和紙の知識


1. 和紙とは

 日本特有の紙で、わし、わがみともいいます。明治はじめにわが国に欧米から伝わってきた洋紙(西洋紙)に対する名称で、日本紙と同義語。
 本来は、楮
(こうぞ)、三椏 (みつまた)、雁皮(がんぴ)どの長繊維である靱皮繊維およびそれらの古紙を原材料とし、トロロアオイの根や、ノリウツギの樹皮などから抽出した粘剤「ねり」を混ぜ、流し漉きという日本独特な技法を取り入れたわが国で漉かれた手漉きの紙をいいます。最も薄くて強靭で、風合いが美しい紙が得られるのが特長です。
 しかし現状では、手漉き和紙を模造して、明治後半から生産されはじめた機械すき和紙
[抄紙機による機械すきの和紙]を含めて呼称されることがあります。


2.和紙の歴史   和紙はいつ頃から造られましたか

  (1)わが国への紙の伝来

 紙の発明は中国です。しかし、和紙ではありません。
 およそ2200年前の紀元前12世紀の前漢時代の遺跡から麻の繊維で作られた紙状の物が発見されましたが、これが紙が始まりです。その後、紀元2世紀の初め(西暦105年)の後漢時代に、
[従来、通説で紙の発明者とされてきました]蔡倫(さいりん)という人が樹皮、麻、ぼろ布などを原料として技術の改良を行い、紙を造り製紙の普及を広めたというものです。
 中国の紙漉きの技術が、わが国に伝えられたのは、朝鮮・高句麗から僧侶曇徴
(どんちょう)と法定(ほうじょう)が来朝した推古天皇の18年(西暦でいいますと610年)であると日本書紀に記録されています。
 それによりますと、「推古天皇の18年の春三月、高麗王
(こまのきみ)、僧曇徴、法定を貢上る。曇徴五経を知り、且た能く彩色および紙墨を造り、并せて碾磑(てんがい)を造る。蓋し碾磑を造るは是の時に始まるか」とあります。すなわち、推古天皇の18年(西暦610年)の春三月に、高麗の王が曇徴と法定という二人の僧を遣わし、曇徴は儒教、仏教に通じている上に、絵の具や、紙や墨の製法も心得ており、水臼もつくったというものです。


 (注)FAQ (1)「紙」という漢字の語源はなんですか、また、テーマ「紙」の紙の歴史(本文)および表 紙の歴史ご参照ください←それぞれクリックをどうぞ

 7世紀初頭、これがわが国へ伝来した製紙の始まりとして記録上、残されている初めてのものですが、この中に曇徴がはじめて紙をつくったとは書かれていなく、紙そのものはそれ以前からわが国に伝わっていたとされております。

 すなわち、西暦3世紀代には当時北九州にあった倭奴国と、中国(漢代)との間に国書が往復し、使節が往来していますから、当然漢字も伝来し、中国産の紙も舶来していると考えられ、その頃に日本人は「紙」という漢字と、そのものを知っていたものと思われます。そこで中国で発明、改良された紙は朝鮮半島を経由して、わが国には西暦3〜4世紀頃には、すでに渡来人によっていろいろな文化とともにもたされていたのではないかと考えられております。

 また、「日本書紀」によれば、「応神天皇15年(西暦405年)頃に百済王が阿直岐をつかわしてよい馬二匹を奉った。阿直岐はよく経典を読み、太子莵道雅郎子の師となった」とあります。読んだとされる「経典」が紙に書かれたものか、竹簡または木簡かは不明ですが、これがわが国における書物の初伝とされております。さらに「翌16年、百済王が王仁をつかわして論語10巻・千字文1巻を献上」とありますが、この「書巻」も紙であったか、竹簡または木簡かは不明ですが紙であろうとの説が有力であり、わが国における紙の初伝とされております。

 このように、不詳の部分がありますが、中国の紙は朝鮮半島を経由して、わが国に西暦3〜4世紀頃には、すでに伝えられていたものと考えられております。

  (2)和紙の誕生

 わが国に伝わった曇徴の造った紙は、弱くて裂け易いのみでなく、虫が好んでこれを食い長い保存に耐えないことや、わが国の場合、清浄を尊ぶ気風からボロ布(麻)を原料とする「蔡侯紙」よりは、以前から織物に使っていた楮などの靭皮繊維を使って作った「紙」のほうが好まれました。
 そこで、
飛鳥時代に聖徳太子が紙作りの保護育成の政策を強力に推進し、わが国在来の楮の栽培と製紙を奨励した結果、楮の皮の繊維を用い雲紙、縮印紙、白柔紙および俗薄紙の4種の楮紙が多く製造されるようになりました。これが製紙業の始まりであり、わが国の製紙の基礎を築いたわけです。

 このため
聖徳太子「和紙づくりの祖」とする説がありますが、太子信仰からきている神秘化された伝説として、これらのことは事実でないとする説もあります。

 
ところで、この紙がさらに改良され、麻や楮、雁皮などの靭皮繊維を原料とする紙の誕生となり、日本独自の紙(後で言う「和紙」)として開化していくことになります。
 紙は、初め一般の公文書や膨大な量が必要な戸籍や租税に関する文書用に用いられましたが、国家鎮護を祈る写経事業が盛んになるにつれ、経紙など高級な紙の需要が増えてきました。さらに中央ばかりでなく地方でも紙の生産が行われるようになり、これは紙の普及と製紙技術の向上に拍車をかけることになりました。

