ジャンル恋愛小説短編   メールマガジン『サウダージ』連載作品 (vol.34〜36掲載)
Title:       SHAME     
   −takamura4部作:第2部− 
連載日時2001年2月5〜2月12日
●  ストーリー  ●
 第1部『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』から半年。
冬の月が輝く夜に、電話のベルが僕を呼ぶ・・・。
受話器の向こう側にいたのは、かつての恋人、成美だった・・・。

 あの「奇妙な夏の物語」では語られなかった「僕」と成美のコト。
薄幸のヒロインでありながら、ヒロインたりえなかった成美と「僕」の物語・・・。

 1993年11月に発行された個人誌『HYPER SPECIAL Vol1』紙上にて発表さた作品のリニューアル版
●著者のひとこと●
 この物語は、登場人物がみな前作『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』と同一人物であるため、『takamura4部作・第2部』という位置づけで構わないと思います。そして『ナポレオンフィッシュ−』の続編にあたります。
 この物語では、第1部では語られなかった「僕」と本来はヒロインである成美の、電話を通じての会話だけによるある意味では一風変わったストーリーです。それにしても前作以来、成美という女の娘は電話でしか舞台に登場せず、そして本来は主人公である「僕」の恋人(元恋人)という、不思議な役どころだと思います。
 何故彼女が電話という媒体を通じてしか、舞台に登場してこないのかについては、電話という媒体は、相手の顔や表情が見えない分、言葉とその強弱から受けるニュアンスのみを伝えるものです。相手の表情や仕草が見えない分、そこから聞こえてくる言葉だけで相手の心理状態を察しなくてはなりません。電話とはある意味「残酷な道具」として捕らえる必要があると僕自身が思っていたからかもしれません。さらにこの物語でコンセプトにしているのは、「友情」と「愛情」という気持ちの天秤です。人は誰しも恋の場面で「友情」と「愛情」、どちらを選ぶのか?という場面に遭遇することもあるかと思います。自分の想いに嘘をついて友情を選ぶか、それともあくまでも自分の想いと素直に向かい合って愛情を選ぶのか・・・。それは男の子でも女の娘でも、夜も眠れないほど頭を悩ませるファクターだと僕は思っています。
 でも結局のところ、どちらを選んだ方が正しかったのか?などという答えは恐らく、永遠に見つかりはしないのだと思います。そして僕はどちらかを選んだその答えが例えどうあれ、後悔だけはしない恋をしたいと願っています。
 なお、「オンライン版」に挿入しました写真はYUKAさまより頂きました。



●登場曲目紹介 ●  登場曲の解説はこちら
『月光 By L.V.Beethoven
『A Summer Place By The Percy Faith Orchestra
Preludes By F.F.Chopin
ONLY YOU』 By The Platters
『THE GREAT PRETENDER』 By The Platters

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