントン大学の「ストリートロー」というカリキュラム。
ところで、専門用語が多く、その業界内特有の筋立てで、専門家を中心にやりとりされるのは、法律に限った話ではない。そして部外者である素人さんに影響が大きいのも、よくある話。これまで私が携わってきた分野でもまったく同じだ。
で、ストリートローという言葉があるなら、ストリートサイエンスもほしい。当面、私にはかっこうのストリートがある。もちろんロースクール。サイエンス系の方々、どうぞ橋として使ってください。学生としては不安の塊ですが、橋には多少向いているかもしれない私です。
こういうのって、入れ子構造でなんか楽しい。でも、どうせならほんとに「ストリート」でローもサイエンスもできるといいかも。大道芸ロー、大道芸サイエンスのノリで。
■入手本
時間はなくとも増える本。中にはすでに読み終わった本もあったりして……。
スティーヴン・ストロガッツ著『SYNC(シンク) なぜ自然はシンクロしたがるのか』早川書房
→[bk1|amazon] おお、まだ書影も入っていないな。でもbk1では買えそう。「同期」はほんとに不思議。約460ページにびっちり文字が組んである大著なのが、今の私には少ししんどい。つまみ読みくらいはしたいー。帯に「指揮者のいない無数のホタルがシンクロして光るのも」とあるけれど、ホタルがシンクロして光るということを初めて知った次第(昨日のトリビアの「投票用紙は自分で勝手に開く」ことは知っていたのに。同居人がこれを知らなくて驚いた。っていうか、そんなに知られていないことだったとは驚き)。「芯黒にして」とか「西手新九郎」とかそういうノリとは違いそうですけど。いただきました。ありがとうございます。
池谷裕二・糸井重里著『海馬 脳は疲れない』朝日出版社
→[bk1|amazon] いまさらという大ベストセラーを今頃。あまりに売れすぎて、当時、買う気が失せていたのでした。今度、SWな方々とほぼ日系を読もうかという話になったので購入。早速ベッドサイド本として読んだ。うるうるうる。年寄りが元気になれる本です。これからたくさんの新しい知識と格闘していかなければいけない身としては、まさに「人生応援歌」。心の支えとします。「亀の甲より年の功」を脳科学サイドから柔らかく語ってくれていると、年のいった新入生になる私は感じました。ただ、これとガリレオの『天文対話』が同じ対話系の本なのだという事実は、それ自体が無限の可能性の証左かも。
池谷裕二著『進化しすぎた脳 中高生と語る〈大脳生理学〉の最前線』朝日出版社
→[bk1|amazon] というわけで、こちらは現在のベストセラー。そして現在のベッドサイド本。思いっきり、中高生と語ってくれてます。やや冗長なのは仕方ないけど、がんばっているのはたしか。ストリートサイエンスのひとつのスタイルです。
池谷裕二著『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』講談社ブルーバックス
→[bk1|amazon] こちらは池谷さんがメジャー化したきっかけの本。積読になっていると思っていたら、なかった。買いそびれていたらしい。今となっては情報面が古いかもしれないが、いちおう手元に。
内田麻理香著『カソウケンへようこそ おうちの中の非実用?サイエンス』講談社
→[bk1|amazon] ネットをふらふらしていて見つけた【カソウケン 家庭科学総合研究所】で「おおっ、これはいい」と目をつけていたら、やっぱり「ほぼ日」デビュー。【主婦と科学。 家庭科学総合研究所(カソウケン)ほぼ日出張所】が始まった。で、これは単行本になるなーと思っていたら、講談社から出た。朝日出版社じゃなかったのがやや意外。届いた本の細かいところをみていたら、参考サイトにうちが載っていて、ポッとしてみたり。【美味学】を公開していてよかった。
森川幸人著『ヌカカの結婚 虫たちの不思議な性戦略』新紀元社
→[bk1|amazon]) もちろんかの『テロメアの帽子』(→[bk1|amazon])の森川さんが描く、性の世界。ただし虫中心。『テロメアの帽子』はかなり好きだ。私にとっての理想型の一つだと思っている。同じテイストで今度は性戦略なのでとってもうれしいのだが、解説部分に1カ所問題が。詳しくは【ボルバキア研究者の日記】にてどうぞ。
前田建設工業株式会社著『前田建設ファンタジー営業部』幻冬舎
→[bk1|amazon] こちらもかなり私好みな本。前に山形浩生氏が朝日の書評で取り上げていたし、ここをみてくれるような人はすでにご存じだとは思うけれど、やっとこさ入手したので。この本も元はウェブ上にあったものだった。【前田建設ファンタジー営業部】がそれ。本になる前からすでに有名でしたね。
05/03/16/wed
■どんな元素?