 ところで、わが国で漉かれ、年代の明らかな最古の紙は、正倉院に伝わる702年(大宝2年)の美濃、筑前、豊前の戸籍用紙です。また、正倉院に保管された奈良時代の文書には、紙名や和紙名が数多く記されており、当時でも約20の地区で紙漉きが行われていたことがわかります。なお、770年に完成された「百万塔陀羅尼」(麻紙)は、現存するわが国最古の印刷物です。

 また、奈良時代には官立の造紙所が図書寮という役所に付属して設けられ、専門の技術者が製紙に専念しました。『正倉院文書』に詳しく書かれておりますが、その中に記入されている紙の名前は、主として原料によって名付けられたものが多くあります。
 麻紙・黄麻紙・白麻紙・緑麻紙・常麻紙・短麻紙・白短麻紙・穀紙・縹紙・加地紙・加遅紙・梶紙・檀紙・眞弓紙・長檀紙・斐紙・肥紙・荒肥紙・竹幕紙・楡紙・朽布紙・布紙・白布紙・本古紙・藁葉紙・波和良紙・杜中紙・松紙など、麻を原料としものや、楮、斐、竹、楡、藁のほか、布や使用済みの紙などを原料としたものなどがあったことがわかります。

 主要な製紙原料は、麻や楮(当時は穀
(こく))、雁皮(斐(ひ))ですが、最も古い麻紙は、繊維が長くて強靭ですが、紙の肌理(きめ)は粗く、筆で書きにくく、また、原料処理に難しさがあるなどのために、平安時代半ばころにはその製法が廃れてしまいました。一方、楮や雁皮は、繊維の長さが適当で、紙は肌理細やかなために長く使われてきております。

 さらに、平安時代に入ると
927年(醍醐天皇の延長5年)に『延喜式』が制定され、製紙作業の大綱が定められ、産紙国(製紙地)は42か国に及んでいる記録が残されておりますが、わが国の隅ずみまで紙漉きの製法が伝わったことを示していることがわかります。 

 伊賀・伊勢・尾張・三河・駿河・甲斐・相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・近江・美濃・信濃・上野・下野・若狭・越前・加賀・越中・越後・丹波・丹後・但馬・因幡・伯耆・出雲・石見・播磨・美作・備後・安芸・周防・長門・阿波・讃岐・伊予・土佐・日向・大隅・薩摩

 今日、全国にまたがる和紙の産地の多くは、このころにさかのぼることができます。

 
こうして育っていった日本古来の紙は、明治の初めに欧米から到来した「洋紙(西洋紙)」の呼称に対応して「和紙」と呼ぶようになりました。
 ところで、中国の紙がシルクロードを通って欧米に伝わり、長い年月の間にその姿を変えて洋紙となりましたが、わが国に洋紙技術が伝わり、洋紙生産が初めて行われたのはさらに遅く、19世紀後半の1874(明治7)年のことです。
 やはり元は同じ中国の紙で、伝播し日本で改良され生まれ育った和紙は、この洋紙と出会うこととなりますが、洋紙はわが国でも次第に発展、定着していきます。そして拡大する紙の消費とともに、1912(明治45)年には、洋紙の生産と消費が和紙と肩をならべ、それ以降、和紙を追い越し洋紙の時代となっていきます。

 
 一方、わが国で生まれ、育まれた「和紙」は、逆境を乗り越え、和紙の持つよさを生かして、今日、それぞれの紙漉き場で生きる道を探り、一条の光明、明るさを見出そうと強い意欲が感じられます。
 長い歴史をもつ和紙、長く引き継がれてきた和紙、これからも永く生き延びてほしい和紙、「魅力ある和紙」を目指して、頑張ってほしいものです。
 (参照ウェブ)

 ・財団法人 紙の博物館 和紙の歴史 紙の講座10
 和紙屋 杉原さんwww.washiya.comの「和紙の質問箱FAQ」 和紙の歴史
  http://www.washiya.com/faq.html#Anchor312464 へどうぞ
  さらに詳しく知りたい人は http://www.washiya.com/washinomokuji/0012.html
 


3.和紙の特徴

 わが国独特の和紙は、世界の手づくりの紙のなかで、最も薄くて、しかも強くて、風合いが美しい紙であるといわれています。
 この和紙のすばらしさの要因は、原料とその漉き方に見ることができます。

 原料として
(こうぞ)、三椏 (みつまた)、雁皮(がんぴ)どの長繊維である靱皮(じんぴ)繊維を用いており、これらは洋紙が主に木材パルプを原料にしており、中国紙の主流である竹やわが国でも話題になっている非木材質のケナフなどと比べて、いずれも繊維が長くて繊維どうしが緊密に絡み合い、ねばり強く、あるいは光沢があり美しく滑らかで、しかも薄くても強靭な紙をつくることができるなど、きわめてすぐれた特質を備えております。(参照)紙の特徴

 これらの植物の樹皮を原料にしておりますが、や三椏は蒸してはぎ、雁皮は生はぎですが、比較的容易に木芯部からはがれ、その樹皮の表皮をそぎ除いた部分に多量に靱皮繊維が含まれております。
 楮の繊維が長く10〜20mmほどもあり、絡み合いやすく、網の目のようにネットワーク状に繊維同士がつながりを持ち最も強靭です。雁皮の繊維は5mm内外とそれより短いですが、半透明で光沢があり、ねばり強く、平滑なきめ細やかさを持ち、三椏の繊維も雁皮と同様に短いですが、腰が柔軟で、しかも優美な紙が得られます。
[参考]木材繊維の長さ・・・0.84mmくらい(広葉樹:0.8〜1.8mm、針葉樹:2〜4mm)

