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 執筆原稿

 ◆『日韓創作歌曲交流演奏会 福重まりさん(音楽科2年)国際交流学生に選出』
    (2008年1月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第148号)

 ◆芸文協アートフォーラム「かごしまアーティスト探訪Vol.5 ジャズピアニスト 田島 良一の世界」
 ◆Review Corner『FLUTO and OBOE 浅生典子&片倉聖 DUOの魅力』
     (2008年1月、「かごしま芸術文化」第84号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆「鹿児島国際大学短期大学部音楽科吹奏楽特別演奏会」ごあいさつ
     (2007年12月14・15日、「鹿児島国際大学短期大学部音楽科吹奏楽特別演奏会」プログラム)

 ◆『第56回 南日本音楽コンクール作曲部門審査評』
     (2007年12月1日、「南日本新聞」)

 ◆『FLUTO and OBOE 浅生典子&片倉聖 DUOの魅力』曲目解説
     (2007年10月31日、「FLUTO and OBOE 浅生典子&片倉聖 DUOの魅力」プログラム)

 ◆『華麗に的確に 佐藤しのぶ客員教授が公開レッスン』
     (2007年10月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第145号)

 ◆Criticize a Concert 演奏会批評『KTS室内オーケストラ 第23回定期演奏会』
     (2007年10月、「音楽現代」2007年10月号<芸術現代社> 193頁)

 ◆Review Corner『KTS室内オーケストラ 第23回定期演奏会』
     (2007年9月、「かごしま芸術文化」第83号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『短大部創立40周年記念事業始まる』
     (2007年7月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第142号)

 ◆『道之島 作曲家 福島雄次郎』
    (2007年7月、西 はまこ 編<イケハタ企画> 55〜58頁)

 ◆『作曲2作品、独ミュンヘンで上演 音楽文化で国際交流』
     (2007年5月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第140号)
  (☆本ページ下に記事全文掲載)

 ◆Criticize a Concert 演奏会批評『福島雄次郎メモリアル・コンサート』
     (2007年5月、「音楽現代」2007年5月号<芸術現代社> 179頁)
  (☆本ページ下に記事全文掲載)

 ◆Review Corner『福島雄次郎メモリアル・コンサート うた・母・ふるさと』
     (2007年3月、「かごしま芸術文化」第81号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆「平成19年度 鹿児島国際大学短期大学部音楽科卒業修了演奏会」ごあいさつ
     (2007年3月8日、「平成19年度 鹿児島国際大学短期大学部音楽科卒業修了演奏会」プログラム)

 ◆「第2回 鹿児島国際大学短期大学部音楽科ポップスコンサート」ごあいさつ
     (2007年3月3日、「第2回 鹿児島国際大学短期大学部音楽科ポップスコンサート」プログラム)

 ◆『招待作品、韓国で上演 東アジア現代音楽祭2006』
  (☆本ページ下に記事全文掲載)
 ◆『「音楽療法士1種」取得OK 短大部専攻科音楽演奏専攻 県内唯一の認定校に』
     (2007年2月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第137号)

 ◆『第32回鹿児島市春の新人賞に 桶田洋明、進史絵、堀之内喜忠の三氏』
    (2007年1月、「かごしま芸術文化」第80号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆「鹿児島国際大学短期大学部音楽科吹奏楽特別演奏会」ごあいさつ
     (2006年12月16日、「鹿児島国際大学短期大学部音楽科吹奏楽特別演奏会」プログラム)

 ◆『福島雄次郎追悼演奏会報告』
    (2006年5月、九州作曲家協会会報 平成18年5月号)

 ◆『かごしまアーティスト探訪Vol.2「美術力が人間を創る 〜美術による人間形成〜」』
    (2006年3月、「かごしま芸術文化」第77号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆「平成18年度 鹿児島国際大学短期大学部音楽科卒業修了演奏会」ごあいさつ
     (2006年3月9日、「平成19年度 鹿児島国際大学短期大学部音楽科卒業修了演奏会」プログラム)

 ◆『韓国の音楽祭で作品上演 文化による対話重要』
    (2006年2月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第125号)
  (☆本ページ下に記事全文掲載)

 ◆『かごしまアーティスト探訪Vol.1「吉嶺史晴の世界」』
    (2005年12月、「かごしま芸術文化」第76号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『第26回 九州現代音楽祭 〜韓国・嶺南作曲家協会会員を迎えて〜』
    (2005年12月、九州作曲家協会会報 平成17年12月号)

