佐賀県鳥栖市柚比町字荻野

2001年11月訪問

 佐賀県鳥栖市に「荻野」があるらしいと気づいたのは、比較的最近であった。
 ネットの地図(Mapfan, mapion, lycos)や「日本地名索引」では見つからなかったのだが、佐賀県田代村(現、鳥栖市、田代駅付近)に「荻野遺跡」があるということがわかってからであった。どのようにして「荻野遺跡」の存在を知ったか。それは、国会図書館の本をインターネットで検索していて『佐賀県文化財調査報告書  第107集』(佐賀県教育庁文化課編)の中に内容として「荻野遺跡」が含まれていることを知ったのであった。
 荻野遺跡については、1973年3月発行の『鳥栖市史』の77ページに次のような記述がある。「本川(ほんごう)川の上流は、多くの小支流に分かれてそれぞれ峡谷を形成し、この小峡谷に挟まれて帯状に低丘陵がのびている。この低丘陵地帯に、荻野・安永田・柚比・平原・梅坂・今町など広範囲にわたって弥生遺跡が分布している。 」
 この遺跡については、ネット上にも情報があり、2001年12月23日現在、
http://www.inpaku.go.jp/sunaga/Asi-41sag.htm
に安永田遺跡の所在地として「佐賀県鳥栖市柚比町字安永田・荻野・七浦」とある。 この記述からは、安永田遺跡が3箇所に広がっているように読める。遺跡の名前は、その場所の地名から付けるそうなので、つまりは鳥栖市に「荻野」が存在することになる。
 木原武雄(1969.6)『新鳥栖市史』(鳥栖市史出版後援会発行)では、95ページ、96ページ、97ページに「荻野」という地名が現れる。
 もう一つは、ネットを調べたときに、「荻野山荘」というホテルが見つかったことである。 所在地は、〒841-0004 佐賀県鳥栖市神辺町291(田代公園前) となっており、荻野遺跡のそばらしい。
 さっそく訪問してみると、何と、「荻野公民館」があるではないか。立派な看板が掲げてあった。風格のある文字である。

 公民館の全景は次のようである。公民館の窓から中をのぞくと、「荻野公民館」の文字が確認できたが、おおやけに撮影できる場所ではないので、デジカメの記録にはできなかった。

 「荻野山荘」にも行ってみた。次は、ちょっと離れたところにあった道案内の看板である。

 そして、以下はホテルの前の道路際にあった看板である。

 「荻野山荘」の向かい側に「荻野茶屋」の看板を発見した。写真では、「屋」が植木に隠れてちょっと見えにくくなっている。地元の人に聞くと、荻野茶屋は雑貨屋さんだそうだ。(休憩所ではない。)ちょっと一休みしようと思っていただけに残念だった。

 なお、荻野遺跡は、鳥栖市教育委員会から聞いたところによると、近々、安永田遺跡(昭和57年12月18日指定)と統合されるらしい。同一の遺跡がたまたま別の地名のところで発掘されたので、別々の名前が付けられたが、実態としてはひとつながりなのだそうだ。

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