「競バカたちが集まって 2001」
この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。現在、馬券は絶好調?マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。最近ヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を作って、周囲をパニックにさせた。
11月1日(木)、開店直後の鉄馬。客は毎度おなじみタクとダイ。
マスター「よかったぜ、大井。馬券もとったし。」
ダイ「オレも生で見たかったぜ。」
昨日、大井競馬場でジャパン・ブリーディングファームズ・カップ(JBC)が開催されて大盛況だった。マスターは鉄馬を休んで大井に行っちゃたのだ。JBCクラシック(ダート2000m)はJRAのレギュラーメンバーと船橋のマキバスナイパーのワンツーで決まり、JBCスプリントはJRAのノボジャックとブロードアピールのワンツーで決まった。どちらも人気サイドなので、本命から中穴までの馬連をよく買うマスターには絶好の展開だった。タク「ところで君たち、大切な事を忘れてないか?」
ダイ「サイフなら持ってるぞ。」
タク「そうじゃない、私が、この主人公の私が天皇賞でアグナスデジタルの単勝20倍をびしっととった事だ。」
マスター「まぐれあたりだな。」
タク「うるさい、いいかよく聞けよ。これで年間収支はプラス6万円以上になった。(注:500円のタクの収支は、作者の収支とは別。)今年はこのままプラスで終わるぞ。競馬を始めて11年目にして初の年間収支プラスだ。」
ダイ「おかしいじゃないか、お前G1レースは1万円買うんだろ。まだG1レースはJRAだけでも8つあるんだぜ、全敗したらマイナスじゃないか。」
マスター「最近のお前のG1成績をみると、全敗の可能性高いと思うぞ。」
タク「マイナスにならないもん。だってもうオレ今年馬券を6万円以上買わないから。」
マスター「G1レースがあっても勝負しないのか。」
タク「最も危険な中山大障害はオレも最大限の1万円を掛けるよ。あとは状況に応じて少しずつ買うよ。」
マスター「情けない。ギャンブルストーリーの主人公が小金もうけて支出をおさえて逃げ切りなんて。」
タク「いいんだよ。この競バカは全く新しい、主人公が小心者な競馬コメディなのだ。」
ダイ「ついに開き直ったな。やはり主人公はオレがふさわしいぜ。」
タク「なんとでも言いなさい。最後にプラスの人が勝ちなのよ。さあ、アルゼンチン共和国杯の予想行くぞ。オレ昔、アルゼンチン共和国杯でメジロモントレーの単勝で大儲けしたんだよなあ。」
マスター「それ11年も前の話だぞ。」
タク「今回は、シンコウシングラーの単。」
ダイ「オレはシングンオペラからワイド総流しだ。」儲けた金額以上勝負しないというせこい方法で年間収支プラスを決めたタク。彼に今ツキはあるのか、それとも天皇賞でツキを使い切ってしまったのか、ここからが見物です。
前回のレース
第124回天皇賞(秋)G1
1着:アグネスデジタル(四位) 2.02.0
2着:テイエムオペラオー(和田)
3着:メイショウドトウ(安田康)タクの予想:あたり
マスター「まぐれです。」
タク「うるさい。」