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2009年5月のてくてく
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■09/05/30/sat
◇bk1で連載していたコラム原稿
この前、ふとした拍子に【オンライン書店bk1】で連載をしていたことを思い出しました。当然のことながら、すっかりリンク切れになっているにもかかわらず、自分のサイトもそのまま放置していたことに気づいたので、ちょっと整理してみました。
2000年夏頃から1年くらいやっていたものなので、いまや入手困難な本もありますが、そこはご愛敬。さらに、話が変わってきたところがたくさんある分野だとは思いますが、そこも時間は残酷ということでご愛敬。久々に触るHTMLでもあるので、もちろんご愛敬ということでよろしくです。
【bk1コラム 「知ってる人は知ってるけれど……」】
■09/05/29/fri
◇たくさんの「ごっちゃん」
【ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち】を見てきた。6月1日までなので、お早めに。
テーマが「ルーブルの子ども」なので、天使やら肖像やらがたくさん。
途中で出てきたエリアには、子どもの肖像画を焼き付かせたカップやらが置いてあるところがあった。当然、私の感想は「出産祝いを贈ったら、お返しに子どもの写真がプリントされたマウスパッドかなんかが送られてきたような感じなんだろうな」だった。いや、必ずしもお返ししてなくて、手元においといたもんかもしれませんが。それでも思う。時代と文化を超える親バカ。ほほえましく脱力するしかない。
そして、全体を通して思うのは、【東村アキコ】の描く「ママはテンパリスト」にご登場なさる「ごっちゃん」がたくさん。アキコ先生、いつの時代にも通じる普遍なキャラを描いていたのか!
■09/05/27/wed
◇いまさら追悼アルトマン
さすがに予備バッテリーで1週間動いていたら疲れが出たのか、胃が痛む。しかしなぜ胃が今? ふつうは試験の前とか最中とかではないか。実際、同級生の友人も、隣の席の人も胃痛で苦しんでいた。同級生にはメールで、隣席の人には実物で、ガスター10を提供していた、第一三共製薬の回し者のような私です。こんばんは。
胃痛の原因は、おそらく、「あー、仕事をしないとなー。職探しだぁ」と、あれこれ検索したり、あれこれ準備したり(卒業証明書が2カ所になって面倒)、履歴書書いたりすることが現実になったからのような気がする。わっせわっせと出版業界のお仕事探しの日々です。みなさま、よろしく。
でもやっぱり胃が痛いので、身体を休めつつじゃないと無理。となると、いきおいDVDで映画なんぞを見るのだ。まとめて借りてきて、昨日は、「ベジャール、バレエ、リュミエール」を見た。ベジャールは、21世紀バレエ団を大学生のころ観にいった。あの群舞でもジョルジュ・ドンに目が行ってしまって、その正直な反応に驚いたりしていた。クイーンのフレディ・マーキュリーをモチーフにした舞台も大阪にいるときに見た。そのベジャールが「光」というタイトルの舞台を作るときの様子を収めた、いわゆるアート・ドキュメンタリー・フィルムだ。アマゾンのレビューを見ると、踊りを求める人が多いらしい。でも、ベジャールという作り手の一端をかいま見させてくれる、こういうドキュメンタリーが私は好き。映画でないとできないことだし。
で、このDVDをレンタルビデオ店の棚で見て思い出したのが、「バレエ・カンパニー」を撮ったロバート・アルトマン。2年半前に亡くなったときには、まだ「ショート・カッツ」と「バレエ・カンパニー」しか見ていなかった。でも、「ショート・カッツ」が大好きで、好きな10本にあげるくらいだから、他のも見たい。そこで、いまさら追悼鑑賞として、出世作「M★A★S★Hマッシュ」と「ロング・グッドバイ」を借りてきた。
