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・魚の鰓
それは非常に精緻な構造で、鰓のわずかな損傷が魚を死にいたらしめる。食材となる魚を思い出して頂こう。死んだ魚は鰓がもっとも痛みやすいので、魚を捌く際にはいち早く鰓を除ける必要があることをご存じの方も多いと思う。また、魚の鮮度を見るのに鰓の状態を見ることもある。
健康なディスカスの鰓は赤〜濃いピンク色である。この色が薄くなったり、白ぽかったりすると貧血性の問題、白色ないしくすんだ灰色の輪郭の斑点が有る場合はその箇所の鰓の細胞が死んでいる(細菌的な問題である場合が多い)。(文献8) 呼吸の他に魚の鰓が持つもう一つの重大な機能が体内外の浸透圧の調整である。淡水魚の場合、身体の内外の浸透圧差のため、絶えず、水が体内に侵入してくるという危機に晒されている。そのため淡水魚は、鰓から水が侵入しない、塩類(淡水では当然その濃度は薄い)を水中から鰓を通して積極的に体内に取り入れる、尿からは塩類を殆ど出さないな どの特異的な生体メカニズムを持つ。鰓には淡水の中の少ない塩類を積極的に吸収するために特別な働きをする細胞も存在する。 それに加えて殆どの魚の場合、アミノ酸代謝によって発生するアンモニアの80%ちかくが鰓を通して排泄される(文献9)(多分この排泄は濃度勾配に依存する)。血中のアンモニア濃度が上がると脳に損傷を与える。 鰓の果たす役割は魚の生存にとってとても大きなものである。そして、このような鰓の機能を考えると、必然的に飼育水の水質を考え、鰓を保護してやらなくてならない。 ディスカスの場合鰓に特に注意を払わなくてはいけないもう一つの理由がある。これについては後述する(「鰓吸虫」の項。) |
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