|
・酸化還元電位(ORP:Oxidation Reduction Potential)という尺度
酸化とは文字どおり物質が酸素と化合することである。一番身近な酸化の例は物が燃焼することである。物が錆びるのも典型的な酸化である。逆に酸素を奪われる場合を還元という。水素に着目すれば、水素と結合することが還元、水素を奪われることが酸化となる。だが、実際には酸素や水素のやりとりだけに限らず、電子のやりとりの全般を酸化還元反応という。この概略をまとめ ると、表1のようになる。 ![]() この世の中の化学反応のかなりの部分が酸化還元反応であり、日常的な水槽の管理でも酸化還元反応が大きく関わっている部分が有る。なので、酸化還元反応の意味と酸化還元電位の測定値の持つ意味は把握しておこう。 酸化還元電位の測定値はプラス・マイナスのミリボルト(mV)で表されるが、ある物質の酸化還元電位が、0mV以下すなわちマイナスだと還元力(相手を還元しやすい=電子を与えやすい)、+400mV以上だと酸化力(相手を酸化しやす=電子を奪いやすい)を持つ物質だと大まかに理解すればよい。 酸化還元に関して、アクアリストにはより身近な言葉として、「好気的」、「嫌気的」という言葉がある。「好気的」=「酸化しやすい環境」、「嫌気的」=「還元しやすい環境」と理解していただければ良い。 以上をまとめると表2のようになる。 ちなみに(自身は酸化されやすく還元力を持つ)水素の酸化還元電位は−420mV、(自身は還元されやすく酸化力を持つ)酸素の酸化還元電位は+815mV(文献2)である。 というわけで、最近市販されることの多くなったORPメーターの測定する酸化還元電位というものがお分かりいただけたであろうか? 酸化還元電位は測定対象がどのくらい酸化する、若しくは還元する能力があるかということの尺度なのである。要は、測定対象がどのくらい好気的なのか、嫌気的なのかを表す尺度と思っていただければよい。 |