(28)カザフスタ・キルギス・ウズベキスタン (2003年)
12日間ウズベキスタン・カザフスタン・キルギスへの旅に出掛けた。ウズベキスタンの刺繍であるスザーニとの出会いを求めたのである。2時間あまりでソウルで休憩、その後、ウズベキスタンのタシケントまでは7時間あまり。翌朝は早くからタシケントからカザフスタンのアルマイトまで2時間足らずの飛行。
その後の4日間は、キリギスのビシュケクやブラナやイシククル湖畔、再度、カザフスタンのタラスやチムケントなどをドライブ、ドライブで移動しながらウズベキスタンのタシケントまで戻ってきた。飛行機でウルゲンチまで1時間あまり飛び、そこからはヒワ、ブハラ、サマルカンドに立ち寄りながら、ドライブ、ドライブが続いた。3、4時間のドライブが7、8回あっただろうか。車窓からの風景ウオッチングは旅の醍醐味だと、私は常日頃思ってはいたが、今回は、初体験の青空トイレが多かったからかやはり歳相応に疲れやすくなったのだろうか、後半のドライブはきつかった。
観光 (1)カザフスタンのアルマトゥ
観光 (2)キルギスのビシケク市内
観光 (3)ビシケクの近郊
ブラナの塔
私は、近くのミニ博物館でキリギスの工芸品が満載、特に手工芸品がカラフルに掲された本を購入でき、満足のブラ ナであった。
観光 (4)カザフスタンのタラス
観光 (5)ウズベキスタンのヒワ
イスラム・フツジャ・メドレセとミナレットはヒワ最後のハーン時代に大臣がロシアの知識を参考にして建てた、いちばん新しい建物である。内部は工芸博物館になっていた。
スザーニにも出会えた。
観光 (6)ブハラ
アルク城
5世紀から20世紀初頭まで、ブハラを支配した人々の居城であったという。歴代のハーンは残虐な人ばかりで反抗した人を容赦なく虐殺し、ブハラでいちばん多くの流血を見てきたという。中は薄暗くあまり気持ちの良い所ではなかったが、中庭の塀には、カラフルなスザーニが売られていた。
観光 (7)サマルカンド
博物館巡り
(1)カザフスタンのアルマイトの国立中央博物館
ウズベキスタンのタシケントのホテルに、夜遅く入ったら、メインホールの中央に刺繍でできた帽子やクッション、織物のテーブル掛けがデコレーションされていた。翌日からの博物館巡りに夢を持たせてくれた。
飛行機でカザフスタンに入り、いくつかの観光で国立博物館に入ったのは夕方である。黄金人間のミニチュアに迎えられ、遊牧民のユルタ、民族衣装、馬の鞍などその国の歴史文化がよくわかるように展示されていた。私は、その中で衣装の刺繍を中心に見て回る。
館内撮影に料金を払えば写せたのかどうか、分からなかったので、入り口の売店の作品を見たり写したが、刺繍より織物が多い。売店の刺繍はチェーン・ステッチで出来た物が大半であった。
(2)キルギス歴史博物館
1階にはユルタが設置され、中を覗くことができた。遊牧民の移動式住宅である。厚手の羊毛のテントの中は鮮やかな布団や絨毯や民具がならび、野外では見られない体験。3階は歴史博物館中心だったが、その中でも刺繍と絨毯中心に見て回った。売店の作品は手で触れ表裏を見られるので、私はそこにいた時間が長かったのではなかろうか。
刺繍の中にパッチワーク・キルトがはめてあったり、織物、チェーン・ステッチのバッグやサテン・ステッチのチョッキ、本など現代風の沢山の種類を目にすることができた。
写真O・Kだったのでパチパチと写させてもらい、本だけは買った。ユルタの周囲を囲む織物の芯には簾のようなものを使って織られていることを知った。
(3)ウズベキスタン工芸博物館
今回の旅行の最大の目的であるスザーニとの出会いができる工芸博物館が最終日の最後の観光になっていた。20世紀初めにロシア公使の私邸として建てた建物が博物館になっている。建物自体が展示品のようである。イスラーム宮殿のような建物で壁を初め部屋の内装にもモザイク・タイルで装飾されている。玄関の大きなスザ−ニから始まって、20数枚の2畳から3畳はあるであろう大きな壁掛けである。デザインは太陽を思わせる円形で中に花模様もあり、色鮮やかな物が大半であったが、シックなデザインや黒っぽいものも混ざっていた。
どんなステッチが使われているのだろうか。近眼の私は近くによって凝視した。チェーン・ステッチで刺し混んであるのはわかったが、斜めの直線の重なりに、小さなノット・ステッチで押さえてあるように見えた。
帰国してステッチの本で調べたら、ルネッサンス・ステッチともルーマニア・ステッチにも似ているように見えた。コーチング・ステッチと記したものを見つけたが、そういえばコーチング・ステッチにも見える。ブハラ・コーチング・ステッチとの記載になんとなく納得した。ステッチ集のコーチング・ステッチのヴァリエーションに見える。周囲にはチェーン・ステッチが多く使われ、内側はコーチング・ステッチの変形が使われているようだ。
スザーニはロシア支配以前からのウズベキスタンのチムールの故郷であるシャフリサーブスから出た伝統芸術である。結婚を控えた娘と母親が家庭の幸せを願って刺し上げ、新婚のお守りとして、新婦の衣装箱に収めて行き、第一子が誕生するまで壁掛けとして使うといういわれがあるようだ。子孫繁栄を願ってザクロのモチーフも使われるという。19世紀頃のものでは数百万もするらしい。
私が買ったものは1万足らずであった。博物館で本物を見てからだったら、選び方も違ったであろうが、いろんな廟の中の店やホテル内の物から選んでしまった。
その博物館の売り場でも物色しようとしたが、フランス人ツアーの先客で売り場にも近づけなかった。
ブハラの売店でミニ版のスザーニの本が手に入り、解説が読めるだけでもよかったと思うべきか。スザーニの「生命の樹」デザインのものも入手した。この頃の旅行先での「生命の樹」コレクションの1枚にはなった。もう少し高価なものを手に入れたかったな・・
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| 現代の刺し子(写真) ブハラにて | 昔の刺し子 (写真) キリギスの博物館 |
スザーニはブハラ・コーチング・ステッチ 他の作品はいずれもチェーン・ステッチ
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| スザーニ (購入) | タペストリー(購入) | クッション(購入) 左:カザフスタン 右:キルギス |
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| 生命の樹 (購入) 再掲 | ベスト2点 (購入) |
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| スザーニの一例 (写真)全景 タシケントの工芸博物館で |
スザーニの一例 (写真)部分 タシケントの工芸博物館で |