| 写真の最終表現になるプリントだが、未だにこれで満足ということなく、その奥深さを感じているのが現状である。私も数々の失敗を経験してきた一人だが、一枚のネガで十数枚もプリントし、それでも思いどおりにならず、お手上げということがしばしばある。それだけに無限の表現が可能で、その苦痛を楽しさにかえるよに努力している。 撮影時のイメージを抱き、いかにプリントするかを考えながら暗室に入るのだが、工程も多くなかなかうまくいかない。十枚、二十枚と繰り返しプリントし、やっとつかめる感じで、それをどこまで言葉にできるか難しいが、体には残るようだ。いずれにしろ撮影と並行しして習得していく作業であり、理屈ではなく体で知ることにしている。だからこうすればよいとなかなか言い切れないので私がプリントワークの上で常に注意している事をあげてみる。 |
● 点検整備表を作っておこう
まず、プリント作業に入る前に、次の事柄を点検している。薬品類の点検・在庫種類・在庫量、保存状態、以上を平常の使用量を考えてローテーションに注意している。とくに梅雨時から夏にかけての高温多湿は、必要最小限を暗室に持ち込み、その他は適切な場所に保管しておく。つぎに感材だが、薬品と同じく注意事項と使用期限に注意している。また暗室は常に乾燥状態に保ち整理整頓に心がけ、とくに薬品の溶液は取り扱いに注意することが必要だ。私の暗室は白く塗装し液による汚れがわかるよにしている、白く塗装しても別にカブリもなく支障はない。換気装置や機器類は錆に注意し、塗装部分は二年に一回くらい塗り替えを行っている。 |
次に引伸機だが、主に使用しているのは富士B型(現在同型でS-69機が販売されている)の点検整備の順をおってみよう。まず引伸機の台板の平行をだす事から始める。台板の中央は凹状の処があり、イーゼルを移動すると傾く事がある(現在は合板になり解決されている)ので台板上に10ミリのガラス板を取り付けている。イーゼルも安定する。ヘッド部分の平行はネガキャリア部を中心にしガラス板(厚さ6ミリ・幅80ミリ・長さ300ミリ)を入れ平行調整し固定する。コンデンサーレンズは、引伸しレンズの光軸と一致するよう調整する。次に電球の光軸光源ムラなど無いように取り付ける、電球は切れていないからと安心はできない、フェラメントにたるみが生じてくるので注意をする。伸ばしレンズの清掃は表面だけでなく取り外し内側もよく拭き、使わない時は暗室から出しておく。 |