「マッシュ」が、ほんと最高で、自分でなんでこんなに喜んでみているのかわからないくらい、わくわくしながら見ていた。映像は「ショート・カッツ」同様、上空にどんどん引いていくカットが効果的に使われていたり、見ている者をその場にいるように感じさせるような焦点のあて方だったり、それ自体がすでに楽しい。そんな映像で、手術のときの手以外、見事にはちゃめちゃな軍医の「クレイジー」なあれこれが繰り広げられる。それは、どうしようもない非日常とギリギリの日常を交錯させた世界。今の足下を揺さぶってくれるみたいだ。
そして、途中で気づいた。主役の一人、ドナルド・サザーランドがむちゃくちゃかっこいい。個性的すぎる顔のはずなんだけど、なんであんなにかっこいいんだろう。しぶい声かな。片方だけ動かせる眉かな。まんまとアルトマンの罠に落ちているけど、そんなことはどうでもいいくらいにかっこいい。
「ロング・グッドバイ」は、「マッシュ」の主役の一人がフィリップ・マーロウを演じる、チャンドラーの「長い別れ」。チャンドラーを読まないので、てっきりタイトルだけ借りてきて、主役をマーロウにして遊んでいるのかと思ったら、ほんとにチャンドラーものだったようだ。……私は「マッシュ」が10倍くらい好き。でも100倍じゃなくて10倍なので、「ロング・グッドバイ」もけっこうよい。アルトマンの罠にかかりやすいんだな。
いまさら追悼鑑賞の続きは、「ザ・プレイヤー」と最後の「今宵フィッツジェラルド劇場で」を見ようかな。
◇司法試験印象雑感・体力体調編
ほんとに身体を動かすスポーツでは、瞬発力はあるけど持久力はないタイプなものの(サッカーとかバスケとか走る方が多いのはできない。テニスとかバレーとかソフトとかは得意)、じっと座って何かをする持久力はかなりある方だと思っていた。実際、そういう面での苦痛は勉強をしているときも、あまりなかった。そして「なんでそんなにタフ(or元気)なんですか」と言われるタイプだった。
本番と同じようなスケジュールの直前模試もそれほど疲れなかった。
しかし、本番では、体力面の衰えが大きく、それはもともと低い集中力のさらなる劣化に結びついたと思う。体力が衰えた理由は、模試後の本番直前1カ月くらいは、択一模試2回を除いて、ほっとんど家から出なかったことにあるような気がする。
当時、せいぜい近所のコンビニや定食屋さんに行くくらいしかしなかった。
あとは家の中を動く程度。考えたら、1週間入院したら、体力がえらく落ちるものだというのはわかっていたはず。5週間入院したときは、身体は手術した一部を除いてピンピンしていたので、病院中をうろうろしたり、ベッドで重い本を上げ下げしたりして筋力が落ちないように注意していたにもかかわらず、退院した日に家に帰るだけで疲労困憊したではないか。
結局、毎日荷物をもって学校に行ったり、電車に乗ったりしていることは、知らず知らずのうちに体力維持に重要な運動をしていたんだろう。それが皆無になったら、てきめんきた。大事なのは、極力、普段と変えない生活をし続けることなんだろうと思う。
そういえば、初日の択一が終わって帰ってきたあと、身体が熱い気がした。発熱かと焦ったが、節々が痛いということもない。どうも筋肉が放熱しているような感じ。なんかボーリング帰りとかテニス帰りとかに近い。どうやら会場への行き帰りと、急いで択一問題(154問)に向かっているとき、私は頭より身体を使っていたらしい。この程度のことに身体的負荷を感じる体力になっていたのかと、ちょっと悲しかった。
でも、仕方がないので劣化した集中力で最後まで受けた。