 ◆『韓国で作品初演 −文化の絆 堅く−』
    (2005年6月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第117号)

 ◆『福島雄次郎先生を悼む』
    (2005年4月、「かごしま芸術文化」第73号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『伝統生かす作曲家像模索 −東アジア国際現代音楽祭に参加−』
    (2004年11月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第110号)

 ◆『欧州の懐に抱かれて −ベルギー在外研修終了報告 −』
    (2004年11月、九州作曲家協会会報 平成16年11月号)

 ◆『ブナの木の森から(4) [救い」としての音楽』
    (2004年10月、「かごしま芸術文化」第71号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『ブナの木の森から(3) 40の麦酒王冠 或いはアンディ・ウォーホルへのオマージュ』
    (2004年7月、「かごしま芸術文化」第70号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『夜八時、陽光の降りそそぐ窓辺にて −ベルギー在外研修レポート−』
    (2004年6月、鹿児島国際大学短期大学部音楽科通信「くすのきの森から」 第4号)

 ◆『ブナの木の森から(2) 儚き夢は砂上の楼閣のごとく』
    (2004年4月、「かごしま芸術文化」第69号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『ブナの木の森から(1) 新しい年に寄せて』
    (2004年1月、「かごしま芸術文化」第68号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『近くて近い国・韓国』
    (2003年8月、鹿児島国際大学短期大学部音楽科(作曲・教育コース)通信
    「くすのきの森から」 第2号)

 ◆『海外出張報告 文化超え共同作業』
    (2003年7月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第98号)

 ◆『東アジア現代音楽祭に参加して』
    (2003年6月、「かごしま芸術文化」第66号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『若旦那の韓国ルポ 2003』
    (2003年6月、「まめぞおのこっそり海外」)

 ◆『有馬・泊ペア 管カラチャンピオンシップで入賞』
    (2003年4月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第97号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 12 クラリネット 中島 暢宏』
    (2002年12月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第101号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 番外編 作曲 久保 禎』
    (2002年11月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第100号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 10 リコーダー 吉嶺 史晴』
    (2002年10月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第99号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 9 フルート 池田 博幸』
    (2002年9月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第98号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 8 ユーフォニアム 外囿 祥一郎』
    (2002年8月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第97号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 7 唄者 元 ちとせ』
    (2002年7月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第96号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 6 指揮者 下野 竜也』
    (2002年6月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第95号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 5 打楽器 中間 貴子』
    (2002年5月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第94号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 4 作曲 東 大円』
   (2002年4月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第93号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 3 雅楽 薩摩雅会』
    (2002年3月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第92号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 2 ソプラノ 馬原 裕子』
    (2002年2月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第91号)

 ◆『かごしま音楽“旬”図鑑 1 筝曲家 梶ヶ野 亜生』
    (2002年1月、NPO法人かごしま文化研究所機関紙「さんぽ」 第90号)

 ◆『第50回 南日本音楽コンクール作曲部門審査評』
    (2001年11月21日、「南日本新聞」)

 ◆『第21回 九州現代音楽祭レポート』
    (2001年9月、「九州作曲家協会会報」 平成13年9月号)

 ◆『第26回 鹿児島市春の新人賞受賞記念演奏会』
    (2001年9月、「かごしま芸術文化」第59号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『音楽の意味と力=池田博幸の音楽』
    (2001年4月、「池田博幸フルート・リサイタル プログラム」)

 ◆『特集「新世紀に望む」−多くの演奏家に支えられて−』
    (2000年12月、「かごしま芸術文化」第56号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『講義を終えて』
    (2000年12月、鹿児島短期大学生涯学習センター「ヒューマン・カレッジニュース」2000年度第3号)

 ◆『新世紀を透視した音楽を求めて』
    (1999年12月、「かごしま芸術文化」第52号<鹿児島市芸術文化協会>)

 ◆『ACL/ISCMの夕べX −台湾・ルーマニア・日本−』
    (1999年1月、「日本作曲家協議会会報 」平成11年1月号)

 ◆『鹿児島アート情報G さつまオペラカンパニー グランドオペラ』
    (1998年6月10日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第20号)

 ◆『鹿児島アート情報F 第64回 東光展 鹿児島巡回展』
    (1998年5月29日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第19号)

 ◆『鹿児島アート情報E 鹿児島交響楽団 第50回記念定期演奏会』
    (1998年5月12日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第17号)

 ◆『鹿児島アート情報D 新収蔵品展「ステラ初公開」』
    (1998年4月30日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第16号)