 さらに和紙の大きな特色は、
寿命が長いことです。この保存性・耐久性については次の章で述べます。

 また、今ひとつ和紙のすばらしさの要因を、漉き方に見ることができます。
 すなわち、
トロロアオイ黄蜀葵)の根や、ノリウツギ(糊空木)の樹皮などから抽出した粘剤「ネリ」を使い、「流し漉き」という日本独特な技法を取り入れた製法を採用しているところにあります。
 
 製紙の方法には溜め漉きと流し漉きとの2通りがあります。

 溜め漉きとは、古来、中国の紙やヨーロッパなどに伝わる方法で、それがわが国に伝わってきたものです。
 その方法は紙料液を漉桁に汲み上げてから、繊維の均等の分散をはかるために簀桁をわずかに揺り動かして、水が自然に切れるまで暫く置くと簀(す)の上に紙料の薄い層(湿紙といいます)ができます。この方法が溜め漉きです。できた湿紙を紗
(しゃ)などの布にはさんで、湿紙同士がくっつかないように板の台(紙床)の上に積み重ねていきます。重ねた紙に重しをして水分を切り、その後、一枚ずつはがして張り板(干し板)に張り伸ばして張り付けゆっくりと天日乾燥します。

 わが国では主流ではありませんが、現在でも溜め漉きは、透かし紋様を漉き込むときや高級な証書用紙を作るときなどに行われております。

 ー方、流し漉きは、わが国で開発された紙漉き法で、現在の和紙作りはほとんどがこの方法です。
 流し漉きは、よく叩解
こうかい・・・木棒で手打ちするなどの方法で繊維を(ほぐ)こと)した繊維からなる紙料液の入った漉き舟に、トロロアオイ、ノリウツギなどから採取したネリ(粘状物質)を加えることに特徴があります。

 漉き網から水が滴り
(したたり)落ち脱水されますが、繊維がシート内で配向するのに早すぎないように、ネリを添加して水の粘度を高めて脱水をコントロールし、繊維を水中でよく分散し、浮遊し沈殿しにくくします。しかも均一に絡み合わせて簀の上に紙層が残るようになります。

 逆に粘性が増加すると、紙料液を漉桁に汲みあげたとき、竹ひごやカヤ
(萱)ひごを編んだ簀を使って漉きますが、簀からの水の濾過速度が遅くなり時間がかかるようになります。そこで漉桁を前後左右に、すなわち、縦(天地)方向や横(左右)方向に勢いよく十分に揺り動かして、繊維同士をよく絡み合わせる方法が行われました。
 この揺り動かす動作を何回か繰り返すうちに繊維は絡み合って紙の層ができます。紙の厚さはすくい上げる回数で決まりますが、余分の紙料液を簀桁の前先から勢いよくサッと漉き舟の中に流し捨てます。これを「捨て水」と呼んでいますが、この操作によって、繊維は簀桁の縦方向に並び、かつ繊維の不規則な塊や塵、皮屑などの夾雑物が除かれきれいな紙が出来上がります。

 
さらに漉き上げた湿紙を積み重ね、重しをのせて水切りをするのは溜め漉きの場合と同じですが、流し漉きでは紗などの布をはさみません。これがなくてもネリの効果で、湿紙同士はお互いにくっつかないで、一枚ずつ容易にはがれるようになります。その後は、溜め漉きと同じように張り板に張り伸ばして張り付けゆっくりと天日乾燥します。

 以上のように、ネリを使う高度な流し漉きを完成したのは、わが国の紙漉きの極め付きといえます。


4.和紙と洋紙との比較

 
わが国の紙・板紙の年間生産量は、およそ3,000万tですが、その中で和紙は量的には0.3%くらいに過ぎませんが、洋紙にない風合いや美的な感性を求めたり、高付加価値化の部分で重要な役割を担っているといえるでしょう。そう意味では和紙は洋紙と競合するのではなく、うまく棲(す)み分けていくことが重要であるといえます。
 次に主な項目ついて和紙と洋紙との比較(相対比較含む)し、まとめます。

 紙発祥の地は中国ですが、その紙が東西に伝播し、欧米で洋紙になり、わが国では改良され和紙になりました。
 紙漉きの原理は、今も変わりませんし、和紙と洋紙とも基本的には差はありません。和紙は今でこそ抄紙機による機械すき和紙がありますが、ずっと昔から手漉きです。人の手による一枚一枚の、まさに手作りで、より人の心と技が支配的になります。
一方の洋紙は、高速で広幅な機械抄きによる大量生産であり、生産性が比較できないほど非常に高いわけです。この点は大きな違いです。
 なお、和紙が楮、三椏、雁皮などの
表皮部の白皮から取った、いわゆる非木材パルプである靭皮繊維を主原料にしているのに対し、
洋紙のほうは、木材である松やブナなどの針葉樹、広葉樹の表皮は取り除き、内側の木質部を原料にした木材繊維(いわゆる木材パルプ)が主体に使われております。

 また、手漉きであるとか、しかも前述のわが国独自に開発された技法である
流し漉きを採用し、トロロアオイなどのネリ粘剤)を使用していること、および原料に繊維の長い楮、三椏、雁皮などを使用していることが、洋紙と品質的に特異な差をもたらしております。
 