2日目の最初の論文試験の最後で、右手がビクンと痛むようになった。もともと学校の期末試験でも集中的に字を書くと薬指がしびれ、ひどいと痛むことが多かった(そのときは首の牽引と電気治療に通った)。3年生のときや模試では大丈夫だったのだけれど、再発。午後の公法系はだましだまし書いた。頭が煮詰まって、書けることが少なかったのが幸いしたのかもしれない(涙)。
翌日は中日なので、2日目の夜に久々に鍼に行った。右手には効果がありそうだけど、鍼を受けると翌日に頭痛が出ることが多いのが少し心配だった。天秤にかけて、頭痛が出てもそれは薬で抑えればよいと判断し、久々に鍼へ。手はだいぶ軽くなったけれど、頭痛がどんよりあって、結局、3日目の準備は皆無に近くなった。
それがなくても集中力は切れていたみたいなので、あまり差はなかったと思う。ただ、事前に鍼の後の様子を確認しておけばよかったなとも思った。普段しないことはせず、極力普段通りに過ごすというのが、基本的にはよさそうだ。もちろん、ちゃんとわかって利用するのがいちばん。中途半端なのがよくなかった。
一方、子どもの頃からの習い性で、体調劣化への準備だけは完璧。とくに薬。頭痛薬、胃痛薬、腹痛薬、クシャミ止め、のどスプレー、湿布など取りそろえた。頭痛薬以外使わなかったけど。持っていれば安心はできるから。畑仲さんも用意がよすぎることに呆れていた。でも、どこかへ泊まりがけで行くとき、最初にかばんに入れるのは薬という育ち方をしてきたから、しょーがない習性なのだ。隣の人の役にも立ったようだし、よしとしよう。たとえ試験の中身の用意が不如意でも。
■09/05/24/sun
◇平成21年新司法試験・印象雑感(試験の内容以外)
忘れないうちにまとめておかないと。もちろん個人的な印象にすぎません。来年以降受験する方がご自身で確認するときの参考程度になれば幸いです。
・選択科目と東京の試験会場
東京で受験する場合、選択科目によって会場が変わります。どこになるかは、通うか宿を取るかなどで、けっこうな問題になります。ちなみに「倒産法→租税法→経済法→知財法→労働法→環境法→国際公法→国際私法」の順で試験の冊子に問題が並んでいますが、今年の様子をみると、この順で、「五反田→有明→浜松町→池袋」と流したようです。実際どうだったかは確実ではありませんが、応募書類の到着順に、選択科目毎に流していったというのが大方の受験生の受け取り方のようです。
もちろん来年以降どうなるかはわかりませんけれど。ちなみに去年(平成20年)は、受けた人たちの話によると、「五反田→有明→池袋」の順だったのではないかと思われます。
・浜松町会場
【東京都立産業貿易センター浜松町館】でした。貼り出された受験番号ベースでは、ざっと900人くらいが浜松町に割り振られたようです。おそらく知財と労働法だけのようです。私は労働法選択で、あとちょっとで池袋という、浜松町の最後の方でした。期間の真ん中へんで出願しました。
上記リンク先の地図でわかるように、JR浜松町からはとぼとぼ歩いて信号を一つ渡ったら右手に出てくる建物で、一直線ですし、ゆっくりめに歩いても5分強くらいだったと思います。ここは竹芝の近く。東京都の島々への玄関です。私は3日目になって気づいたんですが、浜松町からセンターへ向かう歩道に、小笠原諸島の島の名前や形、由来の何かが描かれた敷石がいくつかはめ込んであります。下を向いて歩いているから気づきましたが、下を向いていても何か発見があるということでちょっと嬉しくなりました。
2009年5月は、センターの真向かいにコンビニがありました。会場の横にはホカ弁のお店もありました。
2日目は入室時間が遅れましたが(1階のロビーかセンターの前の広場で全員がまっていた。雨が降っていなかったのは幸い)、他の日は定時の少し前から誘導が行われるなど、比較的時間の余裕をもった進行だったと思います。
・フロアの様子
