| . | 説 明 |
| ティッシュペーパー | ドライクレープがかかった吸水性のある衛生紙(標準坪量13g/㎡)で、2プライで連続取出しされるようになっている。 |
| トイレットペーパー | 晒パルプあるいは上級古紙を原料として抄かれ、ロール状にしたもの(標準坪量20g/㎡)。 |
| タオル用紙 | トイレや台所で使用され、平判、ロール状のものがある。 |
| その他衛生用紙 | 上記以外の衛生用紙。京花紙、ちり紙、テーブルナプキン、生理用紙、おむつなど。 |
| ・タオル用紙…業務用の手ふき紙、家庭の台所用タオルとに大別される。柔軟で、吸水性がきわめて高いのが特徴である。 ・京花紙(きょうはながみ)…もともとはよく漂白した薄い楮(こうぞ)製の手漉き和紙で、婦人用懐中紙や上等な鼻紙として用いられたが、今は化学パルプを原料とする機械すきの薄葉紙が主流である。 ・ちり紙(塵紙)…品種分類用語では、上級古紙を原料として抄かれ、平判で主としてトイレ用に使われる(標準坪量23~24g/㎡)、と説明されている。近年は洋式トイレの普及に伴い、減少傾向にある。 もともとは楮の外皮の屑で製し、表面に塵滓(かす)がある手漉き和紙のことで、屑紙(故紙、今の古紙)で作られたものもあり、鼻紙や落し紙として用いられた。 (注)手漉き和紙において「ちり」という場合、ごみや汚物などの意味ではなく、コウゾなどの樹皮の黒皮や繊維の太い結束などをさす。例えば、製紙工程でちり取り(除塵))作業とよばれるものは、黒皮や結束を取り除く作業をさす。したがって本来のちり紙は、上等な白い紙をすくために取り除いたコウゾ皮の甘皮部分や表皮、黒皮などですいたものをいい、十分に砕けきれずに残ったコウゾ皮のかすや黒皮が紙面に現れている。また毎日の紙すき作業の終りの紙料液には、すく際に除いたちりが多量に含まれており、この残液ですいた紙もちり紙となる。こうした自然なちり紙は、昔ならば日常生活用の鼻紙、袋紙、落し紙、下ばり紙などに使われたが、大変に強靭で、混入した黒皮などの変化がおもしろく、素朴な雅味もあって愛好者に珍重され、茶室などの壁紙や襖(ふすま)紙、本の表紙などの装丁用紙、書画用紙などにも使われた。現存のものとしては、小川和紙(埼玉県)の黒四つ塵、黒谷紙(京都府)のねなし紙などがある。通常の紙料に黒皮を混入して、作為的にすくちり紙(ちり入り紙)もあり、民芸味にあふれた装飾紙、出版用紙、畳(たとう)紙、さらにカード用紙として海外にも盛んに輸出されている。装飾的な意図がさらに進められ、蕎麦がらなどの植物や華やかな金銀砂子などを混入することも行われている。 ・テーブルナプキン…食事時に胸や膝にかけたり口を拭ったりする紙製のもの。布巾もある。 ・生理用紙…脱脂綿の代替品、パット、テックスに加工されるもの。生理用ナプキン、タンポンなどに使用される紙である。衛生的で吸水性が高く、逆に防水性や水に溶けやすいことも要求される。最終製品はこの紙を何層にも重ね、パルプや高分子吸収剤などを混合して製造される。 |
| . | 1970年 | 75年 | 80年 | 85年 | 90年 | 95年 | 2000年 | 05年 | 06年 |
| 衛生用紙 | 498 (7.0%) |
621 (8.1%) |
899 (8.5%) |
1,089 (9.2%) |
1,366 (8.3%) |
1,558 (8.9%) |
1,735 (9.1%) |
1,764 (9.3%) |
1,793 (9.4%) |
| 紙合計 | 7,135 | 7,711 | 10,536 | 11,790 | 16,429 | 17,466 | 19,037 | 18,901 | 19,062 |
| 品 種 | 1970年 | 80年 | 90年 | 2000年 | 05年 | 06年 |
| ティッシュペーパー | 47 (9.4%) |
246 (27.4%) |
463 (33.9%) |
566 (32.6%) |
545 (30.9%) |
520 (29.0%) |
| トイレットペーパー | 99 (19.8%) |
360 (40.0%) |
672 (49.2%) |
936 (53.9%) |
986 (55.9%) |
1,022 (57.0%) |
| タオル用紙 | 7 (1.3%) |
12 (1.3%) |
60 (4.4%) |
115 (6.6%) |
140 (7.9%) |
153 (8.5%) |
| その他衛生用紙 (京花紙、ちり紙など) |
345 (69.3%) |
281 (31.2%) |
171 (12.5%) |
118 (6.8%) |
92 (5.2%) |
97 (5.4%) |
