競バカたちが集まって 2008『南の楽園編』
おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。
2005年は圧倒的勝利。2006年もディープインパクトをけり続けたがわずかなマイナス。座右の銘は『本命は切り』ハード&クール、そしてセクシーな43歳。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。

ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。

イサム
タクとマスターの旧友。競バカのレギュラーになりたがっている。

恵美
イサムの奥さん。優しい性格だが、コントのためにはイサムを足蹴にする残忍なキャラ『エミ』に変化する。

駅前のお姉さん
F沢駅南口、Y浜銀行前で営業するインチキ占い師。男への煩悩が強い。

 

 

4月5日(土)、開店直後の鉄馬。カウンターにはタク。エノスポ(江ノ電沿線スポーツ新聞)をにらんでいる。
マスター「中山のダービー卿チャレンジトロフィーも混戦で面白いけど、明日の見所はやはりダイワスカーレットとメイショウサムソンが激突する産経大阪杯だな。」
タク「ああ。」
マスター「ダイワスカーレットが2倍を切るかもしれない1番人気だね。メイショウサムソンの単にするか?他の馬ではちょっと足らないだろう。」
タク「いや、メイショウサムソンは買わない。ダイワスカーレット(の単勝)が2.1倍なら買う。もし2.0倍を以下ならダイワから馬単で3、4点ながす。」
マスター「穴馬の単勝の保険に複勝を買うことはたまにあるが、馬単を買うなんて珍しいな。」
タク「メイショウサムソンにも関係者にも悪いところは無いけど、竹豊が騎乗するメイショウサムソンは買いたくない。」
マスター「そう言うことか。」
タク「騎手がころころ替わる馬もたくさんいるさ。でもメイショウサムソンはずっと石橋守騎手と頑張って皐月賞、ダービーを獲ったんだぜ。春天(春の天皇賞)も勝ったんだよ。宝塚記念はアドマイヤムーンに負けたけどさ、それで(フランスの)凱旋門賞に挑戦って時に竹豊に交代って、ちょっとさびしいじゃん。」(実際は参戦出来ず。)
マスター「まあ、いろいろ陣営の考えもあるだろけどな。」
タク「もちろんメイショウサムソン陣営だって、G1未勝利だった石橋騎手でダービーまで走らせたんだから立派だよ。でもそれなら凱旋門まで行ってほしかったな。確かに今、どうしても勝ちたいなら一般的には竹豊かアンカツを乗せる方が可能性は高まるだろう。でもずっと頑張ってきた騎手とのコンビを大切にすることもいいじゃん。」
マスター「ずいぶん昔の話だけど、『地味な名手』(本当に名手)中舘英二が若手だった頃、大器アサヒエンペラーとコンビを組んだよね。」
タク「そして弥生賞4着、皐月賞3着、NHK杯3着で周囲の批判は中舘騎手に集中したと言う。」
マスター「だけど加藤修甫調教師は『馬とともに人を育てる。』と、ダービーまで中舘騎手を乗せ続けた。結果はダービーも3着。調教師も責任をとって次回は騎手を替えざるえなかったそうだが。」
タク「今、中舘騎手がコンスタントに年間100勝ちかく勝つ騎手となったのも、そういう育てる人たちがいたからじゃないか。と勝手に思うわけだ。成果主義とか、勝ち組とか、それはそうなんだけどさ。『義理と人情と浪花節』もいいじゃん。
マスター「だな。」

ちょうど出走時間前です。
さて?

<第52回産経大阪杯>
1着 ダイワスカーレット
2着 エイシンデピュティ
3着 アサクサキングス

タク「だー!!!」

 

   

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