尺八が上手になる為の技術(15) 2005年4月19日
ツのメリ音の薬指は力が必要
ツのメリ音が上手に鳴らない人が多いようです
ツのメリ音を出すときの指の押え方に問題があります
以前にも書いたと思いますが1孔を少し開けるのではなく
1孔をスキマを開けて塞ぐ意識が必要です
塞ぐ意識とは薬指に力が必要です
薬指で500gの力で1孔をスキマを開けて塞いで下さい
人によっては800gの力かも知れませんが
兎に角そのように意識して力を入れて下さい
そのときに ツのメリ音が得られるはずです
尺八が上手になる為の技術(14) 2004年8月17日
ロの大メリを基準にする
1 尺八と唇との圧力と角度の関係を図解すると こうなります。

尺八の全部の部分に圧力がかかります。



5の状態 ほとんど圧力が掛かっていない状態です。
縦の線が 圧力の有無の境目
線の位置を変えることでピッチ(チューニング)を変えます。
4の状態と5の状態では大きな違いがあります。
1から4までの状態は全てメリです。メリとカリとは圧力に大きな差があります。
(図解の説明 斜線の部分が圧力が掛かっている状態 斜線の密度が圧力の大きさを示します)
メリカリをこの方法で自分のものにして下さい。
もっと詳しく勉強したい方はどうぞレッスンに参加して下さい。
尺八が上手になる為の技術(13) 2004年4月18日
自然な音の流れ
1 音の間隔・音量の変化が二次曲線上の間隔の変化として並んでいると、
自然な音の流れとして感じられます。
自然な流れを作るためには、幾何数列的に並べることを意識すると
良いです。
2 急に早くなったり、間がつまったり、突然間があいたり、バランス良く
自然な感じで演奏することに苦労している人は多いようです。
尺八が上手になる為の技術(12) 2004年4月18日
最も快適に感ずる所が最も正しい音程
1 全音(カリ音)、中メリ・・・等およその場所をイメージします。
2 楽器をその場所に移動させます。
3 快適な所に止めます。
1,2,3を一瞬のうちにセットします。
旋律に対する心地良さがバロメータ。
最も快適に感ずる所が最も正しい音程。
(メリ、カリを物差しでイメージしてください)
歌口から唇が離れる点 5
唇に完全にくっついた点 1
(乙ロの大メリを基準にする 参照してください)
一つ1つの音を「物差し」の上でイメージしてみる
メル・カルことを考えない。
正しい音程・ポジションを取ろうとしない。
(数値的に何ヘルツと正確な位置を決めない)
ツのメリ音がなかなか低く正しくならない。
高い弱音がどうしても低くなってしまう。
音程が思うようにコントロール出来ないことは良くあることです。
速い曲ではメリ・カリの音程を素速く正しく取ることは大変むつかしいです。
尺八が上手になる為の技術(11) 2004年1月8日
気配が音符
1 曲を作曲する時、色々の方法があるかも知れませんが、イメージ・雰囲気を
メロディー、音の流れにするでしょう。
雰囲気の変化 気配
それを音符で表すとき「レ」とか「ロ」という記号になります。
メロディーの最後が消えるような時、
例えば高さが「ロ」の時、音符は「ロ」という記号になります。
この音を一生懸命鳴らしては作曲者のイメージとはまったく違ってしまいます。
2 音符を見ると、一つ一つの音をていねいに、しっかり鳴らそうとしてしまい、
聞いた感じが自然になりにくいものです。
尺八が上手になる為の技術(10) 2003年12月1日
次を吹く為に息をする
1 フレーズが終わったから息をするのではない。
息がなくなったから息をするのではない。
息が苦しくなったから次の息をするのではない。
息は次のフレーズのためにするものです。
次のフレーズの雰囲気、曲想をつくるために息をします。
息の仕方には色々あります。
ゆっくりしたフレーズはゆっくり息をします。
はげしいフレーズは はげしく息をします。
止めてからする息、素速い息、弱い息、色んな息があります。
2 一息で長いフレーズをたっぷり吹くのはなかなか骨が折れます。
あともう少し息があれば、肺活量がもっとあればと思う瞬間は度々あります。
節を吹き終わると、急いで一杯息を吸い込もうとします。
尺八が上手になる為の技術(9) 2003年11月5日
消える間際でも音は鳴る
1 強弱・高低、メリ・カリにかかわらず、安定して音が持続する為には・・・。
(息の流れ/楽器の位置に対して上唇だけが上下します)
どんなに変化しても音が出るためには、息が楽器に当たりさえすればよい。
とに角、当たることが絶対条件です。
強い音 息巾が大きい
弱い音 小さい
消える寸前 ほとんどゼロ
息の一番下の線に合わせて楽器を構えること。
