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・餌と孵化率、体着率 孵化率に餌が関係するの?関係あるのはむしろ水質のほうでしょって思われがちである。筆者はRO水の効果を評価するために一年ほど某市販のハンバーグだけを与えていた時期があった。それから餌を評価するためにハンバーグを自作し始めたのであるが、明らかに餌によって魚の孵化率は違ってくる。 卵も魚と同様に外部との浸透圧差と戦わなくてはならない。卵膜を構成するリン脂質などが不足するのは低孵化率の要因の一つとなるであろう。 もちろん、精子の希薄化もしくは運動能力の低下は低孵化率の根元的な原因となる。人間に目を転じると現在、亜鉛不足から男性の精子の数が少なくなってきていることが指摘されている。人間と同様に魚の精子の形成においても亜鉛不足が深刻な影響をもつことは想像に難くない。 また、餌の違いが明らかに影響を及ぼすのは孵化した後の体着率である。稚魚にとっては、そのヨークサックに蓄えられる栄養としてはハツは明らかに貧弱すぎる。生まれたばかりの稚魚は親の体に着くまでは自分のヨークサックからだけしか栄養を摂取できない。したがって卵黄球(ヨーク)に何が必要なのかを考えれば、繁殖対象の親魚の餌の中身に何を強化すべきかは自ずと見えてくる。貧弱な栄養しか与えられない親から出来た卵の稚魚は体着するまでに力尽きてしまう。稚魚が親の体に着けずに水面を漂っている場合、思い切って水位を親の体高すれすれまで落としてやるとうまく行くことも無いわけではないのであるが、餌の内容の見直しは必要である。 ディスカスハンバーグの生みの親であるアメリカの某ブリーダーが人工孵化の権威でもあるのは偶然の一致ではない。 |
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