平成21年の試験は、センターの3フロアを使って行われました。実際にどういう人数だったかはわかりませんが、全体が900人くらいなので、300人ずつくらいかなという印象です。「エレベーターが開くと、そこは試験会場だった」という構造です。横に長い部屋全体に机が並んでいる様子が、エレベーターを降りたとたんに直接見えます。
全フロアを見ていませんが、私が受験したフロアはトイレが男女1カ所ずつ。女子トイレは4部屋でした。ものすごく混み合うかと心配したんですが、試験直後や直前以外ならば、行列もありませんでした。
・机といす
TKCよりも辰巳よりもどの模試よりも、浜松町は机が大きくてきれいで、背が高かったです。
机が印象的でした。白いツヤツヤした表面で、滑りません。もちろん2人掛けの長机ですが、幅(奥行き?)は60センチくらいはあったんじゃないでしょうか。模試の机よりも六法と問題用紙と答案を広げやすいものでした。棚はありません。身体の大きい人にはありがたいものだったと思います。逆に小柄な人には、いすがふつうのパイプいすなので「高い」と感じるものだったでしょう。160センチの私も若干高すぎました。それまでの模試では座布団を入れる必要はなかったんですが、膝掛けを折りたたんで高さをかせぎました。それでも少し足りないので、2日目からはバスタオルも持って行って、膝掛けに重ねてクッション兼高さ調節にしました。座布団を持ってくる人も多かったようです。
いすは、背もたれに「ヒラツカリース」と打ってある辰巳の模試でも何度か使ったパイプイスでした。
ほかの会場と同じ机・いすとは限らないみたいなので、あくまで21年浜松町限定情報かもしれません。
会場の広さと今年の人数のバランスからか、私のまわりをみると、机の配置はかなりゆったりしていました。机と机の空間があいているので、それほど前後を気にする必要はありませんでした。
・夕焼け小焼け
浜松町の特徴になると思います。夕方5時になると、近所の何かの施設で流す「夕焼け小焼け」が少しの間だけ聞こえてきました。土曜日も日曜日もありました。2日目は6時まで、2日目以外は5時半までの試験ですから、途中で流れますが、「ああ5時だな」と気づかせてくれるとかなんとかで、利用するのがよいんでしょうね。
・平成21年のフロアの雰囲気
かなり会場やフロアによって、係員や受験生の醸し出す雰囲気がちがうようです。私は恵まれました。私が無神経なだけかもしれませんが、変にピリピリした感じもなく、ダレた感じもなく、平穏でした。
理由のひとつは、係員が先回りして配慮してくれ、しかも高圧的ではなく、理由とともに伝えてくれことが大きいと思います。たとえば、私はマスクをしていましたが、受験票の写真との照合のために試験時間中に顔をみる必要があるので、一瞬外すことが求められます。そのことを事前の時間にお願いされました。そういう配慮があるといろいろなことがスムーズに進みます。
マイクによる説明も、通り一遍のことを淡々と進めてくれて、必ず開始時間の数分前には終わっていました。
先手必勝ならぬ、先礼必勝かもしれません。係員に対してこちらから先に挨拶をしてしまえば、雰囲気がよくなるきっかけになることも期待できそうな気がします。
2人掛けの横の受験生にも恵まれました。模試のときとちがい、筆圧で振動することもなく、とても静かでした。毎日朝だけ会釈して、終わったときだけ、「4日間どうも」と挨拶して、「お疲れさまでした」と言ってみました。私の方が机を揺らしていなかったか心配になったので、その点もお詫びしておきました。
・温度調節
私のフロアは、初日の午前中だけやや寒かった気がしますが(私基準)、ギンギンに冷やすこともなく、暑くなることもなく、比較的こまめに調節をしてくれていたように思います。とはいえ、これは同じフロアでも、個人差に加え、座る位置や空調の吹き出し口の近くかどうかなどによって変化が大きいでしょう。