今日、編集部にあがる道の途中で、ふと思った。
私をたとえるなら、どんな元素だろう?
あこがれをイメージして元素でたとえると、やっぱり、ネオン(Ne)だ。不活性ガスちゃん。しかも夜には輝く。かっこいい。孤高な感じがする。ヘリウムも同系列で憧れる。ヘリウムは勝手に上がっていっちゃえるし。
でも私はそういう感じじゃない気がする。なんとなく塩素(Cl)? 塩素はハロゲンだから、いろいろ活発だよね。んー、そんなに活発じゃないか。たまに刺激臭を出すあたりは通じている気がするんだけど。
てな話を、帰ってきた同居人にしたら、ひかれた。
でも無理矢理、当てはめてみる。金属っぽくはない気がする。がっちり結晶は体育会系っぽくて厳しそうだ。でも自由電子があるからな。不活性ガスほど孤高でもないし、リチウム(Li)とかナトリウム(Na)ほどお調子者でもないような……。いや、そうか? うーん、というところでふと思い出した元素はケイ素(Si)。結晶化はしちゃうけど、これっぽい。かなりひいき目入っています。そしたら、「どの辺がひいきなのか、わからん」という。半導体だし、金属と非金属の両方に足かけている感じがなんとなく。ヌエというか、要領がいいというか……。といったら、
「やめて〜。トラウマが。なんか、よくないことを思い出す〜」
といわれた。ほめているつもりなんだけどなー。そいでもって、「ぼく、元素の種類をあんまり知らないから、あれこれ想像できなくて悲しい」とも。そうでしたか。でも、リン(P)あたりだと、ボッと自分で燃えちゃいそうな感じがするから、ちゃうしなー。水素(H)も活発すぎてがらじゃない。
そういえば、どこかに元素占いって、あったっけ? あったあった。
【元素占い】
これによると私は「原子番号69 ツリウム(Tm)」だそうだ。それどんな元素よ。しらん。希土類か。ランタノイドのひとつだって。ふみゅ。わからん。
ちなみに同居人は、「原子番号71 ルテチウム(Lu)」だそうだ。
どうやら我々の相性は、よくない。
05/03/12/sat
■横浜事件再審開始
おおお、横浜事件の再審開始が決まった。すごい。
【産経ウェブ:横浜事件 再審開始が確定へ 検察当局、抗告断念の方針】
まだほかに出てないのは、共同伝だからなのかな。10日に高裁で再審開始を認める判決が降りていたけれど、こんなに早く検察が抗告断念するとは。……ほんとかな?(笑)
私も横浜事件はほとんど知らない。記事の中の説明で「横浜事件は雑誌「改造」の記事をきっかけに「共産主義を宣伝した」とする治安維持法違反容疑で同誌などの編集者や新聞記者60人以上が神奈川県警特高課(当時)に逮捕され、30人余が起訴された事件」とある。終戦直後に有罪が確定した5人の遺族が再審請求をしていたという。
経緯は、
【横浜事件の再審を実現しよう!全国ネットワーク】
【松山大学・田村譲氏の☆横浜事件☆】
あたりがまとまっているところかな。
私とて、同時代じゃまったくないし、学生時代はその名前だけうっすら知っている程度だった。が、就職した先が、横浜事件で逮捕された人のいる出版社だったもので、その一人、美作太郎氏が書いた本を入社前に「社史代わりに読んでおいてね」と手渡されたりしていた。『戦中戦後を歩む』だったかな。
でもそうそう身近に感じられるものではありません。
強烈に意識させられたのは、その美作太郎氏が亡くなったとき。たまたまほかにあまり人がいない状況で残業をしていたら、電話が鳴った。どこかの新聞記者さんで、「美作太郎さんが亡くなったという情報が入ったんですが、詳しいことをご存じないですか」という問い合わせだったのだが、この記者さん、新入社員(私)くらいしかいない状態にかけてくる引きの弱さ。ただ、電話を受けた私は、「へー、死んだときにこうやって追っかけられる人だったんだ」と驚いた。なんか急にえらくなった気分まで、オマケでついてきた。他力本願というか、虎の威を借る狐というか、お前がえらいわけじゃないという典型例。
