競バカたちが集まって 2008『南の楽園編』
おバカどもの馬券奮戦記です!登場人物
500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。2005年は圧倒的勝利。2006年もディープインパクトをけり続けたがわずかなマイナス。座右の銘は『本命は切り』ハード&クール、そしてセクシーな43歳。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。駅前のお姉さん
F沢駅南口、Y浜銀行前で営業するインチキ占い師。
1月25日(金)、午後2時。ダイは仕事でF沢の隣駅のT堂にいた。
ダイ、会社に電話する「…と、言うことこの件は完了です。じゃあ、私は1週間全力で働いたので、『自分にご褒美』ということで直帰します。」
電話(上司)「ちょっと待ってよ、まだ2時だよ。帰ってきても十分仕事出来るよ。」
ダイ「大丈夫です。じゃあ。」電話を切る。<ダイの職場>
上司、切れた電話に「いや、だから、大丈夫じゃなくて…」(泣いてます。)<話はダイに戻ります>
ダイはそのままF沢に戻った。寒いけれどロジータちゃんとお散歩して、図書館で絵本を借りて、イ★ーヨー★ドーの『ビ★ードP』でシュークリームを食べた。バカが服を着て歩いているようなダイだが、ロジータちゃんには、いいお父さんなのだ。
4時半、鉄馬より早く開店する居酒屋『ろくでなし』に行く。ここのところ寒くて仕事にならないインチキ占い師の『駅前のお姉さん』も早速やってくる。2人で明日の競馬の検討だ。
『ろくでなし』の大将が寄ってきて「『新年お年玉くじ引き』が残っているからひいてくれ。」という。
ダイは、3等のイチゴジャム。お姉さんは、はずれのポケットティッシュだった。
ダイ「いちごジャムか、たまにはいいな。」6時、2人は『ろくでなし』を出て、鉄馬に行く。
タクも来る。
みんなで日曜のアメリカジョッキーズクラブ杯の検討だ。
タク「ドリームパスポートが人気だろうな。シルクフェイマスを応援したいけど、休み明けは走らないから、人気薄ダブルティンパニーとブラックアルタイルの単で勝負。」
ダイ「メテオバーストから馬連で人気薄(注:人気馬ではないところがミソ)5頭にながすぜ、ファイヤー!」
マスター「ところでみなさん、すいませんが明日は急にお休みです。」
「あらっ」みんな、ややコケ。
タク「まあ、休みでもいいけど、急にどうしたの?」
マスター「ごめん、明日オレのジムカーナ(マスターの趣味の自動車競技)仲間がコンペ(試合)に出るはずだったんだけど、急用で出られなくなっちゃってさ。急きょオレが代打で出ることになったんだよ。」
お姉さん「大変ね。」
ダイ「大丈夫だ。オレが店をやってやろう。」
マスター、やな顔して「また、そんな事を。」
タク、大鉄馬の事を思い出して「あれは、ひどかったよな。だって入れてくれないんだもん。」(詳しいことは大鉄馬をご覧ください。)
ダイ「大丈夫だ。今回はお客をたくさん入れて、低コスト&ハイマージンで儲けてやるぜ。」
タク「やな店だな。」
マスター「あのねえ。もう明日はシェフの前田さんも休みにしちゃったから…」
ダイ「大丈夫だ。食事は『レンジでチン』と乾き物で十分だ。」
マスター「はあ。」ため息。と、言うわけで久々に『大鉄馬』が開店されることになったのだ。
翌26日(土)、開店直後の大鉄馬。
カウンターにはタクと駅前のお姉さん。テーブル席には、いつもの鉄馬に来るつもりで入ってしまった可哀相なお客さんたち。
ダイ「はいビール。」とタクの前に発泡酒『ド激安!』を置く。
タク「てめー、ビール1杯500円で、発泡酒たあどういう訳だ。」
ダイ「気にするな。」
タク「気にするわー。」「ちょっとマスター。」とカウンターから声がかかる。
ダイ「へい。」テーブル席に行って「どうしました、お客さん?」
お客1「あのねえ。今日は災難だと思ってあきらめているから、この『ファイヤー、辛口カレー』がレンジでチンのご飯で、レトルトカレーなのはしょうがないけどさ。このカレー『リンゴとハチミツとバナナがたっぷり入ったお子様カレー』じゃない。」
ダイ「お客さんも舌が肥えてるね。」
お客1「誰でも分かるよー。」
ダイ「じゃあ。」とタバスコをダバダバかける。「はい、よく混ぜて食べてね。」
お客1、憮然(ぶぜん)としながら混ぜて食べる。「まだ甘いなー。」
ダイ、イチゴジャムを出して「じゃあ、ジャムでも入れてみるかい。」
お客1「いいよ。甘口カレーにせっかくタバスコ入れたのに、なんでまたジャム入れるんだよ。」
ダイ「今日は調味料がタバスコとジャムとマヨネーズしかないんだよ。」
お客1「いいよ。このまま食べるよ。」
タク「ひでえ店だな。」「ねえ、マスター。」と別のテーブルから声がかかる。
ダイ「なんでしょう。」
お客2「この『しぶい大人のハードカクテル』って、ただの梅酒じゃない?」
ダイ「…、じゃあ、ジャムでも入れてみるかい。」
お客2「いいよ。このまま飲むよ。」「ちょっとダイ。」とカウンターのお姉さん。
ダイ「なんだよ、お前まで。」
お姉さん「てめー、どうせそんなこったとは思っていたけど、この『甘さひかえめ大人の女のための上質なアイスクリーム 500円』って、ただのカップアイスをお皿に載せただけじゃないの。」
ダイ「じゃあ、マヨネーズでもかけてみるかい。」
お姉さん「てめー、せっかくジャムでも味がまとまるようにツッコミいれてやったのに、なんで今回だけマヨネーズなんだー。」さて競馬のほうは?