ジャンル恋愛小説短編   メールマガジン『サウダージ』連載作品 (vol.37〜38掲載)
Title: 1%の物語  
連載日時2001年2月16〜2月19日
●  ストーリー  ●
 片想いしている学生にとって卒業とは、ある意味では『予告通りの別れ』。
そんな哀しい場面で「僕」は、どんな儚くも鮮やかな一瞬を見つめるのか?
そしてそんな一瞬に「想い」が「距離」を近づけるのか?
それとも「距離」が「想い」を遠ざけるのか・・・?
美咲が「僕」に言った、「足りなかった1%」。
その言葉の本当の意味はいったい・・・?

 1996年3月に執筆された、紙上未発表作品のリニューアル版。
●著者のひとこと●
  卒業とは単に「別れ」というだけでなく、それは3〜6年前から予め決定されていた「予告通りの別れ」だと思います。学校の名前がいかに変わろうとも、それは予告された期限であり、ある意味タイムリミットだと僕は思います。幸い僕は小学校から大学まで4回(幼稚園も含めると5回)の、この「予告通りの別れ」を経験してきました。そして僕は1度だけ、このタイムリミットを跨ぐように想いを通わせた相手がいましたが、他の3度は失意のうちに時間だけが流れ去っていったような気がしています。よく「恋愛はゲームだ」という人がいますが、そんな人の目から見れば、きっと僕はGAMEOVERだったでしょう。そして僕が最後のタイムリミットを経験した時、卒業とは単なる別れではなくて「予告通りの別れ」なのだということを実感しました。
 そんな僕の実感を元に、僕が恐らく最後になるであろう卒業という一種の祭典が終わった後で執筆したのがこの『1%の物語』です。この物語は、予告通りの別れの後に、ほんの一瞬でも鮮やかな風景を夢見る「僕」と、最後に細やかながらも夢を叶えようとする美咲が登場します。彼と彼女は卒業の後、それぞれの人生に向かって、それぞれの場所へと旅立って行きます。そして「僕」と美咲、2人の卒業は「別れ」という意味だけではなく、「始まり」ということも意味しています。2人の想いが距離を近づけるのか? それとも距離が想いを遠ざけるのか? そんな期待と不安の交じり合った「始まり」です。そして2人は、今まさにその扉を開こうとしています。この先の2人がどちらの方向へ向かうのかは、読者のみなさまのご想像にお任せします。
 なお、「オンライン版」に挿入しました写真(一部除く)はYUKAさまより頂きました。


●登場曲目紹介 ●  登場曲の解説はこちら
『Georgea On My Mind  By Ray Charles

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