その主な点は、和紙のほうが、折りを繰り返しても、引き裂いたり千切ろうとしても、折ったところが割れにくかったり、千切れなく破りにくく、耐折度、引裂き強さなどの紙強度(紙力)が強いことです。

 また、緊度(密度)が小さく、仕上げ程度が緩く、表面の肌理(きめ)粗い、このため鉛筆やペンなどでの書き具合が劣ります。さらに表面の強度も劣るため印刷機で紙剥け
(かみむけ)が発生しやすく、かつ印刷インキの付きが悪く、いわゆる印刷適性が劣ります。
 なお、一般に和紙はインクや水に対する抵抗性に乏しく、いわゆるサイズ性が劣るため万年筆で書いてらにじみが発生します(ペン書き適性不良)。逆に、墨汁を使い毛筆などで書画を書くと、適度ににじみがあり趣があり、落ち着いた柔らかさや風合いと合わせて、いかにも和風的で好まれます。こういった良さを和紙は持っております。
 
 
もう一つ大きな差は、和紙の保存性・耐久性が良好なことです。この和紙の丈夫さは、繊維の長い原料を使っていること、原料の叩解も温和な手仕事で処理されるために、損傷は少なく、繊維の切断もほとんどなく、自然のままの丈夫さを保っていること、さらに漉くときの酸性度(pH)がアルカリから中性にあることなどから生まれています。
 酸性紙が多い洋紙の寿命が、100年くらいでボロボロになるのに対して正倉院に残る紙が示すように、和紙は1000年以上を経てもしっかりしており、今なお使用可能なことから知られるように、和紙の寿命は驚異的といわざるを得ません。

 このように和紙は、品質的に洋紙に比べて、大きな特色を持っていますが、手漉きのため生産性が低く、少量供給にならざるを得ません。そのため特殊性・芸術性的な用途が主体になり、希少価値的で価格も高くならざるを得ません。

和紙と洋紙との比較(相対比較含む)
    項 目      和 紙        洋 紙     備 考
歴 史

紀元610年(推古天皇18年)、曇徴により伝来(麻紙)→和紙へ
・約200年の歴史・・・1798年、近代的な洋紙製造法(抄紙機)が発明され登場(フランス)
・わが国には、1874年(明治7年)に到来・・・ぼろ布主体→木材へ
紙の歴史・・・約2000年。中国(前漢の時代)で発明。蔡倫は紙の改良者(紀元105年)
紙漉きの原理 @皮を剥く・・皮が原料
A煮る
B叩く
C漉く・・手漉き、流し漉き
D乾かす
@調木(剥皮・チップ化)
A蒸解
B叩解
C抄紙・・機械抄き
D乾燥
紙漉きの原理は、昔も今も変わらず
中国、西洋の手漉きは溜め漉き法)
生産方式 少量生産(手漉き) 大量生産(機械抄き)
大量生産を目的とした機械抄き和紙もあり
生産速度 遅い・・・遅い脱水 速い・・・高速脱水
漉き幅
抄紙酸性度(pH) 中性 酸性ないし中性
原 料 靭皮繊維(非木材繊維)
(楮、三椏、雁皮など)
木材繊維主体、他に非木材繊維
(針葉樹・広葉樹、ケナフなど)
繊維長 長い 短い
紙強度(紙力) 強い 弱い
耐折度 強い 弱い
引裂き強さ 強い 弱い
水墨筆記適性 良好 劣る
サイズ性(ペン書き適性) にじみあり にじみなし
印刷適性 不良 良好

和紙・・・平滑や強度付与のために表面処理したものもあり

表面性 粗い 滑らかい(平滑)
緊度(密度)・・・重さ 小(軽い) 大(重い)
柔軟性 柔らかい 硬い
通気性
保存性 良好 酸性紙は劣る
主な用途 少量使用
(特殊・芸術性が主)
大量使用
(汎用・実用性が主)
価 格 高い 安い
 
 (参照ウェブ)
・財団法人 紙の博物館 和紙と洋紙の違い 紙の講座9 
・日本製紙株式会社 和紙と普段使っている紙とはどう違う?


5.和紙の作り方

 現在では機械漉きも行われていますが、和紙の漉き方には、手漉きによる方法で溜め漉きと流し漉きの二つの方法があります(和紙の特徴 参照)←クリックをどうぞ

 
@皮を剥く A煮る B叩く C漉く D乾かすという
紙漉きの原理は今も昔も変わりませんが、ここではわが国の紙漉きの極め付きといってもいいネリを使う流し漉きによる方法を説明します。

  それでは初めに手漉き和紙の作り方のポイントをまとめておきます。

・まず楮を蒸して皮を剥き、外側の黒皮を取り除き、内側の白皮を原料にします。

・次に白皮を釜の中に入れ、ソーダ灰(無水炭酸ナトリウム)を加えて煮ます(蒸煮)。ここで不純で不要な成分を取り除き、繊維をほぐれやすくします。
 これをよく水洗いをし、薬品を洗い流すと同時に、混ざっているゴミなどを取り除きます。なお、必要に応じて漂白を行います。

・この繊維を木棒などで平たい石か、厚い板の上で叩き、柔らかくし湿った綿のようにします(叩解、「こうかい」と読みます)。

・水を入れた漉き舟(四角な箱=漉槽)の中に、繊維とネリ(トロロアオイの根を砕き、水に浸して出てくるドロドロの液)とを加えてよくかき混ぜます(攪拌)。
 これを紙料液といい、紙漉きの原料となります。

