「競バカたちが集まって 2005「新・天使編」おバカどもの馬券奮戦記です!
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。
もともと不健康の見本ような男だったが、4年前よりスポーツクラブ通いに目覚め、エアロビクス、ストレッチ、筋トレに励んでいる。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓は北。愛称はけいちゃん。趣味は競馬と自動車競技ジムカーナ。ダイ
全レース万馬券狙いのような激しい馬券を買う男。カミさんのサイフから金をちょろまかして、いつもカミさんと戦っている。(ほぼ全敗)「男の悲しみ」を表現するためヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を出版。全裸正面仁王立ちのどこが男の哀愁なのか周りの人たちはさっぱり分からない。カミさん
ダイのカミさん。お金をちょろまかすダイといつも戦っている。得意技は飛び膝蹴り。かかと落とし。ダンベル手裏。ドラゴン・アーム・ボンバーなど多彩。パワー・スピード・スタミナに秀でたファイター。今となっては何でダイと結婚したのか、何が何だかさっぱり分からない状態に・・・。和美(暗い女)
男運の悪い女。最近はマスターに惚れている。やきもちを焼くマスターのカミさんのミエちゃんとは宿命のライバルというか、コンビキャラに。駅前のお姉さん
F沢駅南口、Y浜銀行前で営業しているインチキ占い師。男への煩悩が強い。
この話は、いつもバカその19「衝撃2004」、いつもバカその32「孤独」の続きです。
話は5月中旬に戻るが、珍しく店がヒマなときにアマチュア芸術家の渡辺さんが来た。
*注:ダイはもう寝ています。
マスター「今晩は。すみませんがダイはもう出来上がって寝ちゃってるんですよ。」
渡辺さん「いえ、今日はマスター、あなたにお話があってきました。」
マスター「はあ?」
渡辺さん「実は7月に『F沢ビエンナーレ』という美術展があります。そこに新作を出展するのですが、そのモデルになっていただきたいのです。」
マスター、いやな予感「まさか、裸になれというんじゃ…」
渡辺さん「違います。私の一貫したテーマは『人間の悲しみ』です。マスターはこの店で、多くの人々の喜び、悲しみ、人生のすべてを見てきました。」
マスター(「バカはたくさん見てきたがなあ。」)と思っています。
渡辺さん「そして多くの人々の悲しみが、雪のように静かにあなたの中に降り積もり、あなたの瞳は純粋で静かな悲しみをたたえています。私は『この店とあなた』を通じて、その悲しみを表現したいのです。」
マスター「ご協力しましょう。」根が素直な男なのだ。という訳で、渡辺さんとマスターの作品が制作されたのだ。渡辺さんは彫刻家ではないのでマスターをシリコンで型どりしたのだ。『とことんリアリティを追求する』という渡辺さんの方針で、全裸で体の型をとった。首から下は、体をを前側と後ろ側に分けて型をとり、頭は右側と左側に分けて型とりしたのだ。(口の右端で息しながら左側をとり、逆にして右側をとったのだね。)
そうして触感まで100%そのものずばりのマスターのシリコン人形に、本物のマスターの服をきせて、背景は渡辺さんが金にものをいわせて鉄馬そっくりのカウンター、お酒の棚などを作ったのだ。こうして完成した大作『バーテンダー』は、なんとF沢ビエンナーレの銀賞をとったのだった。これには鉄馬のお客さんもびっくりだった。
えー、長かったですが、実はここまでは前ふりです。
7月9日(土)、午後3時、タクは渡辺さんの家を訪問していた。
タク「この度は、F沢ビエンナーレの受賞、おめでとうございます。私は以前から渡辺さんの『人間の悲しみ』を描くという姿勢に感銘を受けていました。あの『バーテンダー』は本当に素晴らしい。」
渡辺さん「ありがとうございます。」
タク「今日は渡辺さんにお願いがあって参りました。北、つまりマスターと鉄馬という組み合わせは本当に素晴らしい。しかし、1人の人間としてのとしての北、マスターを赤裸々に表現することもまた『人間の悲しみ』描くことになると思うのです。」
