2004年秋・移りゆく季節

もそこまで・・・と思うほどに、今年上陸した台風は10個を数えた。10月の東京の降水量は750mmとも言われている。ズタズタにされた季節の移ろい。ホッとする時間がようやく来た。見慣れた公園を散策する。夕方近く、斜めの光線が目にまぶしかった。

家族での散策風景に、台風が来たときのように慌ただしい日々を乗り越えた、平穏な時間を見る。子供たちは、この何気ない、しかしとても大事な一コマを瞳に焼き付けることができているのだろうか。街路樹はようやく色づきの兆しが見えたところ。夏は遠く、さりとて冬の予感にはまだ早い。今は実りの季節、だが、今年は台風で野菜が高騰している。なんともいえぬ、複雑な気持ちの中、秋は過ぎて行く。

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た一雨降った。11個目の台風が上陸することなく南海上を過ぎ去って行った後、急に冷え込みが増した。日本海側に初しぐれの便りが届いた。雨上がりの朝の公園に足を運べば、人影もまばらだ。しっとりとした中に、色づき始めたトチノキを見る。優しく包むようなその葉を見ていると、子守唄が聞こえてくるようだ。心荒(すさ)んだ人たち、明日に怯(おび)える人たちに聴かせてあげたい。慌ただしく過ぎ行く人々の足を止めさせて、震災に苦しむ人々のために唄を捧げるように・・・

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銀杏の葉も色づき始めた。木枯らしに散る姿が目に浮かぶ。

(2004年10月・光ヶ丘公園にて)

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