2 太くて大きな音は鳴るけど、小さい音、消えて行くような音になると、
うまく音を持続させることがむつかしい。
尺八が上手になる為の技術(8) 2003年11月5日
良い音は良い息が変化する
1 良い音は良い形の息が置き変って出来たもの。
良い音を出したければ、良い形の息を作り、上手に楽器に当てることです。
音が悪いのは、息の形が悪いのです。
良い息を形作るために、唇の筋肉を鍛えて下さい。
良い息を形作るために、唇の形を理想的な形に作り上げて下さい。
(唇の形は圧延機のローラーをイメージ)
(息の形はクラリネットのリードの形をイメージする 形・形状)
(息が楽器に当たれば自然に鳴ります)
2 『良い音を出したい』というのはほとんど全ての人に共通している
願望でしょう。
良い音を出すために、良い音を作ろうとしてしまうのが間違いなのです。
尺八が上手になる為の技術(7) 2003年9月27日
静止した気の空間
1 体を空気の入る圧力タンクと考えます。
空気を一杯いれ、口を閉じ、内圧をかけます。
体全体に圧力を感じ、一様な気の空間として感じます。
出口を理想的な形でセットします。
出口から空気が勢いよく飛び出す。
楽器を効率よく、安定して当てます。
内圧、気の大きさが、音のエネルギーを作る。
内圧、気の空間の広がりが、遠音のさす音を作る。
静止し、閉じられた気の空間が長く続く音を作る。
音の大小は表現しようとする気持ちが作る。
大きな音にしようという気持ちにならないこと。
遠音がさし、説得力があって、広がりのある音が得られます。
肺活量が大きい必要はありません。
残気が少なくなっても、内圧・気の強さが減少しないように。
2 音量があって、遠音がさして、長く続く音がほしいと願っています。
そのために力を入れて、一生懸命吹こうとします。
音を鳴らそうとしてはだめなのです。
尺八が上手になる為の技術(6) 2003年8月23日
メリ音は音を下げて作る
1 手孔にスキマを開けて音を作ろうとしてはいけません。
これは音をシャープ(#)させようという働きになり、音がなかなか下がらないし、
しっかり鳴ってくれません。
不安定な音の響きです。
音の色も高くなろうという性質を持ち、尺八のメリ音の雰囲気を作り出してくれません。
全音を下げていく(♭・フラットさせる)ことで、音の性格が作り出せます。
ロ→ツメのとき、運指は下から上げる動作になっていても、
気持ちは上から押し込む印象になっていなければなりません。
他のメリ音 チメ リメも同じ考え方です。
はっきりした大きな音が鳴ってくれます。
2 メリ音がなかなか下がらない、しっかり鳴ってくれない、
安定しない、など困っている人が多いようです。
尺八が上手になる為の技術(5) 2003年7月25日
甲・乙は唇の圧力
1 音の高さ、甲・乙は息の速度で決まります。
速度と唇の圧力は対応しています。
圧力を変化させることで、息の速度をコントロールすることが出来ます。
音の大小とは無関係です。
唇を色々な圧力に変化させてみる。
一番安定した圧力を見つけ、体・唇に覚えさす。
音程によって それぞれに厳密な圧力がある。
どんなに弱い音でも、その圧力を維持すると他の音にはなりません。
2 高い音を出すとき、大甲などはうまく行かないとか、
あるいは弱くすると乙に落ちてしまうとか、
コントロールがききにくいことが多いようです。
尺八が上手になる為の技術(4) 2003年6月26日
尺八は空中の羽毛の如く
1 押しつけた音はリキミがあり、自由がなく骨ばって聞こえます。
メリ・カリ、頭を動かすこと(角度を変化させること)では音程を自由に思い通り変化させる
ことは出来ません。
楽器は空中の羽毛の如く軽く、素速やく動く必要があります。
音程の変化
唇に近づく→低くなる 唇から離れる→高くなる
自由自在に
押しつけるのでも、引っ張るのでもない、 ただ単に移動させるだけ。
重さのない羽毛のように軽々と 息の通り路を移動させる。
フワフワと浮雲のように。(位置を決めてセットしてはいけません)
2 楽器を唇に押しつけていないと、不安な気持ちになり、楽器も安定しない。
押しつけると鳴り易いように思える。
強く大きな音を出すためには全身に力が入る。
押しつけていると力が充分に入るように感じられる。
こんなことを感じていませんか。
尺八が上手になる為の技術(3) 2003年5月17日
「リ音」でチェック
1 設定した条件がどのレベルか実際の音でチェックします。
鳴り易いのか、鳴り難いのか、どの音が鳴り難いのか」、などなど・・・・。
何が充分か、不充分か、欠如しているかを音の響き方で判断します。
「リ音」は一番無理のない状態で鳴る音で、チェックし易く、条件のレベルを判断し易い。
