ジャンル恋愛小説長編 メールマガジン『サウダージ』連載作品 (vol88〜97掲載)
Titleヘ ロ ン   
連載日時2001年11月30日〜2002年2月8日
●  ストーリー  ●
終わりゆく秋の街角でぶつかる、「僕」と奈津紀。
そしてそんな偶然から生まれる小さな未来・・・。
でもそれは本当に偶然から生まれたものなのか?
落ち葉の舞い散る中で、「僕」たちは銀杏の葉のように色鮮やかな夢を数えながら、
今日とは違う明日を望んでいた・・・。

2001年11月に執筆された書き下ろし長編。
●著者のひとこと●
 どんなに心が近くなっても、恋で大切なのはやはり「想う気持ちを言葉にする」というコトでしょう。どんなにお互いの仲が深まっても、そしてどんなにお互いの想いが近付いても、それがひとつに重なるためにはやっぱり言葉が必要なんだと僕は思います。カタチはどうあれ、それによって素敵な恋の幕が上がるのだと僕は思います。この物語の中でヒロインは主人公に好意の視線を向けています。そしてぼんやりとだけれど、主人公もヒロインを意識しはじめます。やがてそのぼんやりとした想いはやがて好意へと変わってゆきます。「何となく気になっていて、そして気が付いたら相手のコトを好きになっていた・・・。これって恋なのかな・・・」そんな感じで物語の幕は上がります。そして2人の心は徐々に近付いていくのですが、お互いに「想う気持ちを言葉にする」勇気がなかなか持てません。お互いがお互いを想いながらも、まるで相手の想いには気付かない2人。そして待ち受ける、すれ違いと遠回りの日々・・・。でも、その回り道が「想う気持ちを言葉にする」勇気を与えてくれます。そしてそれを手にするまでに遠回りした2人だけれど、きっとその先には幸せな朝を迎えるコトでしょう・・・。

 裏話になりますが、この物語は1993年11月に『Crystal Generation』というタイトルで発表された作品をベースに、後半部分に大幅な加筆を行い、実に8年ぶりに甦った作品です。前半部分はゆったりとしたテンポで物語が進むのですが、後半になって物語の進むペースが加速していく辺り、全体を通してトータル的に見ると、物語のテンポと言う意味ではアンバランスな作品になってしまったと思います。また、主人公が劇中の中で常に読んでいる本、J.D.サリンジャー著『ライ麦畑でつかまえて』にも仕掛けがあるんです。もともと『Crystal Generation』というタイトルは、邦題『ガラスのジェネレイション』という名曲から頂いているのですが、その名曲はサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』に感銘を受けて生み出されたものなのです。そういう意味で『ライ麦畑・・・』は、オリジナルの名残が残るキーワードとして、改訂時にもそのまま残しました。今思うと、オリジナルに加筆したことで、この物語はその輝きをより強いものにしたと思っています。まぁ、これは自画自賛になってしまいますが・・・。

 なお、オンライン版に挿入しました写真(一部除く)はYUKAさまよりいただきました。


●登場曲目紹介 ●  登場曲の解説はこちら
『MELODY FAIR』  By:THE BEEGEES
『Norwegian Wood』  By:The Beatles
『UNDERCURRENT』  By:Bill Evans
『MY FUNNY VALENTINE』  By:Bill Evans
『Love Can Go The Distance』  By:山下達郎
『GOODNIGHT,WELL IT'S TIME TO GO』  By:The Spaniels
『ヘロン』  By:山下達郎

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