「半袖シャツ+長袖コットンカーディガン+コットンの首巻き+カシミアのストールを適宜」という基本アイテムを脱いだり着たりして、私は過ごしていました。改めて書き出す冷房対策を強く感じますね。冷房はかなり苦手で、首の後ろが冷えると頭痛になるので、首はがっちりガードしてます。暑いとぼーっとするし、寒いと頭が痛くなるし、温度調節はいつも面倒です。
まわりの男性でも長袖を羽織っている人が多かったように見えました。一部にやはり襟巻きをしている男性もいました。適当な襟巻きがなかったら、ふつうのタオルで十分でしょう。広げれば肩にもかけられるし、1枚持って行っても損はないと思います。首に何かをまくと、圧倒的に違いますからね。
ストールは肩にかけたり、ひざにかけたり、その時々で温めたいところにかけてました。
・飲み物
ふだんあまり時間中に飲まない人も、いちおう持っておいた方がいいとは思います。空調による乾燥と模試以上の緊張があるので、口が渇きやすくなっています。
ただ、「フタつきのペットボトル」のみが、時間中に床におけます。「フタつきであっても金属製のボトル」は置けません。転がったときに金属は音がうるさく、苦情がでたことがあったためだそうです。
じつは、私は汚さないようにフタつきであればいいのかと思って、ペットボトルの水とアルミ缶のココアを持って行ったのですが、アルミ缶はしまうように言われました。翌日からはペットボトルに詰め替えてココアも持って行きました。
ちなみに、ココアにしたのは、利尿効果が強くなく、糖分があるものと思って選びました。お昼にしっかり食べられるかどうかわからず、食べ過ぎても眠くなりそうだけれど、足りないと途中でお腹が減りそうだということから、エネルギー補給の意味合いです。飲み物なら、すっと喉を通るのでありがたいです。
・時計
去年受けた人から、「時計は2個持って行くといい。一つだけで、それが止まるとどうしようもないから」と言われて2つ持って行きました。
私としては、「択一がギリギリになる人は、2つのうち一つはデジタルにした方が楽かもしれない」というのが感想です。あせっている最後の1分2分で秒針まで把握するのはほぼ不可能です。そういうときはデジタルの方がやっぱり一目瞭然でしょう。2つともアナログだったので、私の場合、時間がほんとに足りなくなる民事系で焦りまくりました。
・法文
机に置かれる試験用の法文に、21年はしおりが3本ついてました。しおりがわりにしようと思っていたペンは使わずにすみました。ちなみに、法文は終了まで貸与なので、折り曲げ厳禁・書き込み厳禁と言われます。
とりあえず、こんなところでしょうか。試験内容自体はすっかり忘れきってます。
■09/05/22/fri
◇僕たちの好きだった革命+トークショー
シュリンプコール! というわけで、KOKAMI@networkの【僕たちの好きだった革命(再演)】を、当日券で見てきた。1枚7500円だと誰も誘えない。
高校2年生の山崎が、1969年に機動隊との衝突で意識不明に陥って30年。47歳になって、突然意識を取り戻した。30年後の1999年、もといた高校に復学し、自主文化祭を行おうとする。
本体の芝居自体は、鴻上がこのテーマでどういう舞台を作るのかという興味を押さえきれずに見に行きたいと思った。初演のときは無理だったから。なんだかんだ言って、鴻上が作る舞台のテンポは好きなんだ。しょもない笑いも好きだ。無理目の話運びも受け入れてしまう。だって、やっぱり上手いんだから。
でもひっかかる。なににか? ぼかして書きとめておく。「不良」はずっと「不良」のまま位置づけられるわけではない。社会に認知されて、時を経れば、不良もいわば権威になる。それがゴールとなるのか。
