クラゲとは

一言で言うと、からだの約95%が水分で、考える脳がない、プランクトン(1m以上のクラゲもプランクトン)です。
しかし、クラゲはすごくおくが深い生き物です。
多くのクラゲは光を放っていて、水がないところでは枯れ死んでしまいます。
潜水艦がつぶれるような水圧のかかるところでも生きていけることができます。

クラゲは、腔腸動物の一つです。
クラゲは大きく分けると二つのグループに分けることができます。
刺胞動物  刺胞を持っていて、いわゆる刺すクラゲのことです。
有櫛動物  触手を持っている種もあるが刺胞は持たない、いわゆる刺さないクラゲのことです。

腔腸動物
刺胞動物

有櫛動物

形の様々なクラゲ

クラゲは体の構造は簡単なのに、クラゲの形は多種多様!

タコクラゲ アンドンクラゲ オキクラゲ コヨウラククラゲ
写真はクラゲガイドブックより

クラゲの体のつくり
ミズクラゲ
クラゲ(ミズクラゲ)の体のつくり
◆生殖巣◆
4つある。
成熟すればするほど立派になる!
薄紫色・赤褐色・ピンク・白など、いろんな色がある。
ここでオスは精子、メスでは卵子が作られる。

◆口腕
口の中央から伸びる4本の足みたいなもの。
餌をとりこむ時につかう部分で、人間で言うと唇。
メスは基本部が花弁状の保育嚢となる。

◆胃腔
傘から透き通って見える、4つに分かれている部分が胃。
簡単な袋状。
透明だから、餌が溶かされていく様子が外から見える。

◆口・肛門◆
口と肛門が一緒。(種類によってはバラバラの物がある。)
オスのクラゲは精子を放出、メスのクラゲは精子をとりこむ場所としても利用される。

◆感覚器
人では目にあたる。
傘のふちに沿ってくっついている8つの小球がクラゲの感覚器。
明暗と光の方向がわかる程度しか見えない。


◆水管◆
放射管とも言う。
白いしまみたいな模様(体が透明だから肉眼でも分かる)。
じっとしているとき、傘の縁を、パフパフ動かしている。
それは、体液や栄養を水管に送り込んでいるための行動。泳ぐためではない。
このことを、パルセーション(開閉運動)という。
水管の内部には、せん毛があり、傘の閉会運動が無くても、体液や栄養を少しずつ循環している。

クラゲの成長
クラゲの一生


クラゲの大きさ
種類によって全然違う。
1cmに達しないものや、1mを越えるクラゲまでいる。
よく海で見かけるミズクラゲは、全長15cmぐらい。
確認されたクラゲのうち、もっとも大きいクラゲはキタユウレイクラゲ
もっとも寒い海にすみ、全長40mにもなる
日本にもいるが30cmぐらいの大きさでしかない。
一方、ヒドロ虫類のクラゲは小さく、大きさが1mmしかない種類がいっぱいある。


クラゲはどこに住んでいるか。
外洋、熱帯の海、寒帯の海、深海、北極から熱帯地方にまで、どこにでも住んでいる。
塩湖(海水の湖)にも住んでいる。
深海や、淡水の湖にも住めるものもいる。


クラゲは狩人

刺胞動物のクラゲは、刺胞という“毒針”を使って餌を捕らえる狩人。
この狩人が狙うのは動物プランクトン、コペポーダなどの甲殻類や魚卵、幼魚、ほかのクラゲなどさまざまですが、特に小さな甲殻類が大好物。
刺胞毒の強い種では、触手にふれた小魚も一発で仕留めることができる。

また、タコクラゲなどのように共生藻を持つクラゲは、体内に共生する甲虫藻が光合成によって作り出したエネルギーで生きていくことができる。


クラゲの天敵
亀、魚、クジラ、イソギンチャク、海にいるほとんど全てのものが天敵。
中でも、ルリガイという貝は、カツオノエボシやギンカクラゲなどを襲って捕食する。


クラゲは動くか
潮の流れにのって移動する。(潮の流れはほぼ決まっているので、種によってそれなりの分布がある。)
自分の力で動くこともできる。
餌に近づいたり、敵から逃げたり、仲間同士でのけんかなどで泳ぐ。しかし泳力は弱い。
深海にすむ、イチメガサクラゲの一種は、ちゅうすい神経はないが、光る触手をおとりにし、逃げる。
じっとしているとき、傘の縁を、パフパフ動かしているときがあるが、それは泳ぐためではない。
くわしくはここ
その他にも浮沈現象がある(下)


クラゲの浮沈現象
クラゲは浮いたり沈んだりする。
たとえば雨が降っていたり風が強かったり、海が荒れていているときは沈む。
底のほうが安全だから。
急激に海水がかく乱されると、
クラゲのペースメーカー(歩調取りの器官)が動きを止める。
すると、くらげの比重は水より大きいから沈む。

一方、環境が変わり光や温度、ナトリウムの透過性が増えたりすると、
ペースメーカーが作動して浮く。


クラゲは、どれも刺すか
人が痛いと感じるくらい強く刺すクラゲは、ほんの数種類。
カツオノエボシとか、アンドンクラゲ、アカクラゲなど。
海水浴に行くと良く見かけるミズクラゲなんかは、痛くないクラゲ。
でも、知らないクラゲには触らない方が安全。


クラゲの刺す理由
主にクラゲが刺すのは、食べ物を捕まえるため。
麻痺させて餌の生き物を捕まえる。
獲物は、種類によって違うがプランクトンなどの小さな生き物、魚の卵、魚などを食べる。
刺すのは身を守るのにも使われている。
ほかにも、自分の領分をおかすものは、
刺胞を使ってやっつけたりする。


クラゲは何年くらい生きるか
種類によって違うが、数ヶ月〜2、3年ぐらい。


クラゲの口=クラゲの肛門

大部分の多細胞生物は、食物を取り入れ、排泄物を排出する「管」の構造になっている。
しかし、クラゲは、食物を取り入れ、排泄物を排出するところが同じ。
いわば、「壷」構造をしている。
理由
「クラゲの体が原始的」なため。
クラゲは、生物が革命的な進化を遂げた「カンブリア爆発」(5.9億年前)より前の生き物だから、「進化の恩恵」はあんまり受けていない。


クラゲの再生
クラゲの口腕または触手 は、ちぎれても生えてきます。
でも、口となる管までなくなるとエサがとれなくなって死んでしまう。


クラゲはどのように活用されているか
タコクラゲやビゼンクラゲなどのクラゲは、料理して食べたりする。(ジェリー層の所を食べる。)
食用以外に、体がシンプルで、クリアで、心が癒される。
実際、外国でクラゲをストレス解消や、精神療法に使ったらどうかという話がされている。

タコクラゲ ビゼンクラゲ
タコクラゲ
突起物が特徴
ビゼンクラゲ
ふれただけでは痛みは感じない
写真はクラゲガイドブックより


恐ろしいクラゲの出現時期

戻る  クラゲの毒