「競バカたちが集まって 2001」
この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。
7月6日金曜日。開店直後の鉄馬。今日は客の入りが早く、タクとダイの他にカウンターの端にカップルとテーブル席に男2人組がいる。
タク「七夕賞は、軽量51キロのジョウノパリジャンの単勝と複勝にした。」
マスター「ずいぶんきっつい馬券だね。ジョウノパリジャンは左回りに良い成績がかたよっているんだぜ。」
タク「前走は、右回りで出遅れて0.3秒なら悪くない。ハンデ戦だし、抜けた馬がいないから、ここは勝負。」
ダイ「だったら総流しすればいいだろ。」
タク「そんな金ないよ。オレは1レース500円しか買わないんだから。」
ダイ「オレなら1000円ずつ総流しするけどな。」
マスター「そんな金ないじゃん。」
ダイは最近カミさんの監視が厳しくて、カミさんのサイフから金を抜けないので金欠なのだ。
ダイ「今はおとなしくしてるのさ。今はカミさんに油断させておいて、秋のG1が来たら、ぶっこ抜いて勝負だ。」
マスター「やれやれ、あっ、そうだ言い忘れていたけど、ダービーの週にね、あいつらが来たんだよ、ギャンブレンジャー。」
タク「ばか、話題に出すと、来るぞ。」
マスター「あっそうか。」しばし入り口を見つめるが、誰も入ってこない。
タク「大丈夫みたいね。」
「俺達なら、ここにいるぞ!」
「???」
声のする方を見ると、カップルと男二人組が立っている。
「変身!」(と、言っても上着を脱ぐだけなのだが。)「ピンク!」
「ブルー!」
「グリーン!」
「イエロー!」
「ギャンブレンジャー!」ダイ「なんだ、今日は赤がいないじゃねえか。」
「4人じゃない、5人だ!」
トイレの戸を開けて、赤が入ってきた。
タク「こいつら、ネタ合わせして、トイレに隠れてたんだ。」
マスター「この努力と情熱を、もっと大事な事に使えばいいのに。」「激馬券戦隊、ギャンブレンジャー!」決めポーズ。
レッド「お前、七夕賞で勝負だ!」とダイに勝負を挑む。
ギャンブレンジャーは以前ダイに、よくわからない「激馬券対ファイヤー馬券」と言う勝負で、よく分からないが、負けているのだ。
ダイ「うるせえぞ、このスットコドッコイ!お前ら、オレに勝負を挑むなんて、10年早いぞ。」
ブルー「逃げるのか?卑怯者!」
ダイ「黙れ、この野郎!いいか、良く聞けよ。オレはな、会社ではな、
キャバクラ王と呼ばれてるんだぜ!」
レッド「また負けたー!」
マスター「だから、どういう勝負なんだよ。」
タク「何がなんだか、さっぱり分からないぞ。」
「また来る!」ギャンブレンジャーは帰っていった。マスター「あっ、あいつら飲み逃げしやがった。」
タク「大丈夫だ、カウンターに金が置いてある。」マスター「悪人じゃあ、ないけど。」
タク「一体、何なんだ?」よく分からない鉄馬であります。
先週のレース
第50回ラジオたんぱ賞(G3)
1着:トラストファイヤー(田中勝) 1.49.4
2着:マイネルバンガード(江田照)
3着:メジロキルデア(吉田)タクの予想:はずれ