競バカたちが集まって 2008『南の楽園編』
おバカどもの馬券奮戦記です!登場人物
500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。2005年は圧倒的勝利。2006年もディープインパクトをけり続けたがわずかなマイナス。座右の銘は『本命は切り』ハード&クール、そしてセクシーな44歳。現在、仕事が忙しくてお休み中。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。シェフの前田
鉄馬のシェフ。腕は抜群。悪い友達(タクやダイのことです)に感化されて、どんどんダメ人間になっていくマスターの代わりに鉄馬の屋台骨を支えている。イサム
タクとマスターの旧友。競バカのレギュラーになりたがっている。
話は9月2日(木)午後3時に戻る。その日、ダイは午前中からH塚で仕事をして午後2時に終了して、直帰した。(注1:もちろん上司は泣いています)鉄馬はまだ準備中だが、ダイはもはやお客なのか、居候(いそうろう)なのか訳が分からない状態なので、勝手に入って『紙パック焼酎の水道水割り』を飲んでいるのだ。
マスターとシェフの前田は、買出しに出かけた。ダイがひとりで留守番だ。そこに男がやって来た。
ダイ「お客さん、悪いがまだ準備中なんだよ。」
男「いえ、私はこのファミリー商店街の町内会の会長をしている近藤丸(こんどうまる)と申します。北さんはいらっしゃいますか。」
ダイ「今、買い物にいってんだが、マスターに用事なら、オレに話してくれれば大丈夫だ。マスターは、オレの舎弟というか。まあ、オレは奴の『仲人と言えば親も同然』みたいなもんなんだぜ。」(注2:もちろんこれはダイの『鋼の無神経』による『根拠のない自信』です。)
町内会長「それはありがたい。実は…」
(一部略)午後4時、買出しや、観葉植物のレンタルなど用事をすませたマスターと前田が帰ってきた。
マスター、店の階段の前で「ん?ない。」
前田「何がですか?」
マスター「人形だよ、人形。」
注3:『人形』とは、もちろんみなさんご存知の『12体の勃起するマスター人形』のことです。『勃起するマスター人形』については、みんなバカその25 「F沢ビエンナーレ・その後」北九州記念(2005年7月17日)
をご覧ください。その後、紆余曲折をへて12対が鉄馬の前に設置されていました。その辺の経緯については、次の3編をご覧ください。
どうしようもないバカその5 「例のアレが再登場」中山記念(2007年2月25日)
どうしようもないバカその6 「例のアレに関する街頭インタビュー」弥生賞(2007年3月3日)
どうしようもないバカその7 「例のアレの有効利用のための4コマ漫画的アプローチ」スプリングステークス(2007年3月17日)
マスター「やったー!」大喜びで階段を駆け上がる。「ダイ、オレの人形が撤去されたぞ。」
ダイ「ああ、さっきな町内会長さんが来て、『市民祭りが、どうしたこうした』とかで持って行ったぜ。」
マスター「そうか。やっぱり市民祭りの時に、あんな人形があったらまずいもんな。ああ、よかったー。今日はオレのおごりだ。ドンペリ飲んじゃおう。」
その夜、マスターは祝杯をあげた。さて10月18日(土)、午前11時、今日はF沢市民祭りの初日だ。朝からはっぴ姿の男衆、女衆が粋な姿でかっぽしている。各町内会から伝統の『御輿(みこし)』と『山車(だし)』が出て、町内会に伝授されている『祭囃子(まつりばやし)』が響いている。
注4:余談ですが、作者は子供のころ住んでいた町内会では、祭囃子の大太鼓、小太鼓、笛、鐘を『他の人に教えてもいい』というお許しをいただいた『太鼓少年』でした。
マスターとシェフの前田は、朝からお祭りのお手伝いだ。飲み物や食べ物の手配に奔走している。
ダイと愛娘のロジータちゃんは、2階の鉄馬から高みの祭り見物だ。「わっしょい!わっしょい!」各町内会の伝統の御輿が、通り過ぎる。
