ときたまテレビを見ていると欠陥住宅の番組を見かけることがある。
一応、建築業界でご飯を食べているので興味深く見ているのだが、「なんじゃこりぁ」「本当かよ」「ひぇー」とか思わず言いそうになってしまう。
あまり詳しく書くと問題があるが以前、建物の引き渡し前に施工業者とトラブルになった建築主に相談を受けたことがあった。できれば関わりたくないのだが間に入った人の手前、むげにも出来ず現場見ていろいろ話をうかがったのだか、なんと言ったらいいか悪意があってぼろもうけしようと思い手抜き工事したわけでは無いのは見て取れるのだが、問題が多い建物で在るのは間違いなかった。
施工業者もしばらくは引き渡し前に建築主が指摘する問題点を直していたが、ある日突然弁護士をたててもう問題はないと言い始めたのだ、当然建築主は納得せずもめていたのだった。
とりあえず問題と思われる点をチェックして写真をとり、書類にまとめて提出した。後から聞いたのだが弁護士から頼まれて調査した設計事務所も同じくらいの問題点を指摘したらしい。そして裁判の結果としては施工業者がうん百万のお金を払うことで決着したと聞いた。後から直せない(直しても良くならない)所もあったのでそうなったのだろう。
何度かこのような問題と関わって思うことなのだが、テレビみたいに建物の強度に関わる明らかな手抜き工事の場合は別だが、どこにボーダーを引くか難しい問題がある。建築主はパーフェクトを求めるあまり過剰な要求をする場合があるし、施工業者や各職人にも意識が低く業界の常識から見ても問題と思われる施工をする場合もある。もっともそのため我々の監理という仕事が有るのだが。・・・・・
評判の良い、親戚や親しい友人の施工業者なら安心だろうけど(逆にいろいろ言いにくいという話もあるが)通常一生に一度の買い物で、駄目ならまたこの次という訳にはいかないのだから施工業者の選択は、くれぐれも慎重に。業界内の評判は結構大切です。