もちろん元被告は全員亡くなっている。それでも、今の時代にこの事件が問いなおされる機会を得たのは、うれしいなと思う。
05/03/10/thu
■筋肉痛
春は引っ越し。
というわけで、昨日は、みんなマスク姿の怪しい集団になり、編集部の引っ越し準備でひたすら資料の箱詰め、不要紙類のゴミ出しなどなど。やっぱり紙は重い。段ボール箱に入った不要書類や古本屋さん行きの資料などを持ち上げると、ふんぬっとシコ踏み状態になる。結果、腕やらお腹やら、今日は筋肉痛。……翌日に筋肉痛が出てくれてよかったとほっとする40歳前です。
秋には我が家も引っ越しできるんだろうか。らくらくパックにしたいんだが、はたしていくらかかることやら。ある人の場合は10トンで60万だったというんだけど……。搬出に1日、搬入に1日だったそうだ。はたして我が家の本はいったい何トンなんだろうか?
一度使うとやみつきになるというらくらくパック。やみつきになっても、ここから先の引っ越しはあまりないはずなんであるが、はたして。
そういえば、我が家の書斎は2階になる予定なんだが、木造の2階にたくさんの本棚が並ぶ書斎をもってきてほんとうに大丈夫なんだろうか。業者さんからは補強も入れるし、大丈夫と言われているのではあるが、いつまでたっても不安が抜けないぃ。本は増えることはあっても、減らんだろうしな。
05/03/08/tue
■しょぼん
うすうす気づいてはいたんだが、やっぱり私はオバサンになり損ねて、オジサンというかオッサンになっていた。それは自覚があった。が、昨日の顛末を、帰ってきた同居人に話したら、あっさりこう言われた。
「いんや、エロおやじ」
漏れ聞くところのエロおやじの行動パターンとまんま一緒だったらしい。ショボンヌ(´・ω・`)
■不思議なこと
昨日、ニュースチェックをしていたら、国内ではじめて変異型クロイツフェルト・ヤコブ病で亡くなった人に渡仏歴があったらしく、ある期間にイギリスとフランスに滞在した人の献血制限措置がとられたということを知った。もちろんイギリス渡航歴者はすでに禁止されている。ちなみにその人がフランスに滞在したのは3日間。
患者さんが日本で発症したのは2001年だそうだ。イギリスへ行っていたのは1990年で、数ヶ月だったはず。フランスはその帰りに寄ったらしい。
んーと。不思議なんですけど。
もしかしたらあちらさんじゃ、「日本への渡航歴がある人は献血を制限する」とかしてないか? 日本もBSE発症国だし。
新聞とテレビしか確認していないから、何かミスリーディングがあるのかもしれない。でも、「イギリス・フランス渡航者の献血制限」をしたのがたしかなら、それは「日本国内ではなくイギリスかフランスで感染した」ってことが大前提になるよね。可能性が高いと言われているのは知っているけれど、その前提はなんで前提にできるの? 日本国内にいる人は献血制限しなくていいの? わからんす。
05/03/07/mon
■不安
さっき、とあるファイルを開いたら、思いっきりフリーズ。
マウスは動かんわ、ctrl+alt+delも効かず、電源を押してもなんにも反応してくれない。ディスプレイだけは妙に緑というか白というか、変な色がもわもわもわ〜と広がっていく。
「ああああ、これはなんかヤバいファイルだったんだぁぁ」と気づいても、もう手遅れ。
即座にLANケーブルを引っこ抜いて、でもその前に間違えて電源ケーブルを抜いて、やはりもわもわもわ〜と白っぽい緑っぽい色になっていくディスプレイ(=ノートPCのフタ)をバタンと閉じて、慌てて、「バッテリーはどこ?」と底面のはずせそうなものを片っ端から触ってみる。正方形に近いところが開きそうになって、いやここはハードディスクだと留まり、長いの長いのとバッテリーらしきところの近くでロックを探した。
