「競バカたちが集まって 2001」

この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。現在、馬券は絶不調。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。

ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。最近ヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を作って、周囲をパニックにさせた。

暗い女
準レギュラー。一緒に暮らしていた男が他に女作って逃げちゃったり、急にニューハーフになっちゃったりと、男運が悪い。最近マスターに惚れている。

 

 

10月13日(土)、開店直後の鉄馬。客はタクとダイ。
先々週のスプリンターズステークスでは、タクの買ったビハインドザマスクは不発。先週の京都大章典では、タクの買ったステイゴールドは斜行でナリタトップロードを落馬させて失格。
タク「もう、踏んだり蹴ったりだよ。」
ダイ「オレだってスプリンターズは万馬券だけ全36通り100円ずつ買ったんだぜ。
タク「総額3600円か、お前にしちゃ小額だな、賭け方はムチャクチャだけど。」
ダイ「これは、またまたオレの元ネタのSさんの馬券なんだぜ。
(注:本当です。先日飲んだんです。)

マスター「それで秋華賞は、どうすんだよ?」
タク「今年はずっとダイワルージュで勝負。とことん行くぜ。」
ダイ「(タクが買うから)ダイワルージュは消し、と・・・」
タク「うるさい、黙れ。」

タク「女だけの秋華賞だと、来るな・・・奴が。」
マスター「やめて、その名は言わないで。」
こんばんは、マスター」久々に暗い女登場。頭かかえるマスター。暗い女は以前マスターに惚れちゃって、さかんにモーションかけるもんだから、マスターのカミさんのミエちゃんがやきもちやいて大変だったのだ。

ダイ「よお、姉ちゃん。久しぶりじゃねえか。元気だったか?」
暗い女「元気じゃないわよ、マスターに捨てられてから、私は愛を求めてさすらう旅人なのよ。」
マスター「捨ててないでしょ。捨てるってのは、くっついてから捨てるんであって、オレ達は最初からくっついてないんだから・・・」
暗い女「あれ以来、いろんな人と出会ったけど、私の愛は一晩しか持たないのよ。」
マスター「頼むから人の話を聞けよ。」

ダイ「姉ちゃん、一晩だけの愛、そんなものは本当の愛じゃないんだ。」
タク「ダイがまともな事を言ってるぞ。」
ダイ「それはただ、一発やり逃げされてるだけだ。一発やり逃げされてるだけだ。一発やり逃げされてるだけだ。(エコー)
暗い女「げ!」部屋の温度が2度下がった。
マスター「ダイ、お前なんちゅうことを・・・」
タク「それを言っちゃあおしまいだろ。」
暗い女、滝のように涙が流れる「そうよ、そうなのよ、あたしだって本当は、都合よくやり逃げされてるんじゃあないかと思っていたのよ。憎い、ああ憎い、あたしをやり逃げしていった男達も、あたしから男を奪っていった女達もみんな憎い。ああ、女ばかりの桜花賞、オークス、秋華賞、エリザベス女王杯なんてなくなってしまえばいいのよ。
ダイ「それで秋華賞は何を買うんだ。」
暗い女「テイエムオーシャンから流すのよ。」
ダイ「秋華賞が当たったら?」
暗い女「秋華賞だけは、あってもいいわよ。」
タク「なんのこっちゃ。」
ダイ「マスター、女を泣かしちゃあいけないぜ。」
マスター「お前が泣かしたんだろうが。」

競バカが始まってから1年たちますが、本当に気持ちがいいほど進歩の無い人たちです。

 

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