・簀桁(漉桁)で、漉き舟の中から紙料液をすくい上げ、簀桁を前後左右に揺り動かします。これを何回も繰り返すうちに繊維は絡み合って紙の層ができます。
 紙の厚さはすくい上げる回数で決まりますが、漉く時に、余分の紙料液を簀桁の先から漉き舟の中に捨てます(これを捨て水といいます)。
 なお、この漉き方を「流し漉き」といいます。

 これに対して、紙料液をすくい上げてから、簀桁をわずかに揺り動かして、水が切れるまで暫く置いて紙の層を作る方法を「溜め漉き」といいます。

・簀の上の紙層すなわち湿紙を板の台(紙床、しと)の上に積み重ねます。重ねた紙に重石をするか、機械を使うかしてゆっくりと水を絞って脱水します。

・水を絞り終わった紙は、一枚ずつはがして張り板に張り付けます。

・張り板に張り付けた紙は天日でゆっくりと乾かした後に、剥(は)ぎ取り良紙を選別します。

 もう少し詳しく工程別に説明していきます。

 その前にウェブご覧ください。

(参照ウェブ)
・和紙の博物館 和紙の作り方
http://www.hm2.aitai.ne.jp/~row/how%20made/howwashiismade.html
和紙のふるさと和紙展示館 手すき和紙へのご招待 和紙の作り方

手漉き和紙の製造工程(流し漉き)
    工 程                説   明
(1)刈り取り 楮などの枝を12月頃に刈り取ります
(2)皮剥ぎ(かわはぎ) 平釜に水を入れ、蒸して皮を剥(む)きます
(3)表皮削り 外側の黒皮を削り取り、内側の白皮を原料にします
(外側の粗い黒皮とその下のあま皮を削って白皮にします)
(4)川晒し(かわざらし) 清流に白皮を数日浸けて晒し、水に溶ける部分を流します
(5)煮熟(しゃじゅく)

・大釜に湯を沸かし、白皮をほぐしながら入れます。そのなかに白皮についた不純物を溶かすため灰汁(あく)[主にソーダ灰のアルカリ性溶液]を加えて高温度で煮て、軟かな繊維にします

・煮熟を終えた後、繊維を籠に移し替え水中に放置するか、川などでよく水洗いしアルカリ性分を除きます・・・
灰汁抜き 

(6)漂白 必要に応じて、白皮を漂白します。
漂白には、天然漂白と薬品漂白の二つの方法があります

天然漂白・・・「川晒し」「雪晒し」(伝統技法)
         繊維の光沢や強靭さが保たれます
・薬品漂白・・・主に晒粉
(カルキ、次亜塩素酸カルシウム)を用います
          
白くなるが繊維の損傷や、歩留りが低下しやすい
(7)塵取り(ちりとり) 繊維中の塵を取り除きます
(水中に浸けた大籠の中で、白皮に付着している不純物や傷を丁寧に取り除きます)
(8)叩解(こうかい) 充分水洗いした白皮を石または木の台の上で、叩き棒で丁寧に叩き、束になった繊維を、一本一本の繊維にバラバラに離解し、また、短くして、からみ合う様にします

昔はすべて手打ちでしたが、今日ではビーター(打解機)などの機械処理が増えてきております
(9)紙料の調合
水を満たした漉き舟の中へ叩解した繊維を入れ、棒でかき混ぜてから、さらに、馬鍬(まぐわ)でよくかき混ぜて繊維を分散します

さらに、主に
トロロアオイを原料にしたネリ(粘剤)を加え、よくかき混ぜて(攪拌)、漉き舟の紙料濃度を均一にします
(ネリの量は紙の種類や漉き方によって加減します)
10)紙漉き
 (流し漉き)
流し漉き
@漉桁
(すきけた)[竹の簀(す)を張った枠、簀桁]で紙料をすくい取り、すばやく簀面全体に均一に広がせて繊維の薄膜を作ります。この操作を
初水(うぶみず)とか化粧水といいます

A次に、第2回目の紙料をすくい取りますが、初水よりはやや深く汲み、漉桁を前後(場合によっては左右にも)に揺り動かします
(求める厚さになるまで、数回汲み込みと揺りを繰り返します)

B汲上げた紙料が簀の上で、適当な厚さになったならば、漉桁を傾けて、残った紙料を捨てます。これを
捨て水といいます
(この捨て水によって、簀上に浮いている塵や結束繊維などの不純物が取り除かれます)

(11紙床(しと)作り 漉き上げた湿紙を簀からはずして紙床板の上に、1枚ずつ積み重ねて紙床を作ります
(12)圧搾(あっさく)・脱水 湿紙を紙床板に重ねて一晩置き、自然に水分を流した後、圧力(圧搾機・・・圧搾棒を使用)を加えて水を絞ります。なお、重石(おもし)を載せるだけの方法もあります・・・石圧法
(13乾燥 圧搾を終えた湿紙を 1枚ずつ干し板(張り板)に刷毛(はけ)で張りつけます。天日(太陽熱)干しが理想ですが、天候に左右されない乾燥室の使用も増えています
(14)選別 乾燥し終わった紙を 1枚ずつ調べて傷やちり、汚れなどのある不良紙は除きます
(15)断裁 枚数を揃えて良紙を積み重ね、規定の寸法に定規を当てて裁断します
(16)包装・梱包 断裁の終わった(そく)は、包装、紐掛けをします。束を集めて(しめ)ごとに包装し、1(まる)単位に荷造りします。さらに製品の商標・銘柄・製造者名などを捺印します
(注) ・束・・・10組を一組としたものを1束といいます  
    ・締・・・束ねたものを数える語。束10個を1締といいます   
    ・丸・・・和紙を数える語。
         例えば、半紙6締、美濃紙4締を1丸といいます