| 衛生用紙合計 | 498 | 899 | 1,366 | 1,735 | 1,764 | 1,793 |
| . | 1970年 | 75年 | 80年 | 85年 | 90年 | 95年 | 2000年 | 01年 |
| ちり紙 | 253 (50.8%) |
236 |
193 |
141 (12.9%) |
92 |
59 |
39 (2.2%) |
35 (2.0%) |
| ティッシュペーパー | 47 (9.4%) |
115 |
246 |
318 (29.2) |
463 |
528 |
566 (32.6%) |
545 (31.9%) |
| トイレットペーパー | 99 (19.8%) |
186 |
360 |
517 (47.5%) |
672 |
814 |
936 (53.9%) |
939 (54.9%) |
| 衛生用紙合計 | 498 | 621 | 899 | 1,089 | 1,366 | 1,558 | 1,735 | 1,710 |
| . | ティッシュペーパー | トイレットペーパー |
| 一般的な意味 | 主に鼻をかんだり、化粧などの用途に使われたりする紙。 | トイレット(便所)で使用する紙。 |
| 広辞苑 (岩波書店) |
薄く柔らかい紙。本の挿絵の上に差し挟んだり、美術品などの包装に使ったり、また化粧紙・塵紙などに用いる。ティッシュ。 | ちり紙。おとし紙。特に、ロール状のもの。 |
| (対応英語)tissue paper | (対応英語)toilet paper | |
| 日本工業規格(JIS) | (JIS用語番号6114) 1)木材パルプを原料としドライクレープ加工を行った薄葉衛生用紙。柔軟で湿紙強さがあり、ふきとり紙などとして用いる。 2)セルロース繊維から成る薄いクレープ紙を1枚又は数枚重ねて作ったもの。クレーピングは、通常、乾燥後に行われる。 |
(JIS用語番号6119) 1)さらし化学パルプ、高収率パルプ、古紙などで円網、長網ヤンキー式抄紙機で抄造し、ヤンキードライヤ上でクレープを施した紙。紙質は柔軟性、吸収性などが要求される。 2)トイレットで使用する紙。 |
| (対応英語)facial tissue、soft tissue | (対応英語)toilet tissue paper | |
| 英和辞典 スピリッツ(小学館) | tissue paper…薄葉紙(果物など傷みやすいものを包んだり本の挿絵などを保護するために使う透明に近い薄紙)。日本でティッシュペーパーと呼んでいるものは下記tissueの④に相当。 | toilet paper…トイレットペーパーのこと ・toilet…(水洗式の)便器、洗面所、化粧室、浴室、トイレ、便所など |
| (参考)tissue…①(生物体の)組織、②薄織物、③織り交ぜて作ったもの、④水を吸収する柔らかな薄紙(日本でティッシュまたはティッシュペーパーと呼んでいるもの)、⑤tissue paper(ティッシュペーパー)のこと、⑥カーボンコピー用紙 | (参考) ・toilet roll…巻きトイレットペーパーのこと ・bathroom tissue…トイレットペーパーのこと(米国) |
| . | ティッシュ ペーパー |
トイレット ペーパー |
| 写真1 …(約70倍) |
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| 写真2 …(約10倍) |
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ここで坪量は紙1枚の1㎡当たりの目方を示し、柔軟性への要望に対応して、以前は20g/㎡以上でしたが、18g/㎡以上と改正されました。しかし、紙の強度(破裂強さ)は、坪量を低減しても弱くならないように従来のままに設定。また、トイレットペーパーの水に対するほぐれやすさの試験方法は次のように規定されています。
品 質 坪量 g/㎡ 破裂強さ kPa(10枚) ほぐれやすさ s 18以上 78以上 100以内
| ほぐれやすさの試験は、水300m(水温20±5℃)を入れた300mlのビーカーをマグネチックスターラーに載せ、回転子の回数を600±10回転/分になるように調整する。その中に一辺が114±2㎜角の試験片を投入し、ストップウォッチを押す。回転子の回数数は試験片の抵抗によって、いったん約500回転に下降し、試験片がほぐれるに従い回転数は上昇し、540回転までに回復した時点でストップウォッチを止め、その時間を1秒単位で測定する。ほぐれやすさの結果は、試験を5回行い、その平均値で表す。 |
| 用 語 | 説 明 |