 ◆『鹿児島アート情報C 「七面鳥の森」福元 正實 著』
    (1998年2月4日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第9号)

 ◆『鹿児島アート情報B ENSEMBLE ARK モーツァルトの夕べ』
    (1997年11月17日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第4号)

 ◆『鹿児島アート情報A 狂言普及公演〜狂言の現在〜』
    (1997年11月25日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第5号)

 ◆『鹿児島アート情報@ カンマーブリュックコンサートU』
    (1997年11月17日、「鹿児島短期大学組合ニュース」第24期第4号)

 ◆『関 修一朗 打楽器リサイタル評』
    (1997年9月、「バンドジャーナル」<音楽之友社> 1997年9月号)

 ◆『私の描く鹿児島の未来』
    (1997年4月、「文化ジャーナル鹿児島」 1997年53春号)

 ◆『地域文化を提起 秋桜会のオペラ』
    (1996年3月19日、「宮崎日日新聞」)

 ◆『小さな手に寄せて』
    (1996年1月31日、鹿児島短期大学付属図書館「図書館だより」第50号)

 ◆『ひとつの契機』
    (1995年1月27日、「鹿児島市春の新人賞20周年記念誌」)

 ◆『落成に寄せて』
    (1994年7月22日、「霧島国際音楽ホール開館記念誌」)

 ◆『「第3回 嶺南国際音楽祭」に参加して』
    (1994年5月、「九州作曲家協会会報 平成6年号」)

 ◆『韓国・嶺南国際音楽祭に参加して』
    (1993年12月18日、「南日本新聞」)

 ◆『読書の快楽』
    (1990年9月25日、鹿児島短期大学付属図書館「図書館だより」第34号)

 ◆『現代社会を描いた佳品「ラビリンス」』
    (1988年7月26日、「朝日新聞」)

 ◆『高質で品のよいドラマ「東への旅」』
    (1988年2月24日、「朝日新聞」)





 作曲2作品、独ミュンヘンで上演 音楽文化で国際交流

 ミュンヘン音楽・演劇大学主催公演「日本の現在〜音楽と即興演劇〜」が5月1日に同大学大劇場で開催され、委嘱初演作品を含む2作品を演奏して頂く機会に恵まれた。会場には学生や教職員のほか一般市民も多数来場。国際的作曲家武満徹の室内楽作品と若手ドイツ人作曲家ザーンハウゼンの日本を主題とした作品、そして、日本から招聘された金星即興楽団のインプロヴィゼーションとともに紹介された。

 委嘱作品は、トロンボーンとピアノのために書き下ろした『春霞』。トロンボーンのアルント氏は、元ベルリンフィル主席奏者で現代奏法の名手として世界的に知られる。ピアノのマスナック氏は、近・現代を得意とするピアニストであると同時に音楽教育学者としても評価の高い方で、この演奏会のプロデューサー。お二人ともに現在、同音楽大学教授の職にある。日本の伝統的美意識を鮮明に打ち出した作品であったが、そこは親日派のお二人。卓抜な技巧と豊かな表現力で見事に世界初演。2回におよぶカーテンコールの中で、私もステージへと招かれた。

 再演作品は、85年に作曲した『綾 第一番』。演奏は、比較音楽教育研究の分野でも活躍著しいピアニスト中地雅之氏(東京学芸大学准教授)。以前も演奏して頂いたことがある氏は、即興性や偶発性、そして超絶的な技巧を要するこの作品を、極めて繊細かつ振幅の大きい表現で演奏し、熱狂的な拍手を受けていた。

 そもそも今回の縁は、02年に来日中であったマスナック氏が「21世紀合唱音楽祭」(東京文化会館)で私の作品を聴き、興味を持ってくださったことに由来する。思いも寄らぬ貴重な機会の実現に心から感謝しつつ、そして、音楽文化を通じた国際交流の更なる展開を心に期して帰路についた。   写真(演奏者とともに。右がマスナック氏、左がアルント氏。)

(2007年5月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第140号)


 福島雄次郎メモリアル・コンサート

 南島民謡を素材にした合唱作品で多くのファンを持つ福島雄次郎の追悼演奏会が、終焉の地・鹿児島で開催された。選曲と演奏家の選定は、死の直前に「自分が聴いてみたい演奏会」として周囲に語った自身の想いに基づく。
 