ガッと引っ張ったら、どうにかバッテリーがはずれて、やっとこさマシンの電源を落とすことができた。
心臓に悪すぎ。なんかこぼれていたmpgファイルを「なんだっけ?」とクリックしたとたんの出来事でした。
100%自分のミスなんだよなぁ。ちょっとネットで調べものをしているうちに、本来の目的地のリンク先から脱線して、イヤらしいところを覗いてみていたらあっさりこの始末。なさけないっす。javaもcookieも切っているし、IEじゃないし、とか注意力低下状態になっていたのはたしか。エロ系ってどういうふうになっているんだろと思ったのが運の尽きだったのかも。へー、無料で少し公開するのねやっぱりとか思いながら慣れないことをするんじゃなかった。
なんか手当たり次第に送ってくるらしいという請求がくるかなー。それは楽しみだ。こちらの情報は何一つ入れていないのだけど、それでも辿ってくるものなんだろうか? 踏んだらなんとかっていうのもあるんだよね。
しかし、ブラクラならまだしも、一体全体なんじゃいこれ。フリーズさせるだけ? それともなんかもっと悪さするのかなぁ? 別のPCで状況を説明する感じの言葉を放り込んで検索するも、いまのところ手がかりナシ。関連で2chにある「ここは踏んでもだいじょうぶ?」というのを確認してもらうスレなんてのに巡り会って、目頭が熱くなる。相互扶助精神。踏み係は主にマカーだったけど。
マイマシンはとりあえず再起動して、無事立ち上がったから、大元のmpgファイルをまっさきに捨てて、ウイルスチェックをかける。でもって、ブラウザのキャッシュのクリアだの、ディスククリーンアップだの、できそうなことをしてから、デフラグもかけてみる。
いまのところ何も問題のある様子は見られないのだけど、大丈夫なんだろうか……。不安だ。注意一秒、ケガ一生。いやケガ20万かも。PC1台分で。あとセットアップにかかる時間1日分。
こんな間抜けなことになるやつは少ないと思いますが、皆さんもどうぞお気を付けて。
05/03/05/sat
■語学オタク
昨日書いた「未入籍消費貸借契約問題」の「入籍」という言葉についてメールをいただいた。
たしかに「入籍」で結婚を意味しようと言うのは家制度にもとづいた旧民法での考え方で、私達のような状態で法律的な結婚をすること意味する言葉ではない(参考【誰も教えてくれない戸籍の話:入籍】と【誰も教えてくれない戸籍の話:婚姻】、ついでに【ココだけの危ない話:入籍届の話】)。
だいぶ前にいろいろ戸籍のことを調べて、「入籍」の用語法についても知っておきながら、つい俗に言われている言い方で長らく説明しているうちに、すっかり「法律婚=入籍」という言い方に馴染んでしまっていたことであるよ。ご指摘感謝。
という二人は、天気もよかったので、大学の生協書籍部までふらふらと出かけてきました。
そこで私が手にした本は、『ダーリンの頭ン中 英語と語学』(小栗左多里&トリー・ラズロ著、メディアファクトリー→[bk1|amazon])。そう、『ダーリンは外国人』(→[bk1|amazon])と『ダーリンは外国人2』(→[bk1|amazon])の著者&その夫の共著だ。
結局、買ってしまいました。立ち読みしているうちに、むらむら(?)してきて。
だって、たとえば「『THE』の真実」というところでは“母音の前のtheはジじゃないの?”問題が取り上げられ、「『V』のくちびる」では“英語ネイティブはvの発音でも唇を噛んでない?」現象が観察され、「んんん、んん…」では“「反応/半端/判子/判を/はん」に潜む「ん」の謎”が解明されるわけで、単に英語に限らずいろんな言葉を身につけたトニーならではの比較・考察が随所に盛り込まれながら、あいかわらずの調子で小栗左多里の絵が続いていくというのは、一言で言えばとっても楽しいのだ。前の結婚モノの内容より、私はワクワク読んだ。最後にはかの町田健氏とトニーの対談もあったりして。きっと三中さんあたりも好きな内容じゃないかな。分厚い本好きには、ごっつりと読み込む自虐快感本じゃないけど。
