競バカたちが集まって 2008『南の楽園編』
おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。
2005年は圧倒的勝利。2006年もディープインパクトをけり続けたがわずかなマイナス。座右の銘は『本命は切り』ハード&クール、そしてセクシーな44歳。今年は競馬絶好調!

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。

ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。

シェフの前田
鉄馬のシェフ。腕は抜群。悪い友達(タクやダイのことです)に感化されて、どんどんダメ人間になっていくマスターの代わりに鉄馬の屋台骨を支えている。

イサム
タクとマスターの旧友。競バカのレギュラーになりたがっている。

 

 

28日(日)、有馬記念。ダイワスカーレットがスタートから先頭を譲らず逃げ切り圧勝。2着は人気薄アドマイヤモナーク。


<有馬記念>
1着 ダイワスカーレット(1番人気)
2着 アドマイヤモナーク(14番人気)
3着 エアシェイディ(10番人気)
*人気上位馬が、1番人気ダイワスカーレットに勝とうと3,4コーナーで仕掛けるが逆に力を使い果たし総崩れした、典型的な『ヒモ荒れ』のパターンでした。

配当金
単勝 2.6倍(タクが1万円買っています)
馬単 334.9倍(ダイが総額1万円中1千円買っています)

タク「だー!」(2.6万円ゲット!)
ダイ「ファイヤー!」(33万4千9百円ゲット!)「おおおー!」
マスター、はずれ(「うるさい!」)

ナレーター「説明しよう。ダイは、ロジータちゃんのお年玉のために毎日こつこつとカミさんのサイフから抜いてためた1万円を有馬記念にぶっこんだのだ。もちろんカミさんが乱入して、壮絶な夫婦ゲンカとなり、いつものようにダイが圧敗したのだ。(圧勝の反対です)だが、カミさんは『どうせコイツの馬券など当たらない』と馬券を回収しなかったのだ。

タク「今年の競馬、完全勝利。」
ダイ、寒いのにまた全裸「ファイヤー!」
駅前のお姉さん「ダイ、素敵!おごって!お金ちょうだい!」
ダイ「みんな!飲めや歌えや!ほーれ、ほーれ!」
鉄馬のお客さん&スタッフ一同「おおおおー!」
タク(誰にも聞こえないように、ぼそっと)「言っとくけど、オレはおごらないからね。」
お姉さん「そのセコさが、モテない原因なのよ。」
タク「うるさい、黙れ。」

『有馬記念観戦パーティー』は、ダイの大盤振る舞いもあり、大盛り上がりだった。
それから、お客さんたちは三々五々帰っていった。
カウンターに、だいぶ出来上がったダイ「はあ、いい有馬記念だったぜ。馬券だけでなく、本当にいいレースだったぜ。」
タクも、ウーロン杯を飲みながら「ああ。」
マスター「ああ、歴史に残るレースだったな。…お前たち、明日の東京大章典はどうするんだ?」
タク「今年は、馬券の収支は余裕のプラスだし、仕事ももう終わりだから、明日も大井競馬場に行きたい。復活したカネヒキリの単勝を買いたい。でも…、我慢する。」
マスター「我慢する?」
タク「うん。『今年は馬券の収支を絶対プラスにすること』、それと『天皇賞(秋)と有馬記念でダイワスカーレットの単勝で勝負してとること』を目標にしてきたんだ。天皇賞(秋)はウオッカにやられたけど、有馬記念でとって、収支もプラスで終わることが出来た。今年は、年の初めから有馬記念で完了するように頑張ってきたんだ。だからここで終わりにする。もし明日、東京大章典を買って外れても、年間収支はプラスだけど、なんか『負けてもプラスだから追加で買います』ってのは、今のここでは良くないと思うんだ。」
ダイ「オレも残念だが、明日は見送りだぜ。」
マスター「あんなに儲かったのに、お前もか?」
ダイ「ああ、くやしいがオレも我慢するぜ。これで明日大井(競馬場)に行ったら、『どこにそんな金があるんだ』と、あの金の亡者(カミさんのことです)に、痛くもない腹をさぐられることになっちまうからな。」
マスター「ふふ、なるほどな。」
タク「北、お前、行ってこいよ。」
ダイ「いいじゃないか。」
マスター「そうか…、そうだな。じゃ、ひとりで行くか。」

翌29日(月)、午前8時、JRのF沢改札前。『せっかく行くなら第一レースからやろう』と朝早くから大井競馬場に向かうマスター。
「マスター!」と、駅前のお姉さん&和美。
ふりむくマスター「どうしたの?」
お姉さん&和美、微笑んで「今年は出番が少ないから、来たのよ。」
和美「はい、愛情弁当とあったかいお茶よ。」と、包みと保温瓶を渡す。
お姉さん「今日の運気は、大吉!頑張ってね。」
マスター「ありがとう。」

午後4時半、東京大章典。マスターが悩みに悩んで買ったのはカネヒキリの単勝。(「なんか、タクみたいだな。」)

<東京大章典>
1着 カネヒキリ

マスター、ゴール前の大興奮の競馬ファンの中で、カメラ目線「今年はこのぐらいにしといたらあ。」

みなさま、よいお年を。(もう越しちゃったけど)

 

 

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