| ジャンル:恋愛小説短編 メールマガジン『サウダージ』連載作品 (2nd ANNIVERSARY掲載) |
| Title:DESTINY |
| 連載日時:2002年10月11日 |
| ● ストーリー ● 想うほどに届かぬ想い。 近付くほどに遠のく心・・・。 ありのままを愛したいのに愛せない、心の葛藤。 寄り添い過ごすべき季節に、街の片隅で別れゆく恋人たち。 窓の外は深まりゆく秋の日の夕暮れ・・・。 2002年9月に執筆された書き下ろし短編。 |
| ●著者のひとこと● 寄り添い過ごす季節に別れゆく恋人たち。人は誰しも、恋人の言う我がままを笑って許せるところがあると思います。それでもある日、それがある1点を越えてしまうこともあるでしょう。でもそれが何時か、取り返しのつかないくらいに、心の重荷に感じることもあるかもしれません。自分だけが縛られて、相手は自由気ままに・・・。そんなふうになってしまったとしたら、たとえ恋人同士であっても、もうそれは恋とは呼べないし、恋とは言わないのではないでしょうか? この物語の2人のように、別れゆくその瞬間まで相手のコトを想っているのに、それでも終わりの季節は訪れました。それはきっと、もうお互いがお互いに恋をしているとは思えなくなっていたからなのかもしれません。 人は「自分のやり方」と「我がまま」の違いを大人になる前に知るべきなのだと、僕は常々思っています。自分のやり方を確立したり我が道をゆく人は、時として格好良く映るものです。しかし、自分のやり方というのは往々にして、我がままと履き違えるケースがあります。恋に関してもそれは該当すると僕は思います。そして何時もそれは悲劇をもたらす要因たるべきものだとも思います。などと偉そうに言ったところで、自分のやり方と我がままの間に、僕は未だ明確なラインを引けていないのも現実ですが。 最後にこの物語のヒロインは、僕のこれまでにないタイプとして登場します。もちろん、本編の中には彼女が一体どんな我がまま娘だったのかは描かれていません。しかし、そのキャラクタの性格上、我がまま娘という設定で登場するヒロインはこの物語が初めてになるのです。これはあくまでも設定上の問題ですが、画一化されつつある主人公やヒロインに対して、せめて設定面だけでも多少の変化をつけようと試みた結果なのかもしれません。もっとも、それが効を奏しているかどうかは甚だ疑問ではありますが・・・。 ●登場曲目紹介 ● 登場曲の解説はこちら 『DESTINY』 By:My Little Lover |