(参照) [資料]和紙の製法および「紙のできるまで」(T)(U)←クリックをどうぞ

(参照ウェブ)
・財団法人 紙の博物館 紙のすき方 作り方 紙の講座3
・王子製紙株式会社  紙のエトセトラ  「自分で紙を作ってみょう」  http://www.ojipaper.co.jp/p_m/p04/p04_04.html
・日本製紙株式会社  紙の豆知識  「手漉き体験」  http://www.npaper.co.jp/shiyukan/hand.html


6.和紙の原料

 和紙の原料には、古くは麻、楮、雁皮などの繊維が使われましたが、江戸時代になって三椏が使用されるようになりました。
 その中で麻の繊維は、強靭ですが長すぎるため、紙の原料にするにはあらかじめ5mm〜2cmほどの長さに切断したければなりません。また、それを使った麻紙は丈夫ですが、紙肌
(きめ)が粗く墨と筆で書きにくさがあります。こうした原料処理の困難や書きにくさなどのために、平安時代中期ごろには、麻紙の製法は途絶えてしまいました。
 そのため現在では、楮、三椏、雁皮が和紙原料の代表で、これらはいずれも非木材に属する靭皮繊維に属します。

 なお、この三大原料の他に紙の用途に応じて、途絶えていた麻紙の製法が近年、復活してきたこともあり大麻
(タイマ)や苧麻(チョマ)などの麻と藁(わら)、桑、竹などの非木材パルプや木材パルプ、古紙なども混合し和紙原料として使用されております。また、国産だけでなく輸入原料(フィリピン雁皮、タイ楮、マニラ麻など) も用いられております。

 次に主な和紙の原料と特徴を表にまとめます。

 なお、楮、三椏、雁皮ばかりでなく、補助原料のトロロアオイ(粘剤)や参考までに洋紙の原料である木材やケナフ、それにパピルスについても説明します。

 (参考文献)
世界大百科事典(第2版)・・・CD-ROM版  日立デジタル平凡社
          広辞苑(第五版)・・・CD-ROM版  岩波書店

      
和 紙 の 原 料
分類 繊 維 原料名  特   徴
和紙 非木材繊維・靱皮繊維
(こうぞ)
桑科カジノキ属の落葉低木(成木は3m余り) 。栽培が容易で毎年収穫できる。樹皮の強い靭皮繊維で繊維は長く(繊維長さ 5〜20mm、平均10mm)、強靭で、絡みやすく薄くとも容易に破れない丈夫な紙ができる。
障子紙、表具用紙、奉書紙など幅広い用途に、強さを求められる和紙原料として最も多く使用されている。[注]ヒメコウゾ、カジノキ、コウゾの3種を総称。あるいはヒメコウゾを単にコウゾと呼ぶこともある。

      楮           白皮        繊維・・・叩解作業
 [注]叩解作業中の九代目 岩野市兵衛さん(人間国宝)…越前和紙
三椏
(みつまた)

先端で3本に枝分かれしており、球状に黄金色の花が咲くじんちょうげ科ミツマタ属の落葉低木(成木は2m余り) 。中国中西部、南部からヒマラヤ地方が原産。
枝が三叉になる特徴からこの名がきている。楮、雁皮とならんで、現代の和紙の代表的な原料の一つで、江戸初期から使われはじめた。
繊維は、3〜5mm(別資料では1.2〜5.1mm、平均3.6mm)の長さで、雁皮ほど光沢はないが、柔軟で細かくて光沢があり、優美できめの細かい紙肌をつくる。また、しわになりにくく虫もつきにくく、印刷適性にも優れている。
そのため局納三椏として大蔵省印刷局に納入され、日本銀行券(紙幣)に使用されているが、この他に証券用紙、金糸銀糸用紙、金箔合紙、かな用書道用紙、美術工芸紙などの高級で重要な用途に用いられている。


    三椏          三椏の花            白皮
雁皮
(がんぴ)
じんちょうげ科ガンピ属の落葉低木(成木は2m余り) 。カミノキともいう。樹皮の強い靭皮繊維で和紙原料となるガンピ属植物の総称。その繊維はおよそ2.5〜5mm程度。楮、三椏とともに和紙の三大原料の一つである。雁皮にはキガンピ、サクラガンピなど種類が多いが、いずれも栽培が困難なので野生のものを採集している。そのため希少で特別な紙にしか使われなく、光沢があり丈夫で虫害にも強く防湿性にもすぐれているので、昔は重要文書や金札に使ったが、薄く透明で湿った状態にも強いので、近年では紙幣・鳥の子紙・謄写用紙などにも賞用された。かつては謄写版原紙用紙の原料として主に使用されていたが、現在は減少。金箔銀箔を打ち延ばす箔打ち紙、襖の下貼り用の間似合紙など使用されている。紙面が滑らかで上品な和紙。斐紙(ひし)ともいう。

        雁皮        雁皮の花・・・広辞苑(第五版)
(補助原料)
トロロアオイ(黄蜀葵)