それこそ私はわっかりやすい“反体制”なんで、カビくさい違和感なんだろうなとも思う。すべてのものを飲み込んでいく大きな流れを必ずしも否定的にとらえる必要はない。ただ、「不良」とされたものが、ある種の権威となって受け入れられたとき、もう1回ひねってから足場にしないと、グラグラしないだろうか。というより、「作者は、ほんとにそんなにストレートに救いの足場にするの?」という違和感が消えない。何かを見落としているのかもしれないが、芝居ではそう見えてしまった。
たしかに「変わる」。未来は変わる。
同じように、人にとっては、過去も変わりそうだ。いや、変える、か。そもそも覚えていない、あるいは知らないだけだから、変えるもなにも、自分の文脈で「初めて知る」だけか。
あれこれ考えさせるという点では、見る方より作る方が、一枚どころじゃなく何枚も上手だ。「受け入れられる」ということの重さは、どうしたって無視できないものだから。なんとなくゆっくり抱えていこう。いつか腑に落ちるかもしれない。
じつは、芝居のあとにトークショーがあって、そちらが個人的には面白かった。今日のゲストは、鴻上と森雪之丞とGAKU-MC。音楽業界と演劇業界の意外な遠さから話は始まった。いろいろあって「音楽業界も金稼げなくなってきましたけどね」と森雪之丞。そして「だからこれからは面白い」。付け加えて「すみません、60年代70年代の人間なんで」的にちゃかした。
成功した人だから言えることだというのは簡単だろう。
金を稼げないところで面白くする。いろんなスケールで、いろんな場面で、そういう方向にできると「面白い」。
◇僥倖
僥倖 ぎょうこう 思いがけないしあわせ。偶然の幸運。
どれだけの偶然が重なってくれたのだろうか。
そろそろ半世紀近くなる昔に、お母さんのおなかのなかで、ひとつの命が生まれてから。
それはきっと、星の数では足りない偶然。
一人と一匹の寝顔をみて、何億乗もの偶然の淵を歩いていることの怖さと喜びをかみしめた。
■09/05/21/thu
◇一変する生活
日曜日、浜松町から戻って、焼き肉を食べに行く。自分では何が食べたいのかわからないので、畑仲さんに選んでもらった。
月曜日、いろんな人にメールを書いた。学校に行って、書籍部でここ数年とは違うエリアを眺めて本を買い、スーパーに買い物に行き、ハルの散歩へ一緒に出かける。ハルの愛しき人1との逢瀬で見る、家とは別人(別犬)の様子におののく。野菜ばかりの夕ご飯を家で作る。生姜酢はやっぱり「煮る系」より「炒める系」があいそうだ。通称きのこスープを作る。
火曜日、たまった新聞雑誌を一部しばる。洗濯をする。ハルの散歩へ一緒に出かける。ハルのいとしき人2との逢瀬によるおののきをふたたび経験する。お昼にそばをゆでて食べる。張り切りすぎと指摘される。動いている姿が珍しいのかもしれない。夕方、ハルにご飯を半分あげてから、勉強チキンレーサー仲間のUさん(エンジンをいかにギリギリまでかけないか派)と蒲田のベトナム料理屋さん(ミレイ)に食べに行く。私(軽自動車エンジンでどれだけ遠回りをするか派)が連れて行く店もたいがいうまいが、彼の行く店もほんとにうまい。帰りに水道橋のビアバー・フリゴで2杯ひっかける。寝る。
水曜日、朝ご飯はきのこスープの続き。京都のホテルを畑仲さんと一緒に探す。大阪・釜ヶ崎のことをメモする。金魚坂にお昼を食べに行く。うたた寝をする。昼風呂にゆっくり入る。勉強中はコーヒー中心だったので、紅茶が切れていた。間つなぎ用にマリアージュ・フレールのアッサムとアールグレイを買う。同年代同級生のKさんとデート。「暑くなったからおでん」と思って、湯島の「大凧」にいったがいっぱいで、洋食屋さんにする。目についたやっぱり新しいビアバーで1杯ひっかけて帰る。寝る。
木曜日、ハルのくんくん声で起こされる。いつ以来だろう。
さて、今日は気の向くまま何をしようか。何をしないでいようか。
浜松町は遠くなりにけり。
■09/05/19/tue
◇日本の売春防止法と現代的活用
