「競バカたちが集まって 2001」

この物語は、鉄馬というスナックに集まってくる馬券ベタたちのバカ模様です。

登場人物

500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。単勝で中穴を狙うのが好き。今年は年間収支プラス。

マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。予想は馬連ボックス買いが多い。

ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。ほとんど金をドブに捨てている様なものだが、たまに当たるとデカイ。姓が杉崎。最近ヘア・ヌード写真集「競馬場から、愛」を作って、周囲をパニックにさせた。

カミさん
ダイのカミさん。家の金をちょろまかすダイといつも闘っている。得意技は飛び膝蹴り。

ロジータちゃん
ダイの一人娘。公営競馬の名牝ロジータの名前をダイが命名。けなげな良い子。

 

  

22日(土)、ダイは横浜のWINS(場外馬券売場)へ行った。F駅からJRで横浜までは定期券で行ける。横浜から京浜急行でWINS横浜のある日ノ出町までは往復260円。なんとかこの交通費は持っていたようだ。
ダイは買おうと思っていたコバノスコッチが出てこなかったので、マキシムブレイズを軸にした。「マキシムブレイズからカネトシガバナー、マキハタコンコルド、ギフテッドクラウンへ3点流しだ。」
レースは大荒れで、カネトシガバナー、マキハタコンコルド、ギフテッドクラウン、メジロシュナイダーが落馬、1番人気ゴーカイが勝つかと思ったら、最低人気のユウフヨウホウが差して単勝万馬券だった。

その夜の鉄馬。ダンボールにくるまって寝ているダイ。タクももう来ている。タクもマキハタコンコルドの単勝を買っていたのではずれだ。

「その様子じゃ、今日の馬券もはずれね。」と、いつのまにかカミさんが来ている。
ダイ「黙れ、今日の大障害の過酷なレースを見たら、馬券の当たりはずれなど、文句が言えるか。」
カミさん「何にしても、お金が無いんじゃ有馬記念の馬券は買えないわね。あたしの不戦勝ね。」
ダイ「そう思うか。それが甘いんだぜ。」ダンボールをどけて立ち上がる。「見ろ、この1万円札を。」
カミさん「あんたにそんな大金をあげてないし、あんたまさか、悪いことしたんじゃ・・・」
ダイ「そんなことするか。これはな、さっきロジータが来て、有馬記念の馬券を買うように、お年玉をためたお金をオレにくれたんだぜ。
タク「子供からお金をもらうんじゃないよ。
マスター「早く返しなさいって。」
カミさん「ロジータ、本当に優しい良い子。こんなダメな父親を持って不憫な子だわ。」
ダイ「有馬記念はダイワテキサスから総流しだ。オレの情熱が、ロジータの愛情が、お前を倒す!
カミさん「あたしはテイエムオペラオーの複勝1点にするわ。」
タク「カミさんの勝ちは決まりだね。」
マスター「あと3ヶ月もダイはここに住むのかよ。」(涙目)

タク「オレの馬券は、トゥザヴィクトリーとマンハッタンカフェの単。」

さて、有馬記念の勝ち馬は?

 

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