・・・粘剤
中国原産のアオイ科の多年草で、茎は高さ1〜2m。葉は長い柄があり、掌状に5〜9深裂する。夏から秋にかけて、直径10cmほどの大きな花を、茎の上部にまばらな穂状につける。花は1日花で、黄色。中心部に鮮やかな赤紫色の目が入り美しい。根部は長さ20cmほどの紡錘形に肥大する。根は粘液を多量に含み、打ち砕いて水につけたものを和紙をすくのりとして用いる。

花・・・広辞苑(第五版)              根からたれさがるネリ
(補助原料)
のりうつぎ(糊空木)

・・・粘剤
ユキノシタ科の落葉低木。各地に自生。高さ約3メ-トル、葉は楕円形で対生または三輪生。夏、茎頭の大きな円錐花序に、多数の白色結実性の小花と、アジサイに似た少数の白色大形装飾花をつける。枝が中空なためパイプ・ステッキを作り、樹皮から製紙用の糊をとる。ノリノキ。サビタ。・・・広辞苑(第五版)
洋紙 木材繊維 木材 樹木には針葉樹材(松など)と広葉樹材(ブナなど)があるが、前者は一般に軽軟であるので軟材(ソフトウッド)と呼ばれ、後者は一般に重硬なので硬材(ハードウッド)とも呼ばれる(繊維長さ:針葉樹2〜4.5mm、広葉樹0.8〜1.8mm)。
木材の主成分はその50%前後を占めるセルロースであり、その糸状分子の周囲を15〜30%を占めるリグニンが固めていて、残りはヘミセルロースが主体である。紙パルプはセルロース部分を取り出して造る
一般に木材を小片にしたものを(木材)チップといい,パルプ、パーティクルボード、ファイバーボード製造などの原料として用いられる。通常その大きさは、繊維方向の長さ15〜35mm、幅25mm前後、厚さ4mm程度である。
チップ原木としては間伐材などの小径木、林地残廃材のほか最近では製材廃材、合板工場・家具工場の廃材、さらにパレット、包装箱、住宅などの解体材も対象とされる。

     チップ      未晒パルプ(未漂白)   晒パルプ(漂白)
非木材繊維・靱皮繊維 ケナフ 非木材系の靱皮繊維に類別され、茎からジュートに似た繊維を採るアオイ科の一年草。中国ではヤンマ(洋麻)という。西アフリカまたはインドが原産。熱帯から温帯にかけて主に東南アジア、中国などで栽培されている。生長が早く、茎は丸く、直立し高さ2〜4mぐらいになる。葉は先のとがった卵形(掌状裂)。花はアオイに似た5弁花、直径10cmほどにもなり白黄色、中心に暗赤色のまだらがある。茎の繊維は麻袋や網・ロープ・製紙原料に用いられるが、茎の中には靱皮部に靱皮繊維、木質部に木質繊維とがあり、その比率は靱皮繊維35〜40%、木質繊維65〜60%であり、木質繊維の長さは、木材の繊維よりは短い(繊維長さ…靱皮繊維2〜6mm、木質繊維0.4〜0.7mm)。靱皮部は、楮などと同じように表皮は除去され靱皮繊維単独で使用されたり、木質繊維と混在して使われることもある。
(参照ウェブ)日本製紙連合「ケナフが森を救う」というのは本当ですか?
(参照)本ホームページ「環境」紙パルプ産業における環境保護への取組み森林資源保護と古紙・再生紙の活用「非木材紙」

    ケナフ             花            (一部)
パピルス紙 非木材繊維・草類繊維 パピルス草 ヨーロッパ各国の紙の語源となっている古代エジプトの書写材料であるパピルス紙は、パピルス papyrusの茎を薄くはぎ縦横に並べて強く圧縮してシートにしたもので、紙の定義でいう植物繊維を水に分散させ、絡み合わせるという紙の作り方でないため、厳密にいえばパピルス紙は紙ではない。いわゆる、今でいう不織布の一種といえるもので、紙そのものではない。
パピルス草は、カヤツリグサ科の大型の水草で、カミガヤツリともいう。茎は高さ2mにもなり、北アフリカや中部アフリカの沼や河畔に大群落をつくって生える。
[注]紙を意味する英語 paper、フランス語 papier などは、このパピルスに由来する。

      パピルス草            パピルス紙・・・栞(しおり)とともに

 楮、三椏、、雁皮が和紙の主な原料で、いずれもそれらの皮を使います。これらは靭皮繊維に属しますが、靭皮繊維というのは、植物が成長するときに、茎の表皮の下にある形成層が細胞分裂によって生ずる細長い細胞です。楮、雁皮、三椏などはこれが特に発達しているので和紙の原料に適しています。
 そのためこれらの植物の皮をむいて、この表皮(黒皮)の部分を取り除いた白皮(靭皮繊維)からセルロース分を取り出して紙を漉くわけです。

