競バカたちが集まって 2006「ルート246 午前3時編」
おバカどもの馬券奮戦記です!

登場人物

500円のタク
この話の主人公。会社員。1レース500円、G1レースは1万円で勝負する天才馬券師。
2005年は圧倒的勝利。ハード&クール、そしてセクシーな41歳。
尊敬する人:荒川静香選手
好きな人:荒川静香選手
あこがれの人:荒川静香選手

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。

ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。(ほぼ全敗)

 

 

6月3日(土)、開店直後の鉄馬。カウンターにはダイ。
「G1!」
「G1!」
「待ちに待った安田記念だー!」
スキップでクルクルとまわるタクとマスター。
「G1!」
「G1!」
「犬は?」
「ウー、ワン!」
タク「決まったな。」
マスター「ああ、相棒。」
タク、カウンターに座ってエノスポ(江ノ電沿線スポーツ新聞)を広げる。「安田記念は、香港の3騎で勝負!去年4着だったが、上がり3ハロンのタイムがよかったブリッシュラックの単を中心にジョイフルウイナーとザデュークの単を少々。」
マスター「オレはダイワメジャーから馬連でオレハマッテルゼ、ブリッシュラック、ダンスインザムードへ流すぜ。」
ダイ「オレは16番人気のフジサイレンスから馬単総流しだぜ。来たらデカイぜ。」
タク、ビールを飲み干して「じゃオレ、『シーちゃん』の面倒見なきゃいけないから帰るわ。」
マスター「ん?『シーちゃん』?やっと久しぶりに女が出来たか?」
タク「ちがうよ、ランだよ。」
マスター「…?ランちゃんって言うのか?」
タク「オレさ、胡蝶蘭(こちょうらん)を育ててるんだよ。」
ドダダダガラガラガッシャーン!!!
(鉄馬中の人がこけます。)
タク「ちょっと待て!ここはコケるところじゃないだろ!」
マスター「コケるだろう。お前、大丈夫か?お前はな、学生時代から90年代前半までは『大酒飲み、タバコ吸い、運動嫌いで減量のためにメシ三日も食わない』という歩く不健康の見本のような奴だったんだぞ。それがタバコをやめてスポーツクラブに通って筋トレにストレッチだあ。あげくに胡蝶蘭育ててるって、『まるで定年後のオヤジ』だろー。」
タク「だってしょうがないだろ。オフィスの引越しの時に会社に胡蝶蘭が来て、そのあと誰も面倒見ないからどんどん枯れていくんだよ。仕方がないからもって帰ってきたんだよ。」
マスター「まあ、それはその方がいいだろうな。」
タク「だろ。」
マスター「だけどな胡蝶蘭に『彼女のSHEちゃん(シーちゃん)』って名前つけるのはさびしすぎるぞ。」
タク「そうじゃねぇよ。植物だから静かで動かないから『シーちゃん』」なんだよ。」
マスター「そうだった、こいつはこういう思考をする奴だった。」

さて、『シーちゃん』はどうでもいいから安田記念は?

 

<安田記念>
1着ブリッシュラック  タクの予想あたり。

 

   

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