マスター&シェフの前田「おおおおー。」拍手。
まわりの人たちも大興奮だ。
そこに町内会長の近藤丸が来る。「おお、北さん。前田さん。」
マスター「これは、町内会長さん。大盛況ですね。」
町内会長「これは北さん。ご協力ありがとうございます。」
マスター「何をおっしゃる。みんなご近所仲間じゃないですか。」
町内会長、マスターの手をがっしりと握って「本当にありがとう。」
マスター「???」アナウンス「これより町内会対抗『新作御輿コンクール』を始めます。」
観客の完成。
それぞれの町内会が『ワンちゃん猫ちゃん御輿』や『メイド御輿』や『政権交代御輿』や著作権ぎりぎりの『篤★御輿』や『ガ★ダム御輿』などアイデアをつくした御輿を披露している。
マスター「これも、面白いですね。」
シェフの前田「うん。」
町内会長「ねえ、いいアイデアでしょう。それぞれの町内会の貴重なお御輿は大切に守っていきます。その一方で、こういう企画なら、新しく町内に来た人達も楽しく参加できると思ったんです。」
マスター「そうですね。」
町内会長「でも、このコンクールは、わが『ファミリー商店街』の圧勝ですよ。」
「おおおー!!!」後ろのほうで、ものすごい歓声だ。
マスター「ん?ああああああああ!!!!!」
町内会長、指さして「あれが、わが『ファミリー商店街』の『暴れ勃起御輿』です!」
その御輿のデザインは、御輿の四方に3体ずつ『12対の勃起するマスター人形』(通称『ボッキー1(ワン)から12(トエルブ)』)を設置し、御輿の真上には『身長3mの大勃起マスター人形』(この御輿用に新作されました)を配し、それぞれの人形が激しく勃起を繰り返しているのだ!
「わっしょい!わっしょい!」
マスター、御輿の進路に両手をひろげて立ちはだかって「やめてー!やめてー!!!!!」
「ボッキーズ頑張れー!」女子高生から声がかかる
「おりゃ!」担ぎ手が両手を伸ばして高々と御輿を持ち上げる。同時に『身長3mの大勃起マスター人形』がゴゴゴゴと上にせり上がって激しく勃起する。
「わああああ!!!!!」観客大喜び。
この観客の中に、アメリカから来た、各国のお祭りを研究している文化人類学の大家ケイバッカ教授と撮影隊がいた。
ケイバッカ教授、通訳に「あの御輿(暴れ勃起御輿のこと)はなんだ?」
「外人さん、オレが説明しよう。」と、いつものように根拠のない自信まんまんで登場。
ダイ「祭りは豊穣と繁栄を願うものだぜ。今、日本は少子高齢化が進んで困っている。そういう中で『健康な勃起・夫婦和合・子孫繁栄』を願った御輿が登場するのは当然と言えよう。ここでは勃起は決していやらしいものではないんだぜ。見ろ、女子高校生たちがあんなに応援しているし、人形のモデルとなったあの男も手を広げて喜んでいるじゃないか。」
ケイバッカ教授「オー、ワンダフル!ジャパニーズ・カルチャー!」
撮影隊は、衛星放送のカメラで『暴れ勃起御輿』をばしばし撮影してしまうのだった。そして、日本時間でその夜遅く、遠くアメリカではゴールデンタイムに『暴れ勃起御輿』が大々的に放映されてしまうのだった。
翌日の19日(日)午前9時の鉄馬。
マスター、頭抱えて「ああああ。ボクの勃起が『F沢駅南口周辺ローカル』から『全国区』を跳び越して『ワールドワイド』になっちゃったよー。」
ダイ「めでたいな。」
マスター「めでたいかー。」
シェフの前田、ノートパソコンを広げて「マスター、ウチのHPにそのケイバッカ教授からメールが来てますよ。『ぜひマスターとお御輿にアメリカに来てほしい。』すべての費用はあっち持ちだって。ただひとつの条件は『マスターにもお御輿といっしょに勃起してほしい』だって。」
マスター「するかー。」
<予想コーナー>
タク「秋華賞はトールポピーの単を主軸にエフティマイヤ、マイネレーツェルの単!」結果:ブラックエンブレム1着