この本の中から、自分のためのメモ。半角の上に「〜」がある記号の名前はなーんだ? うまく出るかな。「~」のこと。って、これは当たり前に「チルダ(ティルダ)」ですね。よく「ニョロ」とも呼ばれる。これ、スペイン語の「tilde(ティルデ)」を英語読みしたものなんだって。で、英語でも「ニョロニョロしたもの=sguiggly thing」って呼ぶ人もいるんだって。
さらに。英語では「~20」って書くと「約20」てな意味もあるらしい。へー。小栗さんもつっこんでいるけど、日本人的には「20まで」だろうな、やっぱり。
などなどの言葉小ネタが、私は楽しくて仕方ないのでした。
あ、あとやっとこさ、大学院の入学手続き書類が届いた。ほかの大学では事前講義なども終わったころに届く入学書類。ほんとに入学していいらしい。しかしまだ手続きできんし、そういう素っ気なさがいかにも国立っぽい。
05/03/04/fri
■マイノリティ
3月に入り、いつのまにやらお雛様まで過ぎてしまった。
この間、私がやっていたこととは何か。それはローンのためのあれこれである。難しくいうと、消費貸借契約。とはいえ、まだその契約をしてもらえるかどうかの審査段階である。
つくづくと世の中に抗って生きていくのは、めんどうだと感じさせられる。
それほど多いとは言えない借入額なのに、銀行の窓口が渋る。渋るというより戸惑うといった方がいいのかもしれない。それは私と同居人が入籍していないから。
せいぜいが住宅ローンを貸す際の「例」として挙げられている「夫婦」にやたらとこだわる銀行員さん。「未入籍」といったとたんに、「???」という顔になる。それでも漢字で書く某M銀行は「二人別々に借り入れを起こしてもらえればOK」という返事が、不動産会社を通じて返ってきた。別途動いていた某T銀行も、飛び込みで入った支店の窓口で右往左往しながらも入り立ての若い行員が、「別々の借り入れになりますが」という返事を早い段階でしてくれた。
しかし、最悪だったのは平仮名の某M銀行。会社絡みの案内があったので、アポを取っていってみたが、このアポ自体がうまく入らなかったらしい。それでも休みを取ってもらって、一緒に行ったら、担当者の埒があかないことあかないこと。二人で借り入れを起こすことや建築条件付き物件で建物はこれからといったことなどが、まったく通じない。
いい加減面倒になったので、はっきりと「入籍はまだしていません」と言ってみた。「必要があれば秋以降に入籍しますが」と加えて。それからが本部の担当者らしき人と、電話をしてはこっちに戻り、こっちで話をしては電話に走る状態。お前は、子供の使いか。
別のマンションを検討していたときに、某U銀行やJ公庫は「婚約証明書」を出してもらえればOKという話だった。そのための書式もそれぞれ作っていた。そのとき、いちおう親にサインをもらっておいたりもしたので、某み銀行はそういうものはないのかと聞く「当行独自の書式は作っていませんので、お客様の方で書式はお作りいただくことになります」という。でも、なぜか話がなかなか進まない。結局、本部が「ほんとうに入籍するのか」を懸念しているらしいということがわかる。
婚約証明書ならいくらでも出すつもりだったが、ブチ切れたのは次の言葉を聞いたとき。
「結婚式場の予約票などがあれば」
0.1秒もおかず、即座に「式は挙げません」と答えた。今思い返しても、この台詞がほんとうにイヤだったんだと思う。ここから先は、「じゃあ、申し込みの日に入籍してその3日後に離婚しますが、それでもいいですか?」「別々に借りるのに、なぜ入籍の必要があるんですか?」「住民票は一緒になるんですが、それでも何か問題が?」とあれこれ聞いてみる。もちろんどれもまともな返事はない。本部との電話にしがみつくしかしない担当者。
