競バカたちが集まって 2009『不況編』
おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。
給料の減る今年はいくらずつ買うのか?ハード&クール、そしてセクシーな44歳。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。

ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。

 

 

<このコントは前回の続きです>

話は、元旦のF沢市民会館小ホール、新春挨拶2分前の舞台裏。
タク「冗談じゃねえよ。何で主人公のオレが3番手の位置(に座る)なんだよ。」
マスター「ごたごた言ってる時間はねえんだよ。訳は後で説明するから、始まるぞ。」
ぶ然としながら舞台に向かうタク。

<新春挨拶>
終わる。
拍手喝さいの中、緞帳(どんちょう)が降りる。

タク、舞台袖に向かって座布団をなげて。「さあ、納得のいく説明を聞かせてもらおうか。」
マスター、にやっと笑って「単刀直入に言ってやろう。お前はもう3番手なんだよ。」
タク「なんだと、オレは去年も馬券は圧倒的勝利だったんだぞ。」
注:『競バカ』のコントでは、どれだけ馬券で儲かったが勝負なのです。
マスター「でもお前の馬券は、毎回毎回掛け金を絞って、せこくコツコツためても年間プラス8万円ぐらいだろ。」
タク「立派な勝利だろ。」
マスター「だが、ダイは有馬記念だけで32万円も儲けたんだぜ。」
ダイ「まあ、勝負師としての天賦の才だぜ。」
タク「ふざけるな、こいつは毎回毎回、大穴狙いで金をドブにつぎ込んでいるんだぜ。こいつの年間収支なんてボロボロじゃんか。」
マスター「ところが去年はそうじゃないのさ。ダイはな、去年はカミさんに財布のひもを握られ通しでな、有馬記念の前までに買えた馬券は8千円しかないんだよ。」
タク「げっ。」
マスター「つまりダイの去年の馬券収支は1万8千円馬券を買って、回収32万円。回収率1760%なんだよ。」
タク「げげっ。」
マスター「しかも、今年は予算がないからとF沢駅前の寒い路上で新春挨拶するはずだったのに、ダイのポケットマネーで、またF沢市民会館小ホールでやれたんだぞ。こりゃあ、誰の目にも、誰がナンバー1か分かるだろう。
タク「くっ…」
マスター「それに、例年にも増して『仕事が忙しい』とか『体調が悪い』とか休んでばかりで。普通ならレギュラー剥奪でゲストに格落ちのところだが、長年主人公として頑張ってきたことを考慮してレギュラーにおいてやってるんだ。ありがたく思え。お前は今日から『主人公だけどナンバー3』だ。
タク「ちくしょう。」
ダイ「タク、そんなに落ち込むな。『ナンバー3』でも、まだレギュラーなんだぜ。この格差社会でも競バカにはまだまだ温情があるんだぜ。」
タク「お前になぐさめられたくないわー。」

マスター、にやにやしながら(「このままイサムと一緒に消えてくれれば…」)
「なんだそれー!」タク&突然出てきたイサム。
マスター「あのなあ、上のセリフは独り言なんだから、読むなよー。」

さて次回は2009年競馬スタート、金杯編です。

  

    

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