リングスルーマジック
左右の親指と人差し指に通した2本の輪ゴムが通り抜けます。まるで交差したゴムが溶け合いすり抜けたような錯覚を受ける不思議なマジックです。輪ゴムの貫通マジックはいろいろありますが、このマジックは最高傑作のひとつといって良いくらい良く出来ています。
もちろんギミックの類は一切使わず、指の動きだけで行います。それだけに手順がしっかりしており、同じ人に100回見せてもタネは分かりません。360度どの角度から見せても問題なく演じることが出来ます。
実際私の演じるマジックのレパートリーの中で、最も客うけするものの一つです。何度見せてもみんな不思議がってくれますし、シンプルなだけに印象に残って、観客の頭から離れずタネに思いをめぐらせて、寝不足になる人も少なくありません。もうかれこれ数百人の前で実演してきましたが、実演パターンが色々あるだけに、飲み会などの席でこれだけで30分は話題をつなぐことが出来るほどです。
さらに最近通り抜けた輪ゴムが元に戻るかという要望が多くなって、試行錯誤の末離れた輪ゴムを同様にして一瞬で指が交錯した状態に戻す手技も完成しました。離すほうよりはるかに難しいのですが、これを実演した例は私の知る限りではないと記憶しています。
最初はぎこちないかもしれませんが、練習を重ねて熟練してくれば意図も簡単に完璧にできるようになりますので頑張ってみてください。
動画がうまく見れない方は下記のロゴをクリックして機種に応じたMediaplayerをダウンロードしてみてください。
まず最初に実演を見てみましょう!
次のアイコンをクリックして動画を見てみます。じっくり観察してみてください。どうやって離れているか分からないと思います。


このマジックの特徴
- ギミックはまったく使用しません
- 特別な輪ゴムも必要としません。どこにでもある普通の輪ゴムでまったく問題ありません
- シチュエーションを選ばすどこでも行うことができます
- 繰り返し実演しても問題ありません
- 手技としては単純ですが、手順がしっかりしているためいろんなバリエーションで実演可能です
レッスン1 基本ポジション
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親指と人差し指に輪ゴムを通します。輪ゴムがたるまないよう指を開き気味にします。

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中指は人差し指につけた状態を保持します。実践する上でこの状態を保つことがポイントになります。つねに意識付けるよう心がけて練習してください。

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- 左手(利き手によっては右手でもかまいません。説明では右利き用で説明を進めていきます。)に輪ゴムをセットします。
- 左手の指と輪ゴムの間の空間にもう一本の輪ゴムを通し、同様の状態で右手に輪ゴムをセットします。
- これで左右2本の輪ゴムが両手の指で閉じた状態でクロスした形になり、このままでは指から輪ゴムを外さない限り分離することはできない状態になります。
- 2本の輪ゴムは直角に対峙するようにします
- 先に述べたように中指は人差し指につけた状態にしておいてください。この中指の状態が鍵となりますので、くれぐれも習慣付けるように練習してください。
これで実演可能の状態の完成です

