ジャンル恋愛小説短編   メールマガジン『サウダージ』連載作品 (vol54〜57掲載)
Title:    CHRISTMAS TIME IN BLUE   
            −takamura4部作:第4部− 
連載日時2001年4月16〜4月27日
●  ストーリー  ●
 『間違った地図の上での旅』から4年・・・。
雪の降るクリスマスイブの夜、偶然にも再会する「僕」とさやか。
2年前に「終わりの季節」を迎えていた2人だけれど、あの頃の彼女との想い出が急速に色付いていく・・・。
それは本当に「偶然」の再会なのか? それとも「必然」の再会だったのか・・・?
でも結局のところ、あの頃の「僕」たちが求めたものの多くは既に失われてしまっていた・・・。
限りない喪失と再生を描くtakamura4部作、その最終部の幕が今ゆっくりと上がっていく・・・。

1995年11月に発行された個人誌『HYPER SPECIAL Vol3』紙上にて発表さた作品のリニューアル版。
●著者のひとこと●
 この物語は『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』『SHAME』そして『HEARTBEAT』と続く一連のtakamura4部作の第4部であり、そして文字通りその完結編です。僕の中でこの4部作は、構想当初からこの結末に向けて描かれつづけた連作であり、4部作の最終部でありながら、実は原案は真っ先に描かれたという、奇妙なスタイルをとっています。原案自体は1992年12月から翌1993年の1月にかけて執筆されており、デビュー作にあたる『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』よりも先に、下書きというレベルでは出来上がっていました。
 この物語で僕が主題にしているのは、第3部『HEART BEAT』でも触れていますが、「過去への回帰」です。人は過ぎ去った時間への想いが強ければ強いほど、その時間を取り戻そうと願うものだと思います。辛く哀しい別れが訪れる度に人は誰しも、「過去への片道切符」に手を伸ばすでしょう。例えそれが、取り戻すことの出来ない時間と気付きながらも。
 でも僕は、人はしかるべき時期がきたら、「過去との決別」そして「過去の清算」が必要なのではないかと思います。確かに、甘美な想い出の世界に浸るコトは、自分への慰めにはなるかもしれません。でも、人は日々、時の流れとともに、未だ見ぬ明日へと旅を続けていかなくてはなりません。新しい出逢いや、気持ちの昂ぶりは、後ろを振り返るだけでは見つからないのです。過ぎ去った時間への想いが強ければ強い程、振り返る時間は長いかもしれません。それでも人はいつか、前をしっかりと見つめて、そして新しい1歩を踏み出すコトが大切なのではないでしょうか?
 なお『オンライン版』に挿入しました写真は、YUKAさまより頂きました。


●登場曲目紹介 ●  登場曲の解説はこちら
『AIR MAIL SPECIAL』 By BENNY GOODMAN
『If You Leave Me Now』 By Chicago
『Night And Day』 By Frank Sinatra
『Dear Heart』 By Henry Mancini

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