| 湿潤紙力増強剤とは | 水に濡れたときに紙力低下を抑える熱硬化性樹脂のこと。抄紙のときに主原料であるパルプ繊維に添加して、本来ならば水に対してバラバラにほぐれやすい繊維に定着させることで、水に濡れても繊維と繊維の結合を保持し、ほぐれにくくし、破れにくくするなどある程度の強さを持つような効果がある。 湿潤紙力増強剤として、ポリアミド・ポリアミンエピクロルヒドリン樹脂とポリエチレンイミン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂などが使われる。 |
| 水素結合とは |
分子間結合の1つで、酸素・窒素のような電気陰性度の大きい原子2個の間に水素原子が介在することによりできる結合。水素結合はO—H…Oのように、点線の部分で表される(実線は共有結合)。その結合力は普通の化学結合より弱く、分子間力(ファンデルワールス力)による結合より強い。すなわち水素結合の強さは、約5kcal/molであり、分子内の共有結合O-H(約100kca/mol)と分子間に働くファンデルワールス結合(約0.5kcal/mol)の大体中間にある。 |
| パルプ100%製品とか、牛乳パック100%の意味 | 湿潤紙力増強剤などの薬品が使用されており、厳密には100%ではありませんが、「パルプ100%製品です」とか、「牛乳パック100%を再生利用したティッシュです」「古紙パルプ配合率100%」などと表示されている。これは例えば、パルプ100%という記載は、パルプ質として古紙を使っていなく、バージンパルプのみを使用しているという意味である。 |
| バージンパルプとは | 木材など(ケナフ等の栽培植物を含む)を原料としてつくられた新しいパルプのことで、リサイクルされてつくられた古紙パルプに対して言う。「フレッシュパルプ」とも呼ばれる。 |
| ヤンキードライヤーとは |
プレスパートを出た湿紙をドライヤーパート(乾燥部)にある蒸気加熱した金属製のシリンダードライヤーに押し付けて乾燥するが、その形式に数十本のドライヤー(直径1.2~l.8m)を用いる多筒式ドライヤー方式と1本の大径ドライヤー方式がある。後者の大径ドライヤーのことをヤンキードライヤー(Yankee
dryer)と呼ぶ。 |
| ドライクレープとウェットクレープについて | 「巻き取りの回転速度」<「ドライヤーパートまでの回転速度」として、抄紙にわずかな速度差をつけて、ドライヤーにクレーピングドクター(刃)を当てて紙を掻き取る。そうすると、紙にクレープ(しわ)がでる。このクレープは完全に乾燥した後に付けるので「ドライクレープ」という。ティッシュペーパーやトイレットペーパーは、この製法で作る。 これに対して、「プレスまでの回転速度」<「ドライヤーパート以降の回転速度」として、プレスロールにドクターを当てて紙を掻き取ると、湿紙にクレープができる。この場合、湿紙の状態でクレープを付けるので「ウエットクレープ」という。タオルペーパー等は、この製法で作る。 どちらも紙に柔らかさ与えるが、ドライ式はウェット式よりも柔らかさが出やすく、嵩も出る。これに対してウェット式は平滑が出る。 |
| エンボス加工とは |
紙、布、皮革、金属の薄板などの表面に凹凸模様を与える加工法をエンボス加工(embossing)という。なおエンボス(emboss)とは、紙・生地などに凹凸を付け、模様・図案などの浮き彫りをすることをいう。 |
| ティッシュペーパーの引火性について |
「引火を避けるため、火気のそばに置かないでください」と、ほとんどのティッシュボックスに記載されている。他の紙製品にはあまり見かけない注意書きですか、何故でしょうか。紙や木などの有機物が燃えやすいと言うことは一般的によく知られた事実なので、あらためて「引火しやすいので・・・」と注意することは行われていない。しかし、ティッシュペーパーの場合、紙の締まり具合を表す密度(緊度)は0.2g/㎝3くらいで非常に小さく、ラフで普通の紙よりは薄くてスカスカな紙なので空気が通りやすく燃えやすくなっている。(参考)紙の密度…新聞用紙0.6g/㎝3、上質紙0.8g/㎝3、コート紙1.2g/㎝3。 ご存知のように物が発火するには、(1)燃える物質(可燃物)があること、(2)燃焼現象(酸化反応)を起こすための空気(酸素)があること、(3)着火源があり発火点以上の温度に熱せられること、の3つの条件が必要である。これに対しティッシュペーパーは可燃物であり、(1)の条件を満たしており、かつ非常に通気性のよいので(2)の条件である空気(酸素)が十分補給される。このように燃えやすいティッシュペーパーのそばに(3)着火源としてなんらかの火気があれば、引火して発火、燃焼する危険性が大きい。その危険性を喚起し、防火のための注意書きがしてあるわけである。 |