すごいなーと尊敬する活動を重ねる【いしけりあそびさんのはてなハイク】を見ていたら、セミプロ仕様の調べずに書くという注釈つきで、【売買春を人権侵害と法的に構成すべきではない】という趣旨の内容が書かれていた。
内容についての賛否はさておき(私はだいたい賛)、【日本の売春防止法】は、たしかいまもメインのところは改正されていないので、廃止主義による「片側処罰」のままだと思う。
日本の場合は、わかりやすい(けど、元クラスメートたちには通じない)単語でいうと、ポン引きや街娼やお店の人(他にもまれに印刷屋さんとか信金とかも)が処罰対象になるだけで、客(この場合の男性)の立場は「捜査協力者」になる。捜査官によると、非常にいたたまれない感じの協力者のようではあるが。
だから、「売買春を例にとると、刑罰や行政罰を科されることによって、買った男は、自由を奪われ、金を取られ、メンツをうしなって社会的なポジションもなくしてしまう。」というのは、別の法律で規制される児童買春については成り立つけれど、日本の売春防止法ではあてはまらないはずだ。
※追記:ちゃんと考えたら、当然、いしけりあそびさんがそこを誤解しているわけはなくて、「人権侵害だとすると」という設定での話なので、極めて情けない「つけたし」になってしまった。アップしてから、やっぱりなんか変だぞと思い至るのは仕様? ま、でも、あまり「売春防止法」か「売春禁止法」かって認識されていないし、一般的に片側処罰だということもあんまり意識されていないので、このまま残しておきます。
こんなところで、ぽつねんと補足しても全然有益な補足にはならないし、本筋とは関係のないところでしかないけれど、まぁ、何かがどこかでつながっているかもしれないということで、ひとつ。せっかくこういう視点で考えるのは大事だなという思うことを書いてくださっているので、せめてつけたししようという、もちろん自己満足でもあります。
これだけじゃなんなんで、売防法にもとづいて設置されている婦人保護施設について、あわせてメモしておきます。
16年前、婦人保護施設について取材しました。すでに萌芽があったDV被害にあう女性たちの避難場所としての活用が、いまはかなり進んでいるようです。去年じゃなくて一昨年ゼミのテーマでDVを選んだ学生の発表を聞いていたところ、1993年当時とは様子がだいぶ変わっていることを感じました。
【配偶者からの暴力全般に関する相談窓口】の説明で書かれているように、2001年に配偶者暴力防止法で「婦人保護施設が配偶者からの暴力の被害者の保護を行うことができることが明確化」されたことが大きいのでしょう。法的な根拠がないことが、1993年は問題視されていました。また施設の出自が売防法であることが。でも、そうしたことは法的な整備と関係者の尽力と時間によって、ゆっくりではあっても変えていけるんですね。
一方、たしか10年ほど前、台湾では売春婦たちによる売春の非処罰化を求める動きがあったものの、日本では動きすらなかなか表だってきません。当事者が声をあげることを嫌いやすい傾向があるのかなぁとたまに思います。おそらく青い芝の会のころから、そうだったように。
ところで、一昨年のゼミでDVを選んだ子は、若い男子学生でした。準備の段階で、自ら地元のNPOや自治体が開催するDVについてのセミナー等にも参加したことをふまえて、発表してくれました。机上の理論ベースが、正確にはそればかりがお得意のローの学生が多いなか、単に法律の関連文献をまとめることではなく、当事者に近いところの声を実際に聞いてきました。そういう動き方・学び方・調べ方をできる人が、ローにもちゃんといるんだ、ということがとても嬉しかった思い出です。
◇したいことリスト
記憶力に難があるということを上下左右全方位でつきつけられているので、忘れないようにリスト化しておくのだ。
○したいこと
・問答企画の始動(試動?)
