「競バカたちが集まって 2001」おバカどもの馬券奮戦記です!
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。ミエちゃん
マスターのカミさん。マスターにべた惚れだが、最近マスターと暗い女の仲を疑っている。ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。暗い女
準常連。男に惚れやすいが、男運が悪い。最近マスターに惚れている。夜二題。
今回のお話は、「マスターの災難」の続編です。こちらを読んでから今回を読むことをお勧めします。
第一夜
月曜日。開店直後の鉄馬。お客はタク1人だ。
タク「ランドー。オレは、オレは信じているぞ。本当はお前が先頭でゴールするはずだったんだ。」
マスター「はいはい、それ、もう何度も言っているよ。」
タクは酔うと同じ事を何度も言うのが癖なのだ。
タク「ランドー。」
マスター「だめだ、こりゃ。」第二夜
木曜日。開店直後の鉄馬。お客はまだいない。
マスターが入り口の戸に紙を貼っている。
「申し訳ありませんが、本日厨房担当が休みの為、スナック類しかだせません。ご迷惑をお掛けいたします。」
マスター「いやな、予感がする。」
ちょっと前の話だが、マスターに惚れちゃった暗い女が、マスターにせまったところに、ミエちゃん(マスターのカミさん)がやって来て、大騒ぎになっちゃたのだ。
そして今日は、厨房係が休みなので、ミエちゃんが厨房で食器洗いをしているのだ。
マスター「こんな時に、あの女来るなよ…。」
カランと鐘をならしてドアが開いた。そこには暗い女が立っていた。マスター「いらっしゃいませ。」と言いながら、顔がこわばっている。
暗い女、ハイネケンを注文して「マスター、今日は大事なお話があるの。」
マスター「あのねえ、あなたと私の間に大事な事なんて・・・」と言いかけて、はっと気がついた。さっきまで洗い物の音がしていた厨房が異様に静かなのだ。「ミエが聞いている。」冷汗。
厨房からは針の落ちる音も聞き逃すまいとする気迫が感じられた。
暗い女「マスター、お願い私と別れて。私、好きな人が出来たの。マスターも素敵だけど、今はその人の事が好きなの。」
マスター「あのねえ、「別れる」って言うのは元々くっついていたものが離れるんであって、あなたとわたしは最初から・・・。まあいいや、好きな人が出来たんならちょうどいい。しっかりと思いっきり別れましょう。」と厨房に聞こえるように大きな声で言った。
暗い女「あなたの中から私の記憶をすべてぬぐいさって。」
マスター「そんな大げさな。」
暗い女「あなたの胸に染み込んだ私の匂いをすべて洗い流して。」
カシャーン!厨房で皿の割れる音がした。
マスター「あんたは、なんでそういう訳のわからないことを・・・」そこにダイが入ってきた。「マスター、ハイネケン。」
マスター「今、とりこみ中だ。自分で出してのんでくれ。」
ダイ、マスターと暗い女をみまわして、とどめの一言。
「なんだマスター、この女やっちゃったのか。やっちゃったのか。やっちゃったのか。(エコー)」
ガシャーン!厨房から皿を床にたたきつける音。
マスター「お前はなんちゅう事を・・・。」(涙目)「け・い・ちゃーん。」厨房から般若(はんにゃ)、いやミエちゃんが出てきた。
マスター「助けて!」そこに鉄馬の前の階段をへろへろと登るタク。「フローラステークスは、オイワケヒカリの単にしようっと。おはよー北!ん?」
タクの目の前には、この前に輪をかけて、大修羅場。
マスター「タク!」(今度こそ、助けてくれるよな!)
タク「あ、いけない、今日はサイン会だったんだ。またね!」
逃げるタク。
マスター「ひきょうものー!」「聞こえない、聞こえない。」耳をふさいで、居酒屋に走るタクでした。(主人公なのに)
先週のレース
第3回中山グランドジャンプ(G1)
1着:ゴーカイ(横山義) 4.52.3
2着:ミナミノゴージャス(田口)
3着:ダンシングターナー(熊沢)7着:ランド(ラム) 落馬・再騎乗
ヤスノテイオー(植野) 落馬
コバノスコッチ(山本) 落馬
チアズニューパワー(三浦) 落馬
ランスルーザターフ(穂刈) 落馬植野騎手が負傷。他の人馬は異常なし。
タクの予想:はずれ
マスターの予想:はずれ
ダイの予想:あたり(ただし200円)
第61回皐月賞(G1)
1着:アグネスタキオン(河内) 2.00.3
2着:ダンツフレーム(藤田)
3着:ジャングルポケット(角田)タクの予想:はずれ
マスターの予想:はずれ
ダイの予想:はずれ