・活性炭って普通の炭とどう違うの?

 活性炭って何って改めて聞かれて正しく答えられる人は少ないであろう。活性炭は通常の炭に比べて、何らかの薬品、ガスを使用して炭化時により多くの細孔と表面積を付与され、吸着性能が優れているものである。活性炭の吸着性能はどれだけの広さの表面積を持つか、また、細孔の大きさによる。

 活性化の方法としては現在では水蒸気、二酸化炭素、空気などのガスを用いた高温炭化(800−950度)が主流である。また、薬品を使う場合は脱水性の酸や塩類で、薬品賦活法の主流は塩化亜鉛が一般的であるが、苛性ソーダ、苛性カリなどの猛毒物やリン酸、硫酸などが使われることも有るので、フィルター交換初期の洗浄通水は十分にすべきである。

 活性化の方法以外にも、出発材料(植物質、石炭質、石油質など)、含有物質(様々な無機成分の含有量の異なりにより吸着特性が異なる)、物理的な形状の違い(粉末状、粒状、破砕状、繊維状、ハニカム状など)によっても分類出来る。活性炭と言っても様々なものが有るわけである。イオン交換性能を持つものもあるし、鉛を除去することを唄い文句にしている活性炭もある。

 ということで、活性炭は単なる炭ではない。特定の物質を選択的に分離、除去、精製するなどの目的で、より吸着効率を高めるために、化学的、物理的な処理(活性化)を施され構造化された炭を活性炭という。

 この項は文献12を参照。