・部屋の掃除&不要物を捨てる(筋肉痛になるくらいの運動)
・家のリフォーム(どうしようかな)
・畑仲さんと温泉に行く(久々すぐる)
・背脂落とし(できることからコツコツと)
・日本でのプロボノ活動について調べる(抜けきらない習性)
・ごあいさつにいく(会ってくれるかなぁ)
○読みたい本
・C・P・スノー『二つの文化と科学革命』
・スウィフト『ガリバー旅行記』
・富山太佳夫『「ガリバー旅行記」を読む』
・水町編『個人か?集団か?』
・よしながふみ『大奥』(試験後すでに3回目)
・丸山真男関連
・橋本治『橋本治という考え方』(昨日スタートからドキドキしすぎて閉じた)
・その他もろもろ
○メモ程度でいいのでまとめておきたいこと
・なんでローに行ったのか(たぶんこれからもたまに聞かれそうな気がする)
・ロー生活を振り返る(だいぶ忘れている)
・理系と法律〜「定義」問題と「書いてあるじゃん」問題〜
・ずるいという感覚〜フェアネスから遠く離れて〜
「9/10<7/7」あるいは「第五福竜丸」あるいは「ホームレス住民票訴訟」
・平らドライブと民法
・法律の私的心象風景〜凍った湖の上でする綱引き〜
・「やればできる」幻想を正視する
〜1年のことを6年になってできても「できない」と評価される現実と折り合う〜
・ローで学んだこと:真に受けてはいけない(先生編)〜記憶力悪い&覚えなくていい〜
追加
・芸としてのひいきのひきたおし
・言葉の読み方による判定〜ゴソゴソしてるとゼンゼンわかんないでしょうに〜
・騒ぎ過ぎと適正量
・試験を受ける意味〜受け控えと記念受験〜
○みたいもの・聞きたいもの
・コーカミの「僕たちの好きだった革命」
・文楽
・落語
・なんでもかんでも(これは備忘のリストになっていないと思ふ)
■09/05/18/mon
◇あけましておめでとうございます
なんだかよくわかりませんが、2008年の年末って、やたらと長かったんですね。
やっとこさ、2009年を迎えることができました。
みなさま、あけましておめでとうございます。なんか目減り感が否めませんが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
そうだ。リンクを個別の見出しにはれるようにしてみました。気分屋なんで、書く内容がてんでんばらばらだなぁということから、久々にHTMLを触って、今月からの試みです。まずいことになっていたらごめんなさい。
◇ご報告
長い長い年末のどんづまりに、平成21年新司法試験を受けてきました。
法科大学院に進学するために適性試験を受けたとき同様、「ここはきっと日本一茶髪率が低い場所だ」と再び思いました。人がたくさん集まる場合、平日の昼間とかだと、【グレツル】現象が一般的ですが、ここは「基本、黒」でした。グレ&肌色もちょっといますが(ニッコリ)、なんとなく「後ろから見える社会階層」という気がしないでもありませんでした。
そして、試験は……。はっきり言います。記念受験です。法曹養成の看板をかかげているところに進学しておきながらごめんなさい。受験資格ができたんで、せっかくなんで自分的にはまじめに記念の試験勉強をしようとはして、そして積もる背脂にも耐え、身体だけは極めて無事に受けてきました。
いろいろ応援・協力してくださったみなさんに、ほんとうに心から感謝です。
予定通り択一で苦しみ、実際の択一でも「オワタ\(^o^)/」状態ではありまして(いろいろやらかした)、たいへん心苦しいのですが結果は遠いところにあります。自己採点をしてもしょうがない状態になっているので、6月の2週目あたりに届くハガキをめくって確認せざるをえなくなりました。やらかしたことを除いても、もともとがギリギリかなーという程度だったので、意外に受験率が低かったことを考えると足切りにあう可能性がどんどん高まっています。ちと悔しいが、ま、しょうがない。
司法試験は新旧とわず、合格していった方々を素直に尊敬します。
労働法選択・浜松町会場・高齢者受験生・1回目といった属性で、しかも法曹志望とはいいきれないのであまり役立てることはないかと思いますが、今年の印象雑感をいずれメモしておきたいと思います。もちろん試験の中身そのものは、すでに忘却の彼方なので聞かれても「わかりません」としかいえません。よって、試験内容そのものについては他の受験生の情報をたぐってくださいませ。会場とか準備(勉強以外)とか、そういうところできっと私の観察眼が役立つに違いない。
◆リンクの張り方は以下の通りです:
・2009年以降は個別の「見出しごと」にもはれます。見出し部分をクリックして表示されるリンクが個別リンク先です。
・日付にはる場合→「http://homepage2.nifty.com/suzuki-kunie/diary年月.html#日」
ただし年月日は全部2ケタ表示です。〔例〕2001年7月1日→diary0107.html#01