渡辺さん「なるほど、それは興味深いお話ですな。詳しく聞かせてください。」
変人だが、人のいい渡辺さんは、タクの目にやどる邪悪な光を見抜く事は出来ないのであった。7月16日(土)、開店直後の鉄馬。カウンターにはダイ、駅前のお姉さん、和美という珍しい組み合わせだ。カミさんはダイと目をあわせないようして接客を続けている。
そこにタクがくる。新聞紙にくるんだ大きなものを持っている。
タク「やほー、北。」
マスター「お前、何だそのでかい荷物は?」
タク、にやっと笑って「北、親友のお前にプレゼントだよ。」
お姉さん「えー、何?」
タク「開けてごらん。」
お姉さんと和美が新聞紙を外す「まあ。」
マスター「わー!!!」
それはマスターの100%そのものずばりの全裸人形だった。
マスター「はやくしまえ、それをー。」
タク「まあまあ。」
ダイ「リアルだな。」
マスター「平然と感想を言うなー。」
カミさんもずっとダイに触れるのは殴り合いのときだけなので、あっちの方(どっちの方かはご想像におまかせします。)はごぶさたなので、(「じっくり見たい」)という気持ちはあったのだが(「前田さんにエッチな女だと思われたくない。そうだ、これをチャンスに前田さんにもっと甘えちゃおう。」)と考えて「いやーん、前田さーん!」と厨房に駆け込むのであった。
お姉さん、チ★ポを見つめながら「マスター大丈夫よ。このコントで全裸なんかよくあることなんだから。」
和美、同じくチン★を見つめながら「そうよ、ダーリン。」
マスター「変なとこ見つめながら言うなー。」
タク「うぷぷ。これね、これだけじゃないんだよ。」とホースのような物を出しておしりにつないだ。そして手押しポンプで空気を送り込んだ。
人形の★ンポが、グンと勃起した。
お姉さん&和美「まあ。」
マスター「わー。」
ダイ「無表情で勃起するっていうのもシュールだな。」
マスター「落ち着いたつっこみするなー。」
和美、そこをぐっと握りしめて「そうよ、ちょうどこんな感じだったわ。」
* 注2:マスターは以前、和美とやっちゃったことがあるのだ。みんなバカその14「男はそれを我慢出来ない。」参照
マスター「握るなー!」頭抱えて「だめだ、オレの社会的人生は終わった。ただの全裸ならまだしも、勃起しているところを世間のみなさんにお見せしてしまったんだ。」
タク「北、落ち着け。これはお前じゃない、ただの人形だ。」
マスター「そうか…、そうだな、コレはオレじゃなんだ。」
タク「でも、そっくりだがな。」
マスター「あああー。」マスター、人形を新聞紙で包みなおして厨房に置いた。「ふんとにもう。タク、てめーもう一度こんなことしたらドンペリ入れちゃうからな。」
タク「怒るなよ。おちゃめないたずらじゃんかよ。」
マスター「何がおちゃめだー。」
和美「ねえ、ダーリン。あの人形、アタシにくれない?」
マスター「ダメー。」
一騒動あったが、いつもの様に飲みだした。しかし和美だけはマスター人形のことを忘れなかった。トイレにいくふりをして、みんなの関心が明日の競馬になった瞬間に厨房に飛び込んで人形をかつぎ出した。
マスター「和美さん!」
和美「マスター、これ借りるわよ。つりはいらないわ。」と1万円を投げて出て行った。
マスター、入り口に駆け込む「やめてー、やめてー。和美さーん。」
しかし和美はオリンピック選手をしのぐ速さで夜の商店街へ走り去ったのであった。30分後。和美に電話するマスター。呼び出し音。和美が出る。「和美さん。」
和美「よかった、マスター。はあ、はあ…、声を…、声を聞かせて。」
マスター「なんか、何かをまたいで、激しく腰を上下しているみたいだけど。何をしてるのー?」
和美「そんなことないわよ。今…、通信教育で…ん!シルクロードの東西貿易について…あ!べ…勉強しているのよ。」
マスター「うそつけー。」
タク、携帯をとって「もしもし、タクです。今、お腹すいてませんか?」
和美「今…、下腹が満たされているから…、大丈夫。」
マスター「いやー。」携帯をうばって「和美さん、和美さん!」
和美「イク!」
マスター「行くって、どこ行っちゃうんですかー?」
タク「珍しいつっこみ方だな。」競バカ史上、最大のお下劣ネタは次回に続きます。
タク「北九州記念はチアズメッセージの単。100円。」
はずれ。