「競バカたちが集まって 2001」おバカどもの馬券奮戦記です!
登場人物
500円のタク
この話の主人公。1レース500円玉1個で勝負するせこいサラリーマン。G1レースだけは1万円買う。マスター
「鉄馬」のマスター。500円のタクとは同級生。姓が北で、愛称がけいちゃん。ダイ
競バカ3人組の中で最も激しい馬券を買う男。カミさん
ダイのカミさん。得意技は飛び膝蹴り。開店直後の鉄間。客はダイ一人だ。そしてタクは、もう1ヶ月も顔を出していない。
マスター「今週は、高松宮記念だってのにタクが来ないなんて。」
ダイ「今週は日曜が高松宮で、土曜にも日経賞があるんだぜ。奴なら仮病を使って仕事をさぼってでもここにくるはずだが・・・。」
マスター「まさか、あいつ死んだんじゃ・・・。」「ちょっとまて!」入り口にタクがいた。
「勝手に殺すな。誰が仕事をさぼるって?オレだって1年に1回ぐらいはハードに働くんだよ。そして仕事を終えて、帰ってきたんだよ。」
ダイ「まあ、そういう事にしといてやるよ。」
タク「本当に仕事は終わったんだって。」
マスター「で、高松宮記念はどうなんだ?」
タク「阪急杯はダイタクヤマト、ブラックホークのワン・ツーで決まったが、同じ事が続くわけがないと思うんだ。今回も切ってトロットスターとビハインドザマスクの単だな。」
マスター「オレはダイタクヤマトは安定感出てきたと思うから、素直に軸にしてブラックホークとトロットスターの2点勝負だな。」
ダイ「オレはワシントンカラーから総ながしだ。オレは今夜から名古屋に行くんだ。」
マスター「まじ?」
ダイ「明日、名古屋で打ち合わせがあるんだ。だからそれにくっつけて中京で高松宮記念を観てこようと思ってな。」
タク「なんかすごいな。」
ダイ「何だよ?」
タク「オレより、お前の方が会社で仕事しているイメージが浮かばないよ。」
ダイ「あのなあ、オレだって、かわいい娘と鬼のようなカミさんのために身を粉にして働いているんだぜ。」
「誰が鬼だって?」そこには着替えをもってきたカミさんがいた。東海道線のF駅。ダイと見送りのカミさんとタク。ダイは下りで小田原へ行って、小田原からひかりまで名古屋に行くのだ。
ダイはドアが開いた下り電車に乗った。「じゃあ、たっしゃでな。」
カミさん「あんまり無駄遣いするんじゃないわよ。」
ダイ、にやりと笑ってポケットから5千円さつを出した「おめえのサイフから、ちょっと小遣いをもらったぜ。」ドアが閉まって、電車が走り出した。鉄馬に戻ったカミさんとタク。
タク「あいつは相変わらずだな。」
苦笑するマスター。
カミさん「あれくらい予想通りよ。」とバックをあけた。出したのは現金とキャッシュカードとクレジットカードと免許証だ。
マスター「それは、もしかして・・・。」
カミさん「あいつの金と、金を借りれそうなものを全部抜いといたのよ。そうでないと、あるだけ使っちゃうんだから。」
タク「それじゃあ、あいつは名古屋に着くと5千円札にぎりしめたプータロー状態?」
カミさん「帰りの切符はもっているし、宿代くらいは会社の人がいるから何とかなるでしょう。」
マスター「あんた・・・鬼だよ。」亭主が競バカだと、カミさんも鬼になるようです。
前回のレース第45回阪急杯(G3)
1着:ダイタクヤマト(デムーロ) 1.08.7
2着:ブラックホーク(横山典)
3着:アドマイヤコジーン(上村)
タクの予想:はずれ
マスターの予想:あたり
ダイの予想:はずれ