「競バカたちが集まって 2001」

この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。今年は年間収支プラス。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。

ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。最近ヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を作って、周囲をパニックにさせた。

ダイのカミさん
金をくすねるダイといつも闘っている。得意技は飛び膝蹴り。

 

  

11月23日(金)夜。ダイは、カミさんと壮絶なバトルの末にカミさんのへそくり10万円をちょろまかして、鉄馬から逃げた。その夜は居酒屋「ろくでなし」の座敷に泊まって、翌日横浜WINS(場外馬券売り場)に行って、ジャパンカップ・ダートのクロフネの単勝に10万円をぶっこんだ。クロフネはレコードタイムで快勝。10万円は17万円になった。

その夜の鉄馬。開店直後。客はタク1人のところにダイが横浜から帰ってきた。
ダイ「マスター、すまねえが、またしばらくやっかいになるぜ。」(家に入れてもらえないので、鉄馬に寝泊まりすること。)
マスター「クロフネの単勝は勝ったのか?」
ダイ「ああ、7万年のプラスだ。」
タク「だったら5万円だけお前のものにして、カミさんには10万円を12万円にして返して、手をついて謝って、家に入れてもらえ。」
マスター「タクの言う通りだ。5万円あればジャパンカップだって十分勝負できるだろう。」
ダイ「今オレには運がついている。ここは17万円でダイワテキサスから1万円ずつ総流しだ。きたらでかいぜ。
タクとマスター「ああ。」ため息。

翌日のジャパンカップはジャングルポケットがテイエムオペラオーを差して優勝。ダイワテキサスは8着。その夜の鉄馬。開店直後。カウンターにはタク。床にはダンボールでふて寝のダイ。
マスター「頼むよダイ。店やっている時にダンボールで寝ないでよ。」
ダイ「気にするな。男一匹、立って半畳、寝て一畳。そんなにジャマはしないぜ。」
タク「ここのお客さんってスゴイよね。ダイとカミさんが戦ってても、ダイがダンボールで寝てても、みんな平気で飲んで食べてるもんね。」
マスター「変な感心するなー。」
タク「さてと、ジャパンカップ・ウィークの事は忘れて、今週の予想だ。」
マスター「お前の予想はかすりもしなかったもんな。ダイよりひどいぜ。」
タク「うるさい、黙れ。」
タクはジャパンカップ・ダートとジャパンカップの両方とも外国馬の単勝を買っちゃたのだ。外国馬はどちらのレースも5着までに来なかった。予想が完全にずれていたのだ。
タク「ステイヤーズ・ステークスはスエヒロコマンダーの単、阪神ジュベナイル・フィリーズはサブちゃんには悪いけど(キタサンヒボタンのオーナーは北島三郎さん)、アローキャリーの単。」
マスター「たぶん、かすりもしません。」
タク「うるさい。」

はたして、結果は?

 

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