「競バカたちが集まって 2001」

この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。

ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。

 

 

9月19日(水)、開店直後の鉄馬。お客はダイ1人だ。

いつも競馬専門紙かスポーツ新聞のキャバクラ情報をにらみつけているダイだが、今日はみょうに元気がない。マスターも静かだ。
ダイ「なんというか、大変な事になっちまったなあ。」
マスター「21世紀はちっともバラ色じゃないな。」
競バカ2匹も、アメリカで起きた悲惨な事件に、意気消沈している。

カランとドアがあいて、タクが入ってきた。
マスター「あれ、土曜まで出張だったんじゃないの?」
タク「中止になったんだよ。12日に飛行機で香港にいく予定だったんだけど、あの事件の直後だから、どこで何があるか分からないから、飛行機に乗るなと会社の命令が出たんだよ。」
ダイ「えらい騒ぎだな。」
タク「みんな大変な騒ぎだよ。」

意気消沈。

タク「あのさ、亡くなった人に線香あげようよ。」
マスター「この事件で亡くなった人と傷ついた人に。」
ダイ「ああ。」
マスターが線香を立てる。競バカ3匹黙とう。

*ここからいつものバカになります。このコントはバカその23「衝撃」の続きです。

ダイ「いつまでも、しょんぼりしていても始まらないぜ。元気に庶民生活を送れることに感謝して、コントやるぞ。」
タク「いきなりコントって言われても・・・」
ダイ「おい、ギャンブレンジャー!いるなら出てこい、今日は相手してやるぞ!」
マスター「そんな都合よく・・・
激馬券戦隊!ギャンブレンジャー!
タク「いるよ。
マスター「ダイとこいつら連絡取り合ってんじゃないのか?

出て来る度に、よく分からない勝負でダイに負けている5人組が登場。バカさ加減ではダイにひけをとらない奴等だ。フロアの真ん中でダイとにらみあう。
ダイ「出てきたなこのスットコドッコイどもが。」
レッド「みんな!行くぞ!」
「変身!」(と言っても上着を脱ぐだけなのだが、)
「本命狙いのレッド!」
「中穴ねらいのブルー!」
「万馬券のグリーン!」
「総流しのイエロー!」
「ワイドのピンク!」
「激馬券戦隊!ギャンブレンジャー!」

レッド「今日こそ俺たちが勝つ!」
ダイ「やかましい、お前らごときがオレさまと勝負しようと思うこと自体が間違いなんだ。オレとお前たちとでは、人間の格、器というものが違うんだ。今それを分からせてやる!」と手に持っていたものを広げる。
タク「ま、まさか・・・それは。
マスター「げっ!
「ぎゃああああああああ!」
それは例のダイの全裸正面仁王立ちポスターだ。
レッド「目が、目が!
ピンク「いやー!」ピンクは腰が抜けたらしい。
ダイ「男の哀愁を、男の悲しみを、よく見やがれ。ピンクの目の前にぐっと近づける。
ピンク「いやー!」
タク「これってセクハラなんじゃないの?」
マスター「完全にセクハラです。」
ついにピンクは気を失った。
レッド「一時退却だ!」4人はピンクを抱えて逃げていった。
ダイ「おととい来やがれ。」

ダイはカウンターに戻って飲み始めた。
ダイ「この店にも、オレの「競馬場から、愛」を2,3冊置いといてやるよ。」
タク「何?その「競馬場から、愛」って?」
ダイ「オレの写真集だよ。」
マスター「お願いだからやめて。」
タク「あっ競馬の予想するの忘れてた、オールカマーはダイワテキサスの単!」
マスター「やれやれ。」
ダイ「やっぱりこのポスター貼ってやるよ。」
マスター「やめて!」

鉄馬には、バカに誘われて、バカが集まるようです。

前回のレース

第55回セントライト記念(G2)

1着:シンコウカリド(田中勝) 2.13.1
2着:トレジャー(岡部)
3着:ロードフォレスター(柴田善)

タクの予想:はずれ(トレジャー)

タク「かすってるじゃん。」
マスター「当たらなきゃだめだよ。」

 

 

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