新潟県弥彦村荻野
2001年8月訪問
驚いた。道ばたに看板が一つあるだけで、あとは何にもない。 看板の表と裏の写真を撮った。
弥彦村の発行している『弥彦村誌』(昭和46年6月30日発行)によると、「荻野」が2箇所にでてくる。
22ページから23ページには、「荻野村」について、次のような記述がある。「慶安4年(1651)矢作村の皆川孫右ェ門が開発し、与板牧野領となる。貞享2年(1685)矢作佐五十郎千石新田を荻野村と改称、元禄15年天領となり、石瀬代官所の支配下に入り、……」かなり古い地名である。
また、同書の31ページには、大字名として「荻野」が登場し、次のように述べられている。「野は元来、山すその傾斜地を称したものである。このような所は水にも恵まれ、日当たりもよく、開拓には好適の地だったはずである。荻野は荻の茂った低湿地。」
実は、私は「野」の意味を知らなかった。念のため、『日本国語大辞典第2版』で「野」を調べてみると、@として「平らな地。山に対するもの。」とあり、その語誌欄に「@の上代の用法は「はら(原)」とよく似ているが、古代に「の(野)」と呼ばれている実際の土地の状況などを見ると、もと、「はら」が広々とした草原などをさすのに対して、「の」は低木などの茂った山裾、高原、台地状のやや起伏に富む平坦地をさして呼んだものかと思われる。」
とある。イメージとしては、田んぼよりは畑にむいているように思える。