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会報on-line 第57号
『世界の子らへ』解説
『世界の子らへ』 原爆・1980年・広島の人々は今
16o・カラー・50分
社会教育映画・文部省選定
〜 原爆の悲惨や怒りを前面に出したこれまでの原爆映画とは違った語り口で
平和の尊さを子供たちの心にしみとおらせようとする作品 〜
〜 この映画は現代の語り部たちの証言だ 〜
▼概要
映画は冒頭、原水爆禁止統一世界大会の模様から始まり、広島カープ優勝に
わく広島市民の姿から「原爆の語り部」の世界へ入っていく。
「語り部」は大きく三つに分けられていて、その一つは、下江さんの紹介。
当日自転車に乗っていて被爆。今も体調は芳しくないが、日本国中だけでなく
世界中に足を運び原爆体験を語る生活を続けており、国連での録音も映画に
収録されている。さらに下江さんの子供や孫たち被爆二世にもふれ、
その悩みをまじえて語る。
語り部その二は、自分の体験を遺言のように語る翠町中学の坪井先生。
「血圧がゼロになる時がある。でも生きとる。原爆の本当の姿を子供たちに伝えたい」
そして、「戦争というものがなぜ起こるか、起こったらどうなるか、それだけは、
よくわかる人間になってくれ」と訴える。
当時被爆者を運んだ似島で養老院で暮らす百歳のおばあちゃんが34年前のあの日、
「やけどした人々が苦しみながら死んでいった」と語る。
そして語り部その三は、7年前偶然発見された当時の第三国民学校の学籍簿を
手がかりに生徒たちの生死を捜している中学生のグループ。
彼らが確かめた16人の生存者の中に在日韓国人被爆者李福順さんがいた。
しかし今はガンで他界され、生前の声が収められたテープのみが、
その死の直前を語っている。
イーマン・カズンズ氏は言っている。
「広島が世界に誇れるのは、その傷あとではなく、その希望のためである。」と。
▼スタッフ
製作 岩井 善夫
監督 盛 善吉
構成 根田 富美子
助監督 岸 博明
撮影 君津 行
音楽 長沢 勝俊
録音 中里 勝範
効果 小川 勝男
語り 早野 寿郎
田浦 環
▼資料・協力
松重 英人
深川 宗俊
石田 成雄
高橋 信夫
西本 宗一
空 辰男
翠町中学校の皆さん
似島小学校の皆さん
広島原爆資料館
中国新聞社
朝日新聞社
(以上、解説パンフから)
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