「競バカたちが集まって 2001」

この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。

ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。

  

 

毎度おなじみ開店直後の鉄馬。お客はダイ1人だ。

そこにタクが人を連れてやってきた。「おはよう、北、ダイ。」
マスター「こちらは?」
タク「最近、プールで泳いでてね。そこで友達になったんだ。」
「よろしく、Tといいます。」と男は自己紹介した。
マスター「いい体してますねえ。」
男「高校時代はソルジャーというあだ名でした。」
タク「かっこいいねえ。武道でもやってたの?」
男「いえ、高校のとき盲腸の手術したんです。それで、手術のときにアソコの毛を剃ったんです。それ以来、学校ではソルジャー(剃るジャー)と呼ばれてました。
タク「なんじゃ、そりゃ。」
男「おかげでクラス中の笑い者でした。好きだった女の子にも、大笑いされて、結局告白できませんでした。」
マスター「罪な盲腸だね。」
男「大学に入った時も、高校時代の同級生がまた同じクラスになって、その話をしたものですから、「剃毛野郎(ていもうやろう)」とか「剃毛趣味がある」とか噂になって、全然女の子にもてませんでした。」
タク「かわいそう。」
ダイ「大丈夫だ。きっと剃って欲しい女がいるぜ。」
マスター「訳の分からんこと言うなー。」
男「でも、昔のことはもういいんです。困るのは今なんです。職場で、「剃毛趣味がある」とか、「毎日剃っている」とか影で噂になっているみたいなんです。」
タク「ひどい。無実を主張した方がいいよ。」
男「ぬれぎぬなんです。毎日剃っているなんて・・・。そんなに剃っていません。
タク「そんなに・・・?
男「せいぜい月に1回くらいなんです。」
マスター「剃ってるんじゃないか。」
男「剃った後の赤ちゃんみたいな感じが好きとか、毛がはえ出したときのチクチクする感じが好きとか、とんでもない言いがかりだ。」
ダイ「全然、言いがかりじゃなくて、本当じゃないか。」
男「ああ、あの・・・チクチクした感じが・・・、たまらない・・・。
ダイ「誰だ!こんなの連れてきたのは?」
タク「すいません。私です。」
男「あっ、今日は「お手入れの日」だったんだ、帰らなきゃ!」
男はあわてて帰っていった。

マスター「お前なー。あんなの連れてくんなよ。」
タク「ごめん。知らなかったんだよ。あんなに変だったなんて。」
ダイ「もう、終わりだぞ。競馬の予想はどうなってんだ。」
タク「阪神のプロキオンステークスは、素直にブロードアピールの単。」
ダイ「オレにも予想させろ。」
マスター「また来週。」

いいかげん、当たってくれ、タク。

 

 

先週のレース

第18回エプソムカップ(G3)

1着:アドマイヤカイザー(芹沢) 1.45.1
2着:トーヨーデヘア(後藤)
3着:バンブーマリアッチ(坂井)

タクの予想:はずれ

 

 

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