競バカたちが集まって 2007『スターゲイザー編』
おバカどもの馬券奮戦記です!登場人物
500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。2005年は圧倒的勝利。2006年もディープインパクトをけり続けたがわずかなマイナス。座右の銘は『本命は切り』ハード&クール、そしてセクシーな42歳。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。
今回のコントは、前回の続きです。
3月16日(金)、開店直後の鉄馬。カウンターにはタクとダイ。
マスター「てめー、いつまでこのネタやるんだー?」
タク「えー、前回は『マスターの勃起がどれほどF沢市民に親しまれているか。』をレポートしましたが…」
マスター「『オレの勃起』じゃねー。あれはただの人形だろー。」
ダイ「マスター、今となっては『マスターなのか人形なのか』そんなことは小さな事だぜ。」
マスター「小さいかー。」
タク「ここまで認知された『マスターの勃起』は『競バカの財産』とも言えます…」
マスター「言えるかー。」
タク「より一段とコントに生かすために、今回は『4コマ漫画的アプローチ』で検証することにしました。」
マスター「はあ?」
タク「4コマ漫画の構成は『起・承・転・結』と言われています。さて天才、相原コージさんが名作「コージ苑」で『起・承・転・牛』という「基本形の崩しの傑作」を発表しています。」
注1:えー、説明すると長くなるので、ご存じない方は、ご自分で調べてくださいませ。
マスター「それがどうした?」
タク「そこで私たちも『起・承・転・勃起』という形を提案します。」
マスター「何じゃ、そりゃー。」
タク「具体例です。」<具体例コントその1>
第1コマ:開店直後の鉄馬のカウンター、タクが競馬新聞を読んでいる。
第2コマ:タク「フィリーズレビューは★★★の単で勝負!」
第3コマ:ダイが来る「フィリーズレビューの極秘情報が入ったぜ。」
第4コマ:マスターが勃起。マスター「意味が分からん!」
タク「北、型にとらわれるな。」
ダイ「種田山頭火の自由律俳句のようだ。これはいい」
マスター「いいかー。」
注2:種田山頭火と自由律俳句のことも、ご存じない方は、ご自分で調べてくださいませ。タク「さらに『起・勃起・転・勃起』というのもあります。」
<具体例コントその2>
第1コマ:ダイとカミさんがにらみあっている。
第2コマ:勃起するマスター。
第3コマ:ダイとカミさんの激しい乱打戦。
第4コマ:また勃起するマスター。ダイ「さらにパワーアップして、いいな。」
タク「だろ。」
マスター「お前ら、いつも話が噛み合わないのに、こんな時だけ共感するなー。」
ダイ「こうなると最終形は『勃起・勃起・転・勃起』だな。」<具体例コントその3>
第1コマ:勃起するマスター。
第2コマ:また勃起するマスター。
第3コマ:イサム「変身!イサムレンジャー!」
第4コマ:まだ勃起するマスター。タク「素晴らしい。」
マスター「素晴らしいかー。」
ダイ「『マスターの勃起』というインパクトのある素材を、贅沢に3コマも使った作品だ。」
タク「…、深い。」
マスター「深いかー!」
タク「『勃起・承・転・結』というのは、ないな。」
ダイ「ああ、最初ばっかりケレン味が強すぎて、竜頭蛇尾だぜ。」
タク「もちろん『勃起・勃起・勃起・勃起』というのもないな。」
ダイ「ああ、くどくて下品だ。」
マスター「最初から、下品だろうがー!」
タク「あっ…!、もっとすごいのがあった。はい、議長!」
ダイ「はい、佐藤君。」
タク「『勃起・勃起・勃起・結』です。」<具体例コントその4>
第1コマ:マスターが勃起している。
第2コマ:マスターが勃起している。
第3コマ:マスターが勃起している。
第4コマ:渡り鳥。マスター「なんじゃ、そりゃー!」
ダイ「…。」
タク「あれ、ダイ。ダメだった?」
ダイ「いや…、言葉も出なかった。これは素晴らしい。これはもう、4コマ漫画から全ての要素、『お笑い』までも、そぎ落とした究極の形だ。ここにはもう、日本人が共通に持つ『郷愁』だけが見事に描きだされているぜ。」
タク「だよなー。」
マスター「んな訳あるかー!」この『勃起・勃起・勃起・渡り鳥』がF沢市芸術祭『F沢ビエンナーレ』で脚本賞を獲得するまで、2ヶ月前のことであった。
マスター「獲得するなー。」<予想コーナー>
タク「スプリングステークスは、フライングアップルとフリオーソの単。」
さて?