ジャンル恋愛小説長編 メールマガジン『サウダージ』未掲載作品
TitleHOPE 〜希望の在処(アリカ)〜   
連載日時
●  ストーリー  ●
失われたまま、ただ時だけが過ぎてゆく・・・。
すべては“あの頃”の「僕」たちのために。
そして“これから”の・・・、「君」たちのために・・・。



1994年3月に書き下ろされた同名長編作品のリニューアル版。
●著者のひとこと●
 恐らくこの物語を読まれた後で、読者のみなさまはきっとこう思うことでしょう。「いったい何を言いたいんだ」と。そして「伝わるものが何も無い」と・・・。でも僕はそれでも構いません。ストーリークリエイターとしては甚だ無責任ではあるけれど、この物語には、“誰かに何かを伝える”という要素は何一つ含まれてはいないからなのです。ストーリー紹介でもある通り、全ては“あの頃”の「僕」たちのために、そして“これから”の「君」たちのために描かれた物語なのです。もっとも、この物語の下書きはもうかなり以前、1994年の春に描いたものです。本来ならばメルマガ紙上にて連載されるべき作品のひとつだったのですが、残念ながらその機会を得ないまま、今日に至ってしまいました。ある意味、不遇の作品なのかもしれません。でも、この物語は元来、「僕」たちのため、そして「君」たちのために描かれたものであり、そしてこれを公の場に出すことを僕自身、強く躊躇うところがあったのも事実です。それがメルマガ未掲載という結果に繋がったのかもしれません。

 実のところ、この物語は当初、3組6人の女の娘と男の子の恋模様を描いた物語でした。しかし今回のリメイク後は2組4人の物語になってしまっています。それにより本編の長さ自体もオリジナル当時より1/3ばかり短くなってしまっていますが、どのカップルの物語をカットするかと悩んだ時に、より強く描かれることを望んでいた2カップルが残り、物語という舞台の中でそれぞれの役を演じてくれているのだと思います。

 想いを告げたその先に何があるのかなんて考えてもいなかった。それから先はあくまでも付随的な結果であって、例えそれがどのような状況にせよ、心に秘めた想いを告げることに意義がある。それが結果的に誰も幸福たり得なかったとしても、ある意味、それはそれで立派な美学なのであると僕は信じています。これまでの僕の作品たちを振り返って見ると、果たして本当の意味で幸福になれた登場人物はいたでしょうか? 終幕で幸福への切符を手にしたとしても、それはもろ手を挙げて歓迎すべき幸福ではないように思います。全ての主要キャラクターたちはみな、その心の奥底についた傷のひとつやふたつ、そっと隠し持っています。本来、人間とはそういう生き物なのだと僕は思っています。そこに救いがないと言われてしまえばそれまでだけれど、100%純粋にという意味合いでは、決して誰も幸せたり得ない。これこそがtakamura-worksのあるべき姿なのだと僕は思います。


●登場曲目紹介 ●  登場曲の解説はこちら
『Close To You』  By:Carpenters
『Concerto For Piano And Orchestra No.3』  By:L.V.Beethoven
『Pathetique』  By:L.V.Beethoven
『Long And Winding Road』  By:The Beatles


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