 『詩曲(Vn,p)』と『奄美民謡の主題による変奏曲(p)』では、西洋音楽が脈々と築き上げてきた伝統と格闘しつつ、その先に地域性や基層性を鮮明に打ち出そうとする独自の志向が中山しのぶ(Vn)と寺嶋陸也(p)の卓抜な技巧によって明示。とりわけ寺嶋の理知的な解釈と構築力は感銘的。
 
 藤原道山(尺八)と梶ヶ野亜生(箏)の『南島淡彩之譜』、関定子(s)の『歌曲集 わがふるさとの歌』では、九州や南島の伝統芸能を素材にしながら、構成的で洗練度の高い芸術作品へと昇華していく氏固有の語法が見事に描出され、その極みは、国際的に評価の高い『無伴奏女声合唱のための南島歌遊び その3「映像」より』によって余すところなく伝えられた。演奏は、相互に信頼を寄せ続けてきた鹿児島女子高等学校音楽部(指揮、盛山春樹)。(3月10日、宝山ホール)

(2007年5月、「音楽現代」2007年5月号<芸術現代社>)


 招待作品、韓国で上演 東アジア現代音楽祭2006

 昨秋、韓国・テグ市で開催された東アジア現代音楽祭2006の招待作品に東大円音楽科非常勤講師と私の作品が共に選ばれ、現地演奏家によって韓国初演される機会に恵まれた。

 同音楽祭は東アジア作曲家協会韓国支部の主催によるもので、東アジアの伝統や思考法に立脚した現代芸術作品を紹介するユニークな音楽祭として知られている。四回目の開催となった今回は、日中韓二十五人の作曲家による作品が集められ、地域性を鮮明に打ち出したオリジナリティ溢れる音楽表現の数々が一堂に会した。私は所用により訪韓こそ叶わなかったが、東氏によると「心温かな歓待と芸術性豊かで卓越した演奏によって」それぞれ見事に上演されたとのことである。

 第一夜「室内楽の夕べ」の演目となった東氏作曲『陽炎アジランイ』は、昨春福岡で初演されたピアノ独奏曲。ローマ国際音楽コンクール第二位受賞に輝くチョイ・ユナさんによって演奏された。

 第二夜「芸術歌曲の夕べ」では、私の歌曲集『夢・うつつ四首』から『夢路には(小野小町)』と『夢とこそ(紀貫之)』が紹介された。テノール独唱はフランス・バスティーユ歌劇場コンペティション銅賞など国際的評価の高いキム・スンへ氏。氏と私とは楽譜を介してのみの交流となったわけだが、言語や地理的障壁を軽やかに超越する芸術文化の自由と自在さを改めて思った。
 
 音楽祭は連日盛況で、「西洋音楽中心の現況を乗り越えて、アジア的音楽の創作と理論的研究を更に模索した音楽祭(東氏)」となったようである。

(2007年2月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第137号)


 韓国の音楽祭で作品上演 第11回嶺南国際現代音楽祭

 昨年十一月、韓国で開催された嶺南国際現代音楽祭に招待作曲家として招かれ、国内第三の都市・大邱(テグ)を訪れた。

 今回で十一回目を迎えた同音楽祭は、三つの演奏会のほか、二つの学術シンポジウムとコンクールで構成されており、当地における現代芸術振興の中核的存在となっている。滞在中、第二十二回嶺南作曲コンクール審査員の一人として韓国の若い世代の作品に触れる機会も与えられ、清新で創意あふれる作品との出会いに刺激と感銘を受けた。

 私の招待作品は、昨年の第二十六回九州現代音楽祭で初演されたオーボエ、ピアノ、打楽器のための『光の縁(へり)』。第二夜「現代室内楽の夕べ」にて、ドイツからのゲスト演奏団体ユナイテッド・ベルリン/ユナイテッド・ウッズのメンバーらによって上演された。この作品は、光の持つ多彩なイメージ、光と影とが織り成す微妙なコントラストを、日本の伝統音楽や美術の手法を援用しながら表現する「光」シリーズの第三作目。メンバー搭乗便の延着、大型楽器の配送ミスといったアクシデントに見舞われながらも、そこは国際的活躍で知られる彼ら。私の不安をよそに、秀逸な解釈と卓越した技巧で見事に演奏して頂いた。

 歴史的・政治的にデリケートな問題を抱える両国だが、民間レヴェルでの友好関係はすこぶる堅調である。政治や経済とはまた違った、文化による対話と交流。その必要性と重要性を改めて痛感した韓国路であった。

(2006年2月、鹿児島国際大学ニュース「みなみ風」 第125号)



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