オールト雲

人類最初の人工衛星スプートニク1号は、ソ連が1957年に、続いて1958年に米国がエクスプローラ1号を打ち上げて以来、米ソ両国は月、衛星の探査を大きな目標にしてきた。アポロ11〜17号により有人探査が行なわれた月、そして各惑星や多くの衛星、輪、惑星間空間、彗星などについて探査が行われた。
米国の惑星探査機マリナー2号による金星の探査(1962年12月)マリナー4号による火星の探査(1965年7月)に成功したあと、マリナー10号では(1974〜1975年)金星と水星の近接探査に成功。ヴァイキング1、2号は1976年に火星に軟着陸して生命実験を行った。
ボイジャー2号は木星(1979年9月)、土星(1981年8月)、天王星(1986年1月)、海王星(1989年8月)の各惑星に接近して膨大な写真や観測データを送ってきた。
1960年代に宇宙開発が急速に進み、探査機による探査で太陽系の理解が格段に進んだ。科学技術の進歩につれ天体観測技術が進歩した現在でも、惑星表面の状態を直接に観察ができるのは太陽系の天体だけである。
太陽や諸惑星の動きに見られる規則正しさは、自然界に整然とした秩序があることを教えている。ニュートンの万有引力の法則は、天体の運動が数理的に理解できることを示し、精密な数理科学としての天文学が確立されている。アインシュタインの一般相対論が最初に検証されたのは、水星の近日点の移動観測であった。ベーテたちによる太陽熱源の解明により、核融合反応が現実のものであることが実証された。
地球は太陽系の一部であり太陽系の各惑星の理解は、人類の将来に極めて重要な関係がある。
NASAが惑星探査で収集した写真のうち、一般に公表しているものは全体の数%に過ぎないわずかなものである。公開されている写真は、月や火星の状態を詳細に調べるには写真の分解力が十分でないことが指摘されている。太陽系惑星研究家達は、NASAが公表していない分解力の非常に高い写真の中には、極秘の情報が明白に表われているのではないかと考えている。
太陽系がその所属する銀河系を1周するのに約2億年かかると言われている。太陽系のことはまだ十分に解明できていないし、当然のことながら銀河系のことも全くといってよいほどわかっていない。太陽系は銀河系の中の様々なところを通過するが、現在のように周りに何もないときもあり他の恒星が近くにいるときもある。 太陽系は、新たな恒星が形成されている高密度の塵の雲である銀河系の渦状腕の中を、周期的に通過すると考えられているが、この塵の雲の中を通過する時は太陽の光と熱をさえぎるので地球の気候が変化することは明らかである。
自然の在り方が太陽の光と熱を奪ってしまう時がある。天文学者の数人は、大氷河期がこのようなことで起きたと主張している。毎年訪れてくる彗星雨が、銀河系の中で大規模に起きているのと同様な現象である。
オランダの高名な天文学者ヤン・オールトが1950年に、地球にやって来る彗星は太陽系の最外縁部に1000億個もの巨大な彗星貯蔵庫ともいうべきオールト雲があり、ここから来ているという仮設を立てたが、このオールト雲の存在は確認されていない。
天文学者たちは毎年、新しい彗星を数個発見しているようである。宇宙の中で、地球が彗星の目標となるにはあまりにも小さく、彗星と地球が同じ時刻に同じ場所にいる可能性は10億分の1もない。
オールト雲に1000億個程度の彗星があり、銀河系をめぐる太陽系の運動に関係する影響で、オールト雲の1%の彗星が周期的にゆらぐとしたら、太陽系に10億個の彗星がやってくることになる。いつの日か多数の彗星が地球にやってくる可能性は十分にある。彗星の大量飛来は2600万年程度の周期ではないかとの仮説がある。
太陽系の外縁部については何もわかっていない。太陽系の一番外側の惑星冥王星が発見されてからまだ50年ほどしか経過していないし、冥王星の月の存在は1978年までわからなかった。暗い天体は、近くにいてもその存在を確認するのが非常に難しい。現在の天体観測技術で捉えられないものが、多数あると思われる。
フォトンベルト
ビッグバン宇宙論で、初期の宇宙の物質粒子と反物質粒子が「対消滅」で生じた莫大な数のフォトンは今日まで宇宙に存在し続けているといわれている。
巨大な数のフォトンが集まって「フォトンベルト」とよばれるフォトンの大集団を形成しており、太陽系は約26,000年の周期でこの「フォトンベルト」に入っていると主張している研究家がいる。
現在、26,000年ぶりに再び接近しているところで近年中に「フォトンベルト」に再入するということである。太陽系が「フォトンベルト」に入ると、最初は一時的な変動はあるが、人間の遺伝子(DNA)が本来持っている能力を全て発揮できるようになり、素晴しい文明が形成できる時代になると明るい見方をしている。
約2,000年間続いた「魚座の時代」が終り、科学の素晴しい発展が期待できる「水がめ座の時代」に入るのと時を同じくして、「フォトンベルト」の周期により人類による優れた文明が形成できれば素晴しいことである。
現代の天文学ではこのような「フォトンベルト」の存在は確認されていない。
太陽系全体の質量の約99.86パーセントは、中心に位置している太陽が占めている。9個の各惑星は太陽の光を反射して光って見えるのであるが、個々の惑星は質量、半径、化学組成、大気の有無、自転、磁場などの性質により特徴づけられている。