「競バカたちが集まって 2001」

この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。

みえちゃん
マスターのかみさん。

ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。

 

 

8月16日(木)午後。準備中の鉄馬。
厨房ではシェフの前田が大鍋でカレーを作っていた。
前田「どうですか、マスター?」
マスター「うん、辛くておいしいよ。夏場のスペシャルメニューにぴったりだ。」
前田はカレーを仕上げて、足りない食材の買い出しに出かけた。
マスターは掃除している。

そこにマスターのカミさんのみえちゃんが顔を出した。「やほー、けいちゃん。」
マスター「みえ、シェフがカレー作ったから、ちょっと食べてもいいぞ。」
みえ「これは、いい時に来た。」みえちゃんはカレーが大好きなのだ。
みえちゃんは厨房に行き、大鍋のカレーを少し小鍋に移して味見をした。「おいしい、さすが前田さん。でも私的には、もうちびっと辛くしよう。」みえちゃんは激辛大好きなのだ。調味料棚から辛みパウダーをとる。「辛みが強いので、味をみながら少しずつ加えてください。」と注意書きがしてある強力なやつだ。ふたを開けて、小さじで少し小鍋に入れようとした時、「ひっくしょん!げっ!」
辛みパウダーはびんの中身全部が大鍋に落ちた。
「やべえ。」みえちゃんはあわててかき混ぜてごまかす。恐る恐る味をみる「ぴきっ!」脳天を突き破る辛さ、というかもう人間の食べるものではなくなってしまった。マスターと前田の怒る顔が目に浮かぶ。「ここは、逃げよう。」

みえ「おいしかったー。じゃね、けいちゃん。」
マスター「えらい、早いな。」
みえ「おほほほ、じゃ、またねー。」ダッシュで逃げるみえちゃん「しーらないっと。」

開店直後。タクが来た。そして「衝撃のヘア・ヌード事件」以来のダイがきた。
ダイ「うちのやつ(カミさんのこと)、男の哀愁を理解しないんだ。
タク「お前の尻に哀愁を感じる奴はいないぞ。
ダイ「まあいい、お前ら凡人には分かるまい。競馬の予想だ。」
タク「新潟のアイビスサマーダッシュは、53Kgのカルストンライトオの単だな。札幌記念は、ダービー馬のジャングルポケットが1番人気だろうけど、未知の魅力でエアエミネムの単、オッズによってはスティンガーの単も足そう。」
ダイ「オレはジャングルポケットの複勝だ。」
マスター「オッズは120円くらいだぞ。」
ダイ「4万円賭ければ、8千円もうかる。
タク「4万円をリスクにかけて、8千円取りに行くなんて、危険すぎるよ。」
ダイ「いいか、これはオレのモデルというか元ネタのSさんの予想なんだぜ。」(注:本当です。昨日飲んだんです。)
タク「やめなさいって。」
ダイ「マスター、スペシャルカレーをくれ。」
例のカレーが出てくる。
ダイ「オレの夏競馬は激辛だぜ、」そしてカレーを一口。
「ヒャイヤー!」

ダイはまた来なくなった。おそらく痔になっちゃたんだろう。

 

 

先回のレース

第36回関屋記念(G3)

1着:マグナーテン(岡部) 1.31.8
2着:クリスザグレイブ(吉田)
3着:エイシンプレストン(福永)

タクの予想:はずれ

 

 

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