「乙ロ」はどうしても鳴らそうとしてしまい易い音です。
「乙ロ」は特別な音なので、チェックしずらいし、レベルの高い条件をバランス良く作るのに
無理があります。
力がついてくれば段々になって来るので、決して無理をしてはいけません。
音を鳴らそうとすること、これが一番いけないことです。
2 尺八吹きは筒音「ロ音」にこだわりたいし、出来るだけ力強く良く響く「乙ロ」を鳴らそうと
努力します。
楽器も「ロ音」の良く鳴るものを選びたくなります。
尺八が上手になる為の技術(2)
息が出た時点で完了
1 息が楽器に当たって音が鳴るわけですから、
すばらしく感動的な演奏が出来ている時は、
息の中に感動という成分も含まれている事になります。
息の中には「感動」「音楽性」「音のエネルギー」「音色」「音質」全て含まれます
息が出た時点で完了です。
息が出た時点でやれる事は全て完了しているのです。
音が鳴ってしまったらもう手を加える
(手を出す)事は出来ない、手遅れなのです。
自分のやるべきこと(出来る事)は息を作ることです。
鳴らすことではありません。
2 良い音を作るため、良い演奏をする為、一生懸命楽器を鳴らそうとします。
楽器に息を当て、よりしっかりした音を作ろうと努力します。
出た音に心をこめて素晴らしい音楽を作ろうとします。
でもそれは・・・・・・。
尺八が上手になる為の技術(1) 2003年4月26日
息が当たりさえすれば音は鳴る
1 音を鳴らそうとしないこと
理想的な息の流れを作り、楽器を移動させ、音の出る位置を見つける。
どんなに複雑な演奏をしてもポイントがずれない楽器の持ち方を習得する。
息の流れが変化しない唇の形を見つける。
息の流れが楽器に当たりさえすれば、楽器は鳴る。
強弱・高低・色々の変化に対していつも安定して音が出る位置を覚える。
2 『音を鳴らしたいと思う、音を鳴らすために一生懸命練習する。
鳴る場所が見つかったら、そこを大事に、はずれないようにする。
それがかえってよい音を作ることが出来ない大きな要因です。』
一音に心をこめて より 抜粋
尺八の音を良くする方法
No 2 大甲のハ二(タ)の音を ff で吹く (2002年9月19日)
大きな音を吹きたいと考えたとき、どのような練習をすれば良いのかなかなか思い当たりません。
毎日乙のロから順に甲のロ・・ヒ・・とロングトーンとクレシェンドの練習をして行けば大きな音が
でるようになりますが、
時間がかかりなかなか思うように行きません。
ハリのある大きな音をもっと簡単に身につけるには大甲のハ二(タ)を練習してみてください。
海岸 公園 田畑 川の土手 等 思い切り大きな音を出せるところで一度試してください。
体を大きく構え 体にエネルギーを溜め ffで息を当ててください。
必ず大きな音が出るはずです。
この要領をつかみ 他の音も練習してください。
ちなみに私は河原が好きで時々車で相模川に出かけ練習しております。
No 1 乙のロの大メリを基準とする (2002年3月)
今までの乙のロの大メリを出す要領ではかなりあごを引いていたと思いますが
この方法は初めて音を出した時を思い出して普通に構え唇に強く尺八を押し当てます
尺八の歌口の全周が唇に均等に圧力がかかります(鏡で確認)
強く唇に押し当てると音程は下がります圧力を抜くと(唇から離す)音程は上がります
この状態で乙のロの大メリを出します(チューナーで音程を確認します)
乙の大メリの音を出しながら(尺八の角度は変えない)
頭を左下(左脇の下を覗き込む要領)に下げ音程を徐々に上げ
乙のロ迄変化させます(唇の圧力はほとんどありません 気分は大カリです)
この時尺八の歌口部分の裏側がかなり開いている感じがします
この時の乙のロの大メリの形を1とします
乙のロの形を5とします(カリの状態です)
この練習を繰り返し行います
次にツのメリを出しますこの時の形は3となります
ツの大メリは2です
ウは4でウのメリは2です
この様にして大メリ メリ カリの形を作り1〜5の形を覚えます
12345の形をマスターしましょう
ロツレチリ・・・全音はすべて5の形です
ちなみに甲@については5.5の形になります
練習してみてください 歌口と唇の距離が近づくため
雑音が減り響きが良くなりきれいな音になります
編集者 自己紹介
鈴木 進 神奈川県茅ヶ崎市に住んでおります
49歳で尺八を手にして直簫会に入り古典本曲を勉強しています。
田嶋先生のホームページを担当しております
これからもワンポイントで先生の尺八テクニックを紹介して行きます
質問はトップページ一番下の直簫会への問い合わせからお願いします
大阪 横浜で直接指導 田嶋直士への連絡先は TEL 06−4797−3441
直簫会コラム
トップページに戻る