競バカたちが集まって 2007『スターゲイザー編』
おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。
2005年は圧倒的勝利。2006年もディープインパクトをけり続けたがわずかなマイナス。座右の銘は『本命は切り』ハード&クール、そしてセクシーな42歳。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。

ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。

カミさん
ダイのカミさん。お金をちょろまかすダイといつも戦っている。スピード、パワー、スタミナを併せ持つ優れた戦士。飛び膝蹴り、かかと落とし、交手十文字拳など多彩な技を持つ。鉄馬のシェフ、前田に好意をよせている。

 

 

2月18日(日)、午後1時の鉄馬。今日は『フェブラリーステークス観戦パーティー』だ。
「G1!」
「G1!」
「待ちに待ったフェブラリーステークスだー!」
クルクルとスキップでまわるタクとマスター。
「G1!」
「G1!」
「犬は?」
「ウー、ワン!」
タク「決まったぜ。」カウンターに座って、エノスポ(江ノ電沿線スポーツ新聞)をひろげる。「混戦の今回は、伏兵ビッググラスとメイショウバトラーの単勝と複勝…、いや、単勝だけで勝負。」
マスター「たまには3連単ボックスで大穴狙ってみるかな。」
そこにダイがやってきた。なぜか白装束姿だ。「命がけで、奴(カミさん)のサイフから2万円を抜いてきたぜ。奴ももうすぐ来るだろう。今日こそ、今日こそ、奴を倒す。」
そこにカミさんが真っ黒なハーレーダビッドソンで鉄馬の下にやってきた。「おりて来い!このこそ泥野郎!」

鉄馬の下の商店街でにらみ合うダイとカミさん。まわりにはタク、マスター、シェフの前田、常連さんのギャラリー。
ダイ「てめえの亭主を『こそ泥野郎』とは、ふてえ奴だ。人並みの女房なら、家計をやりくりして10万円くらい都合してだな。『これで思う存分勝負してください。』のが普通だろうが。」
タク「ないない。」
マスター「そんな奥さん、どこにもいないよ。」
ダイ「行くぞ、外道!」
カミさん「コオオオオオオ!」
両者、一部のスキもない構え。
タク「昔はダイは、ただやられまくりだったんだけど。いつのにかカミさんと互角の闘気(オーラ)を出すようになったな。」
マスター「ああ。まあどうでもいいけどな。」
注1:ダイとカミさんは夫婦ゲンカの時だけ、怒りのアドレナリン等により、常人のレベルを超えた、スピード、パワー、回復力を発揮するのだ。
「待ってください!!!」
「?」
タク&マスター
そこには、人間ドックの時に着る病院着みたいものを着た痩せた男と、秋葉原にいそうなメイド姿&メガネに『猫耳』と『猫手』をつけた女がいた。
タク「何じゃ?」
「われらも拳の道を極めんとする者。どうかお手合わせ願いたい。」
マスター「どうみても入院している人とコスプレメイドにしか見えないんだけど。」
タク「ああ。」
ダイ「いいだろう。メインディッシュ(カミさんとの戦い)の前のオードブルとして、受けてやろう。」
タク「また調子いいことばっか。」

と、言う訳で、ダイ、カミさん(チームじゃないけどね)と入院君とコスプレメイドの戦いが行われる事になったのだ。

第1試合:ダイ対入院君
向かい合うダイと入院君。
タク「ダイも、カミさんと戦う時以外は、メタボリック症候群一直線のおやじだからな。」
マスター「さっきのオーラが全然ないもんな。」
タク「しかし相手もあまりに貧弱。」
マスター「すごーく低レベルな戦いが予想されるな。」
入院君「いくぞ、病弱拳!」
タク&マスター「だめだこりゃ。」
もともと顔色が悪かった入院君の顔が、さらに青白くなり、冷や汗がたらたら出てきた。少し震えている。
タク「おい、大丈夫か?」
入院君、口を両手で押さえて「う、う、うげ!」
ダイ&タクたち、ゲロ浴びたらたまったもんじゃなにので「わー!!!」
その瞬間、入院君、胸元から拳銃(モデルガン)を出して「シュート。これが本物のマグナム弾なら、お前は死んでいる。」
タク&マスター「おい。」
入院君「だめぇ?」
タク「ダメに決まってんだろー。」
マスター「どこに銃でとどめをさす拳法があるんだー。」

第2試合:カミさん対コスプレメイド
向かい合うカミさんとコスプレメイド。
タク「カミさんも対ダイ戦では超人的な力を発揮するけど、そうではなくても『普通の人的に』体を鍛えているから、強そうだよな。」
マスター「前にな(注2:カミさんは鉄馬でパートタイムで働いているのだ。)カミさんが『メイドカフェとか、男にこびている女を見ると、ムカムカする。』と言っていたからな。ヘタするとあの女、ボコボコにされるぞ。
コスプレメイド「猫手パンチ!えい!」
『ぽふっ』

全然鍛えていない腕で、カミさんの頭をなでるようなパンチ。
カミさんの顔がゆがむ。
マスター「やばっ!」
カミさん「痛いー。前田さん、ぶたれちゃったー、痛いようー。」いきなりシェフの前田に抱きつく。」
こけるタクとマスター。
注3:カミさんはシェフの前田に惚れてるのだ。詳しい事は『競バカ2005』の後半を見よう!
コスプレメイド「勝ったー!」
入院君「我らの勝利!」
ダイ「ちょっと待て、コレは負けちゃいないぞ!」
カミさん、前田に抱きついて「えーん!前田さんが『痛いの痛いの飛んでけー!』ってキスしてくれなくちゃ治んないよー。」
タク「なんなんだよー。」
マスター「収集つかねえだろー。」
めちゃくちゃなまま、今回は終わりなのであった。

<第24回フェブラリーステークス>
1着:サンライズバッカス
2着:ブルーコンコルド
3着:ビックグラス

タク「くー!」

 

   

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