結局、なんの回答も得られないままに本申し込みのセットだけ渡されて帰ってきた。私達は、「ここだけでは絶対に借りない」と決意することになる。
これに懲りて、某T銀行でははっきり「入籍していません。それでも借りられますか?」と聞いてみた。そうしたら、二人が給与所得者じゃないこともあり、別々のローンを組むことならできるだろうという返事だったのだ。最終的には保証会社の判断なのでなんともいえないけれども、とも。
もちろん途中で「なぜ入籍しないのか」は聞かれた。答えは「必要ないから。メリットはないし、改名にかかわるデメリットのみが片方にだけ生じる」。もし入籍すればあっただろうメリットは、せいぜいが「ローンを組むとき楽」なんだろうな。それはなんか変だ。それでも「事情もいろいろあるでしょうし」というのがT銀行側にはあったらしく、経済的には問題がないことから、名前の問題を伝えて、一通りの説明をしたら受け入れてくれた。時代は変わったなぁと、ここで思う。大学院の事務に念のために旧姓使用のことを聞いたら、早稲田も東大も学生だってOKだったし。
しかし、担当者もその上司も「夫婦別姓」が法制化されていないことを知らなかったのには驚いた。「別姓じゃだめなんですか?」って、それ野田聖子センセに伝えてあげてほしいよ。したくてもできないんです。えっと、きっと旧姓使用を言いたかったんだろうと思いますが、別姓と言われたらこう答えます。ふふふ。
あと、入行したての担当者だったからか、いくつか素朴な疑問をしてみてもはっきりとした回答はもらえず、「これから調べて」という返事だった。素朴な疑問は、「収入が足りなくて合算するのならまだしも、そうではなく別々に借りるのに、なぜ入籍が必要なのか?」。
一般的には「住宅ローンは、家族がそこに居住するための商品なので、そうでないケースに貸して事業などをされてはこまるから」ということだった。でも、「事業をするかしないか」は入籍と関係がない。入籍した夫婦でも別居だって、事業をすることだってある。にもかかわらず、(これまでも同居してきたのと同様)同居する予定で、自分たちが住むためのものなのに、事実婚(内縁関係)だとNGというのは腑に落ちない。片方に実は妻子(または夫子)がいるわけでもないんだし。
あと「一時的に入籍するのはかまいませんが、その後、ペーパー離婚したら何か問題が生じますか?」という質問にも、すぐの返事は得られなかった。これからおいおい聞いてみよう。
ちなみに、内縁関係はかなり保護されている。非嫡出子の遺産相続問題はいまもあるけれど、子供と財産がなければ、あまり差はない。あ、住宅ローンを組むとき以外は、だね。
内縁もいちおう「不当破棄は損害賠償責任を負う」とされているし。貞操や相互扶助や同居の義務が表向きにはないだけ。でもこんなん法律婚していたって、実態は差がないからな。てなことを銀行員相手に言わないで済ませたいものだ。
私達の借り入れ行脚は、とりあえずT銀行の支店を旅立ち、本部と保証会社へと向かっていった。不動産会社の担当者は「支店のOKが出ればふつうは大丈夫」と言ってくれているが、どうなるか。疲弊と消耗の結果が吉と出るか凶と出るか、楽しみだ。凶だったら? そんな怖いこと、いまは考えたくない。
金利でどうこういうのは嫌っていた同居人だが、こういうマイノリティな試みは面倒でも付き合ってくれる。そのことがいちばんありがたいなと思う。初めてのデートらしきものでストリップ劇場に連れて行ってもらい、やたらめったら注目された時に、「マイノリティの立場は嫌いじゃないから」といっていた人が、13年経った今も、そのままここにいた。
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