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2008年7月のてくてく

08/07/30/wed

■声

 情報入手が【ボツネタ】経由だというあたりが現在の私の悲哀ではあるが、「甲斐バンド」が復活し、全国ツアーをすることになったという。

 甲斐よしひろは、中学生のころから、かなり好きな歌い手だった。残念ながら全LPをもっていたわけではなかったが、大学生になって一人で車を運転しているときのBGMは、たいてい甲斐バンドだった。カセットテープでは全LPをもっていたはずだ。コンサートも武道館含め、何回か行った。解散は大学生のとき。ソロになってからのアルバムも買ったような気がする。

 曲も好きだったが、甲斐バンドが好きだった理由が、少し前にわかった。

 甲斐よしひろの「声」が、好きだったんだ。

 なんでわかったかというと、もっと好きな声をみつけたから。去年、クラスメートのYさんからもらったソウル・フラワー・ユニオンのCDを聞いた。メインボーカルは中川敬。

 「あ、私、この人の声にゾクゾクしている」。

 この人の歌が聞こえると、ドキドキしてくる。

 そのドキドキのなかで、甲斐よしひろの声の記憶がふっと意識にのぼった。中川敬は、甲斐よしひろよりも、ややがらっぱち気味。でも突き抜けた感じ。とてつもなく好き。
 二人に共通するのはハスキーで、私にとっては「せつなさ」を感じさせるところだ。

 そういう話を畑仲さんにしたら、「じゃあ、世良政則の声も好き?」と聞かれた。
 ぐっ。私がはじめて自分で買ったレコードは、世良政則だ。まだ「世良政則&ツイスト」だった、デビュー曲の「あんたのバラード」。もちろんシングル盤だった。

 あまりにわかりやすい。
 でも、自分が好きなものがはっきりするのは、何か嬉しくもある。

 畑仲さんにも聞いてみた。「好きな声は、誰の声?」。

 「宇崎竜童」と即答。

 たしかにすごい。でもすごすぎて、私にはあまりせつなくない。女性ボーカルでいえば、中島みゆきのすごさに通じる感じかもしれない。

 女性ボーカルで好きな声は、誰だろうと考えてみた。マレーネ・デートリッヒあたりのすごさは別格として、考えて出てきたのは、シンディ・ローパーだった。やっぱり何か悲しい感じがするんだけれど、そう思うのは少数派かもしれない。

 声って不思議だな。
 誰の声が好きですか?




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