 一方、洋紙は、外側の皮の部分は除き、内側の木質繊維を原料として機械で量産します。


 [参考資料](別紙)クリックをどうぞ

 和紙の主な種類楮紙・三椏紙・雁皮紙麻紙パピルスを説明


7.和紙の産地

 手漉き和紙を作っている都道府県と和紙名などを掲げます。
 まだ不完全ですが、これからも整備していきます。

 なお、リンク集「和紙」手漉き和紙を作っている地域別産地と和紙名もどうぞご覧ください。

                 (参考文献)和紙の手帖U(全国手すき和紙連合会 1996年発行)
都道府県 和 紙 名 特 記 事 項
岩手県 東山和紙・成島紙 .
秋田県 十文字和紙 .
山形県 深山紙・高松和紙・長沢和紙・月山和紙 .
宮城県 白石和紙・丸森紙・柳生紙 .
福島県 遠野和紙・上川崎和紙・野老沢和紙・郡山紙 .
新潟県 越後和紙・小出紙・大沢紙・伊沢紙 .
茨城県 西ノ内紙 .
栃木県 烏山和紙・程村紙 .
群馬県 桐生和紙 .
埼玉県 小川和紙=細川紙 細川紙技術者協会(埼玉県小川町・東秩父村)…国の重要無形文化財 
東京都 軍道紙 .
山梨県 西島和紙・市川紙 .
長野県 内山紙・松崎紙・立岩紙 内山紙…国の伝統的工芸品
静岡県 横野紙=駿河紙・駿河柚野紙・修善寺紙 .
富山県 越中和紙=八尾和紙・五箇山紙・蛭谷紙 越中和紙…国の伝統的工芸品
石川県 二俣和紙・加賀雁皮紙=加賀和紙 .
福井県 越前和紙・若狭和紙 越前和紙…国の伝統的工芸品
岐阜県 美濃和紙・山中和紙=飛騨紙 美濃和紙…国の伝統的工芸品
本美濃紙保存会(岐阜県美濃市)…国の重要無形文化財
愛知県 小原紙=森下紙 .
滋賀県 揉唐紙・江州雁皮紙・桐生紙 .
京都府 黒谷和紙・丹後和紙 .
大阪府 和泉紙 .
三重県 伊勢和紙
奈良県 国栖紙・吉野紙 .
和歌山県 保田紙・古沢紙・高野紙 .
兵庫県 名塩和紙・杉原紙 .
鳥取県 因州和紙 国の伝統的工芸品
島根県 石州和紙・出雲和紙・勝地和紙 石州和紙…国の伝統的工芸品
石州半紙技術者会(島根県三隅町)…国の重要無形文化財
岡山県 備中和紙・高尾和紙・津山紙 .
広島県 大竹和紙・木野川紙 .
山口県 徳地和紙 .
徳島県 阿波和紙 国の伝統的工芸品
愛媛県 伊予和紙・大洲和紙・周桑和紙 伊予和紙…国の伝統的工芸品
高知県 土佐和紙 国の伝統的工芸品
福岡県 八女和紙=筑後和紙 .
佐賀県 名尾和紙・重橋和紙=唐津和紙 .
大分県 竹田和紙・弥生和紙=佐伯紙 .
熊本県 宮地和紙 .
宮崎県 穂北和紙・美々津紙 .
鹿児島県 蒲生和紙 .
沖縄県 琉球紙=芭蕉紙 .

 (参考)

 ・『延喜式』にある産紙国(製紙地)

 平安時代に入ると927年(醍醐天皇の延長5年)に『延喜式』が制定され製紙作業の大綱が定められ、産紙国(製紙地)は42か国に及んでいる記録が残されています。

 伊賀・伊勢・尾張・三河・駿河・甲斐・相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・近江・美濃・信濃・上野・下野・若狭・越前・加賀・越中・越後・丹波・丹後・但馬・因幡・伯耆・出雲・石見・播磨・美作・備後・安芸・周防・長門・阿波・讃岐・伊予・土佐・日向・大隅・薩摩・・・(現在のどのあたりの地域か見当がつくと思います)

 −和紙関係−
 ・(国の)伝統的工芸品(経済産業省指定)…9銘柄

   因州和紙・阿波和紙・土佐和紙・大洲和紙・内山紙・越前和紙・美濃和紙・越中和紙・石州和紙

 (国の)重要無形文化財(文部科学省指定)…三団体

   石州半紙(島根県三隅町)…石州半紙技術者会
   本美濃紙(岐阜県美濃市)…本美濃紙保存会
   細川紙(埼玉県小川町・東秩父村)…細川紙技術者協会

      
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リンク集「和紙」もどうぞご希望なら先にクリックをお願いします

和紙の知識

1.和紙とは

2.和紙の歴史


3.和紙の特徴

4.和紙と洋紙との比較

5.和紙の作り方

6.和紙の原料

7.和紙の産地
和紙紀行・夢の和紙めぐり

1.和紙紀行・・・はじめに

2.越前和紙(福井県)
 
 
 (人間国宝 九代目 岩野市兵衛氏)


3.小川和紙・細川紙(埼玉県)

4.
軍道和紙(東京都・あきる野市)


5.和紙の旅
(訪問先、日程など)
(1999年4月25日〜5月2日)

6.美濃和紙
(岐阜県・美濃市)


7.和紙の旅 番外編・・・高山市岐阜県

8.八尾和紙(越中和紙・・・富山県・八尾(やつお)町)

9.五箇山和紙
(越中和紙・・・富山県東砺波郡平村)


10.
和紙の旅 番外編・・・金沢市石川県永平寺福井県


11.石州和紙
(島根県鹿足(かのあし)郡津和野町)
 

12.因州和紙鳥取県)・・・(その1)はじめに

13.因州和紙鳥取県・・・(その2)青谷町 

14.因州和紙鳥取県)・・・(その3)佐治村

15.
因州和紙鳥取県…(その4)因州和紙、永遠に!
(漸次、新しく建設していきます)