レッスン2 輪ゴムの引き方
左手の動きの練習

- 上記1-4の状態から両手を左右に引きます。輪ゴムはお互いに真ん中ほどでクロスし折れ曲がった状態で伸びてゆくことになります。
- 左手は同時に手首を90度上方向に返しながら、親指と人差し指の間隔を近づけていき最後には指腹同士がくっついた状態にします。
この状態が自然にできるようになるまで練習します
レッスン3 右手の人差し指の使い方
右手の動きの練習
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| @輪ゴムは交錯して外れない状態です。 |
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| A左右に引き始めます。 |
B人差し指と中指に注目 |
C輪ゴムは中指に移動 |
Dこの状態で人差し指がフリーに! |
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| E戻す際に人差し指を親指の内側に滑り込ませます |
左手の動きがスムーズにできるようになったら、今度は右手の動きについて練習です。この右手の動きしだいでこのマジックの出来が左右されますのでしっかり覚えてください。
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左手が伸ばした2本の指の側面方向にゴムを引っ張るのに対して、右手は違った動きをします。右手の親指は左手と同様に引きますが、人差し指は輪ゴムの内径の方向に手首を返さず引きながら指の間隔を狭めて行きます。
すると人差し指にかかっていた輪ゴムが外れていくのが確認できると思います。
- ただしこの状態で中指が人差し指と離れていると、輪ゴムは外れてどこかに飛んで行ってしまいます。すなわち前項で述べた中指を人差し指にくっつけておく事で、人差し指から外れても輪ゴムは指から外れずに引き合った状態を保つことができるのです。
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次に中指の役割について説明します。前述の状態で人差し指から外れた輪ゴムは、人差し指と中指で挟んだ状態になっているはずです。このままでは元に戻すことはできないので、さらに引き続けて行きながら親指と人差し指の間隔を近づけて行くと、自然と人差し指と入れ替わるように中指に
輪ゴムがかかった状態に移行して行きます。
連続写真は左から右さらに下の方向に見て行ってください。
※最初はゆっくり輪ゴムと指の状態を確認しながら練習してください。慣れてきて意識せずにできるようになれば一瞬でこの手順ができるように、徐々に動きを早くして行きます。
レッスン4 伸ばした輪ゴムを戻す
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- 左手の動きは、離すときの手順を逆から行うだけです。
- 右手はレッスン3でフリーになった人差し指を親指の腹側の輪ゴムの内側に持って行きます。この状態では最初の状態で親指と人差し指で引いていたものが、親指と中指で輪ゴムを引いている状況となっているはずです。
- 次に徐々に引き合った輪ゴムを戻しながら指先を左手の輪ゴムに直角になるように向けて行きます。このときに人差し指は親指との間隔を開きながら内側から輪ゴムを広げて行くような動作を行います。
- 中指のゴムは自然と外れ人差し指との間に挟んだ状態になりますので、親指と人差し指で輪ゴムを広げる際に人差し指と中指の間隔をわずかに広げてやれば簡単に外すことができます。
- 後は両方の輪ゴムがクロスして接触した状態に戻してやります。指はもとのポジションである親指と人差し指で輪ゴムを挟んだ状態になっており、一見すると引く前と同じく通り抜けていない状態に見えます。ただし輪ゴム同士を押し付けすぎて交差した部分から句の字に曲がった状態や接触が足らずに離れてしまわないように注意してください。練習を重ねて行けば、苦も無くできるようになります。
レッスン5 2本の輪ゴムの離し方
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2本の輪ゴムを離す場合は、輪ゴム同士をこすり合わせるようにした後にゆっくりと引き離して行きます。上手にルーティーンをこなせるようになれば観客には輪ゴムが溶けて貫通したように見えます。
離れた輪ゴムをもとに戻す
今までのレッスンを全てこなし、スムーズに行えるようになったら、今度は逆に戻す手順を練習しましょう。練習に入る前にまずご自分で考えてみてください。貫通後も指のポジションは変わらないで戻す方法を!中指に通して行うことはたやすいのですが、これでは指が違うので違和感がありますし、誰でも考え付く程度のものでしかありません。輪ゴムを離すときと同じにいとも簡単そうに一瞬で入り込むところにインパクトがあります。
しかし、離すときには交差した状態から左右に引っ張ればよかったのに対して、戻す場合は左右の指の長さ以上に輪ゴムを張ることができない上に、交差した両手の親指と人差し指の狭い空間内で行わなくてはならず、難易度が高くなります。しかし、輪ゴムを離す手順をマスターしていれば、手順を覚えれば比較的短い時間でである程度まではきるようになるはずですので、しっかり練習してみてください。
レッスン1 輪ゴムを貫通して戻す原理を理解する
基本的には輪ゴムを離すときと原理は同じです。ここでも右手(利き手)の人差し指と中指の使い方がポイントとなります。通るまでは人差し指と中指はしっかりくっつけておくことが重要です。これが出来ないと戻す動作が行えません。
では比較的分かり安い手順での練習をして原理を理解しましょう。
- 両手に以前と同様に輪ゴムを持ちます。2本の輪ゴムはこのときはまったく離れた状態にあります。
- 左手の輪ゴムに対して右手の輪ゴムを横向き、すなわち指に通した状態で指を正面方向に向け、左手の輪ゴムに近づけて行きます。接触する際に右手の輪ゴムは手の内側の1本が最初に接触することになります。さらに手を交差させる方向に動かしてやると輪ゴムが接触した部分からくの字に曲がった状態となります。この状態から右手の人差し指の先を内側に少し曲げてやれば輪ゴムは人差し指から離れ反転しながら中指に移動してくれます。ここまでくれば飲み込みの早い人はお気づきになったことでしょう。意外と引っ張るときと同じように少しの動作で輪ゴムを当している指を変えることが出来ること、つまり原理としてはひっぱって離すときとほとんど変わりなく行えるのです。
- 続いて左手の親指と人差し指、輪ゴムでつながった内側に右手の人差し指と中指を差し入れ、右手の親指に接触させます。
- この状態で右手の人差し指はフリーになっています。この人差し指を右手の親指と輪ゴムの中に通してやります。まだ右手の輪ゴムは中指で引っ張った状態にあります。
- 最後に右手の親指と人差し指を開きながら中指の輪ゴムを外してやれば貫通した状態になります。
※輪ゴムをクロスさせた状態から貫通して分離させる際は、輪ゴムの輪に対して垂直方向に引きながら人差し指を抜いて中指へ移行させますが、逆に戻す場合は、輪ゴムの輪に対して水平方向に力を与えることで人差し指を抜いて中指に移行させるという手法をとっているのです。
レッスン1の手技でも十分実演可能ですが、右手の方向が違うので、輪ゴムをクロスさせた状態から貫通させ離す手技と連続して行う場合には違和感を感じる人もあると思います。
したがって、ここでは輪ゴムの接触のさせ方は変えずに左手の中に通す手技を説明します。
- 両方の指に輪ゴムをセットし基本のポジションを作ります。左右の輪ゴムは分離した状態です。
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左右の指先を向け合った状態で輪ゴムを接触させます。最初に分離の手順でやったときの2本の輪ゴムを離す直前の状態と同様となります。このまま押し込んでゆけば右手の輪ゴムには輪に対して垂直方向に負荷がかかって人差し指の付け根の方にずれて行くこととなり、とても貫通させることはできません。ここでレッスン1でやったことを思い出してみてください。輪に対して水平方向であれば輪ゴムを人差し指から中指にスイッチできました。
- そこでこの状態で同様の現象を起こすために、輪ゴムを接触させてから左右にこする動作を加えて見ます。輪ゴム同士をこすり合わせることで摩擦が生じ、自分の方向へこする際には輪ゴムは人差し指から中指方向に引っ張られる状態になります。これを利用して輪ゴムを中指にスイッチさせるのです。
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| 動画を表示します。 |

レッスン3 通った後のアクション
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中指に輪ゴムがスイッチさせる動作に慣れてきたら、この動作を行いながら左手の指と輪ゴムの内側に右手の中指と人差し指を差し込み右手の親指に接触させ、レッスン1で行った3以降の手順を行えば貫通させることが出来るというわけです。
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慣れてくれば輪ゴムをこすり合わせる動作を入れずとも一瞬すなわちほとんど1手順で行えるようになります。最初に見てもらった実演の動画がその手法で行っているものです。参考にしてみてください。
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| 中に通した後連続して分離させるまでの動画です |

