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◎いだ(そば)04.12.6 初めて行った店
地図中央の赤い十字が店の位置
◇筑波山の山腹にある謎(?)のそば店。『ゐ多』というのが正式の名らしい。噂を聞いたことがあったので、ふと思いついて行ってみた。
筑波山に向かう県道14号から、JOMOのある信号機の交差点で東に折れ、1kmほど走って信号のない交差を過ぎると、店の看板があった(ゐ多、と書いてあるがほとんど読めない)ので安心してさらに進むと黄色が点滅する交差があったので、そこを左折。しばらく進むとだんだん道が狭くなり、急な登り坂になって、車を行き交うのも難しい狭いくねくね道をゆっくり進むと右手に看板と営業中の立て札があった。
道路脇にいびつな形の駐車場が数台分あり、その先に木々に囲まれ奥まった感じで店があった。人里はなれた秘境と思ってたが、付近には住宅が多く、道路は山頂にほぼ真っ直ぐに向かう波打った路面の登り坂だったので、昔の登山道だったのかも。
木々の間を抜けて玄関まで歩いて行くと、いかにも山に来たという感じの風景が周囲に見えた。天気が良く紅葉を楽しめた。
建物は別宅っぽい純和風の造りでとてもそば屋には見えない。玄関前にある大きな看板や梁がひなびた趣を添えていて、隠れ家的そば店なのかも。
店頭にメニューや価格は掲示されてなかったので、怖々玄関の引き戸を開けて入ると、こぢんまりした玄関スペースで、さらにもう1つの引き戸を開けて店内に入った。
すると土間風の空間があり、左手は小上がり(かなり位置が高い)の座敷席4人卓×2があった。中央には囲炉裏式の大きなテーブルがでーんと据えてあった。右手の奥は外の景色が見えるお座敷席(6〜8畳位の和室×3)になってた。
店内奥から作務衣(=さむえ、禅宗の修行僧用といわれてる和風の仕事着)姿の50代位の女性が出てきて、奥のお座敷席の方に誘導してくれた。
奥のお座敷も、小上がりと同じく床の位置が高いところにあったので、足元に気をつけながらヨイショっと上がった。お座敷は少し古めいてて、床の間には掛け軸と一輪刺しに黄色の睡蓮が生けてあって、ちょっと格式ある雰囲気。お座敷の卓は表面がざらざらの古木っぽいもので、面にガラスを載せて使っていた。
メニューを開くと、表紙の裏に「俺んとこのそばはよ、太っくてかみごたえがあっからよ、ちゃんと噛んで甘みと香りを掴んでけれ。蕎麦のうまみはよ、のどごしだけじゃわからんべェ・・・」と手書きの口上書きがあった。その隣のページには
そばの心『ゐ多』佐野良平
と店主の名前まで載っていて、いかにもこだわりの店って感じ。
その後ろに載ってた各メニューも手書きされてた。
◆冷たいそば・うどん
・つけそば¥950
・なめこおろし¥1600
・山かけ¥1700
・鴨じる¥2100
・天つけ¥2300
・2種盛り¥2700
◆温かいそば・うどん
・かけ¥950
・なめこおろし¥1600
・山かけ¥1700
・にしん¥1700
・鴨南ばん¥1900
・天ぷら¥2300
◆1品料理
・もずく¥500
・板わさ¥550
・ごりくるみ佃煮¥700
・にしん¥700
・鴨鉄板焼き¥1700
・そなチップ¥500
・そばがゆ¥500
・そばぜんざい¥550
・そばがき¥800
・特製やきそば¥1000
・天ぷら盛付け¥1400
◆のみもの
・ビール(エビス、黒ラベル)¥650
・ウーロン茶、ジュース、ラムネ各¥300
◆酒
・日本酒…九平次¥1050、郷乃誉¥1500
・焼酎…無一物(麦)、すご玉(米、麦)各1本¥6000
と、つけそばとかけ以外は、どれも千円以上で、値段もこだわった感じ。ちょっと考えて天つけ¥2300とつけそば¥950を注文。
店内には3〜4組の客がいたが、席を誘導してくれた50代の女性が1人で料理を運んだり、注文受けたりしてるので、町中のそば店のような効率のよさはないが、食べ終わった人などが、ゆったり食事してたり、食べ終えてくつろいだりしてて、ここでは時間の流れ方がゆっくりのよう。
お茶が出てこないなあと思ってたら、少しして抹茶と御菓子が運ばれてきた。那須の旅館『山楽』では、到着時に抹茶が出て来たが、飲食店では初めて。抹茶は水面いっぱいに泡が広がっていた。裏千家・・・?とか思いながら飲んだ。菓子は異なった絵柄の薄いせんべいで、口の中に入れるとほんのり甘く溶けて、麩せんべいみたいだった。
少し離れた席から、ステーキを焼いてるようなジュージューという音が聞こえてきた。いったい何だろうと、メニューを見てみたら、鴨焼きというのがあったので、たぶんこれ。
隣席にいたスーツ姿の男性グループは、天ぷらの盛り合わせ&でっかくて重そうな皿にそばの山がこんもり3つ盛りつけてある豪華そうなそばを食べてたので、もしかしたらあれが天つけ!?と期待が高まる。
やや待って、先に天つけに付いてるそばがゆ・天ぷら・ごま豆腐料理が運ばれてきた後、すぐにそばも運ばれてきた。そばがゆは少しぬるめで、ついてた塩味が少しつよめだった。ごま豆腐は自家製っぽいもので、あまり胡麻風味が濃厚すぎてなかったので食べやすかった。天ぷらは、海老、かぼちゃ、青しそ、ほたて、かまぼこ、舞茸、なすの7点盛り。かまぼこの天ぷらとはあまり見たことなく、ほたては市販のボイルほたてみたいだったが、海老は大きくて豪華な感じ。
そばは、大皿に盛られたものとその半分くらいの皿に盛られたものが運ばれてきた。大皿のつけそばので、小さいのが天つけ用のそばだった。
細切りの大根と葉っぱを添えて粋に盛り付けされてたそばは、幅が5mm前後という極太で、長さは短いかかった。特徴的なのは、そば表面に白いところや少し茶色の濃いめのところが混じっててまだらな色調だったこと。たしかに、この形状ではのどごしは楽しめないかも・・・と思いながら、口に含んでみると口の中にそばの香りが広がって、噛んでみると一般のそばより粒々感があって独特の食感だった。石臼などで挽いたそばより、粒子が大きいので、もしかしたらそばを撞いて用いてるのかもしれない。
メニューに、つゆはしょっぱいと書いてあったので覚悟して食べたら、甘めもある濃い口だったが、あまりしょっぱくはなかった。
そばの量が控えめに感じたが、太くて短くて堅いそばを噛みしめて食べてたら、以外に食べ応えがあってお腹もふくれた。よく噛んで食べるのはいい習慣だと改めて感じた。
運ばれてきたそば湯は粒々がまじっててどろりと濃厚なポタージュタイプだった。ゆで湯ではなく、そば粉を入れて作ったものかも。
手打ちそばは、細めで長さのあるものが好きな私の好みからは外れるが、山腹の景色のいい場所にあり、のんびりした気分で、珍しい個性的なそばを食べられるとても面白い店。
◇お座敷席
◇駐車場…数台?
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