• ホメオスタシス(HOMEOSTASIS)
    人間の体は取り巻く環境が変わっても、体温維持、血糖値の調節、浸透圧の調節 など、生きていく上で重要な機能を常に正常に保つ働きを持つ。 その働きをホメオスタシスという。

    遭難者が僅かな食料で何日間も生き抜き奇跡の生還を果たすのも ホメオスタシスによる身体の危機管理システムが働いた成果と言える。

    食事量を減らしてダイエットを行った人の体は 遭難者と同じ栄養不足の状態に陥っている。

  • ホメオスタシスによる現象
    1. 食べ物から得られるエネルギーの吸収率を上昇させる
      普段は食事の 100%全てがエネルギーとして吸収されてはいない。 脂肪細胞に蓄えきれなくなった余分な栄養はそのまま体外に排出されている。 だが、体が栄養不足と感じるとこれまで余分であった栄養までを 吸収することによって 少ない栄養を効率的に利用できるようにする。
    2. 体が消費するエネルギーを減少させる
      吸収する栄養が不足した場合、体内で消費されるエネルギーを節約し 普段と同じ活動ができるようにする。
  • ダイエットの停滞期
    食事量を減らしても体重が減らない不思議な現象
  • 満腹中枢の刺激ルート
    1. 胃壁が伸びるという情報
      食べたときに食べ物が胃壁を伸ばしその情報が満腹中枢を刺激する
    2. 血糖値の上昇
      食事で摂った炭水化物が胃や腸でブドウ糖に分解され 血液中に吸収されると血糖値が上昇。 血糖値が上昇した血液が脳に運ばれることで満腹中枢が刺激される。
    3. レプチンの量
      レプチンとは 脂肪細胞から分泌される満腹中枢を刺激する満腹物質のこと。 脂肪細胞に脂肪が吸収されるとその量に応じて レプチンが脂肪細胞から分泌され、 血液に混じって満腹中枢に到達する。 脂肪細胞に脂肪が満杯に吸収されると我々に自覚させる量のレプチンが 分泌される。
    これらのうち、レプチンがリバウンドと関係する。
  • レプチンのセットポイント
    • 全ての脂肪細胞に脂肪が吸収された時点で 我々に満腹感を感じさせるレプチンの量のこと。
      セットポイントまでレプチンが分泌されないと 本当の満腹感を得ることができない。
    • レプチンのセットポイントの修正には時間がかかる。
      体は飢餓に対して非常に敏感に反応するようになっている。 少ない食事量ですぐに満腹感を感じてしまうと十分な栄養が得られなくても 食事を摂らなくなる恐れがあるため、 レプチンの分泌量を減らし空腹を感じさせる。 そのために変更されたレプチンのセットポイント修正には 1ヶ月かかる。
  • ダイエットの我慢どころ
    ダイエットの停滞期は苦しいが、次の体重減少の準備期間であり、 ダイエットが順調に進んでいる証拠!
    • 体重を減らした状態を1ヶ月維持すれば 普段より少ない食事でも満腹になる。
    • 苦しい期間を我慢するとレプチンのセットポイントが修正され 再び体重が減少する。